ほのぼの生きる 205_20230817
夫の望み
来週からいよいよ仕事が始まる。
我が家の一番の問題は、ばあちゃんの自宅介護だ。
10月末までは自宅で介護することになっている。
9月末までと思っていたが、どうやら4ヶ月(10月末)だったようだ。
私が仕事に復帰することについて、夫に聞いてみた。
毎日頑張った料理の質が下がることよりも義祖母の介護時間が減ることを懸念している。
夫は義祖母に育てられたも同然なので、かなりのばあちゃん子である。
孫がここまでするかな?と思うぐらい、尽くしている。ただただ感心。
そういえばうちの弟もじいちゃんに尽くしてたなぁ、と思い返す。
一番世話になった私より弟の方が祖父の介護に向き合っていた。
なんだろ、この優しさって。
男とか女とか、関係ないとは思うけど、私には真似できない愛情があるなぁと思う。
夫としては、私が義祖母の介護に参加することが一番の望みらしい。
自分が心おきなく仕事に臨めるかららしい。
夫は義母の介護に満足しておらず、自分が仕事を辞めてでも介護をしたいと言って、暗に「ちゃんとやれ」と脅しをかけている。
なかなかの息子である。
私にはそういうことは言わない。
「おふくろの介護をするのはうぉんのすけなのだから、順番だ」となかなかシビアなことを言う。
私が義祖母の介護をしているときは、自分の代わりにやってくれていると思うらしく、それが安心なので、なんとか今の介護体制だけは続けてほしいという。
どちらかと言うと自分(夫)の心の安定のために、ということらしいから、妻としてはその望みを聞いてあげるしかないと思う。
介護なんて大袈裟なものではなく、ただご飯を作ってあげて一緒に食べること、実家に泊まること、お話相手になることぐらいであって、介護というよりは同居という言い方が正しいのだと思う。
夫は、これ以上私には何も望んでいない。
仕事も好きにやらせてくれるし、自由な時間はたくさんある。
料理だって義祖母の分だけちゃんと作れば、あとは何も作らなくても文句言わないだろう。
半年前に大きな手術をした義母も元気になってくれたから良かった。もし元気でなかったら、と考えるだけで、ぞおっとする。元気でいてくれるだけでありがたい。
私が仕事復帰できるのは義母のおかげでもあるな。
あと2ヶ月、義祖母を中心とした生活を維持できるように、頑張って調整してみよう。
仕事が始まるから今と比べて少しだけハードになるが、義母と夫と3人で力を合わせて、96歳の義祖母を支えるのだ!
今しかできないことだから。
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