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読書の旅カルテ 「与える人」坂東眞理子著

本文からの抜粋

他人によかれと思い、他人のことを考えて行動することが結果的に自分の幸せを増やしてくれる

利他的なことは、ほんの少しのことでいい

どうできるか考えていく習慣をみにつけていくことが大事

いやなことがあっても見方をかえると幸せな気持ちになる

仕事で嫌なことがあっても、仕事のおかげで収入がある、世の中に貢献できていると思える

自分を大切にする=自分のできることを増やす・知らないことを学んでいく

自分はいいことをした、自分がしたことはヒトの役にたっていると実感できると満足感・幸福感がえられる

人間関係の豊かな人は相手に関心を示し、相手がいまどんな状態なのか、何に関心をもっているのか、何をしているのかを聞こうとする

相手が何をしてほしいと思っているかを考え、それに応えていく

自分が相手にしてあげられることはなんだろうと考えて行動する

自分には大したことはできないからと、遠慮しすぎない

人に迷惑をかけないようにというのはマイナスを与えないことだが、どれだけ頑張ってもゼロに近づくだけ。

それより少しでも人の役に立つことをプラスになることをするのが大事

100点ではなく30点でも40点でもゼロよりかはプラス

自分が機嫌よくふるまっていると周囲も明るくなる

受援力=ありたがいと思う感受性

これからのリーダーに必要な3つのS

sympathy=共感 share=分かち合い support=助け合い

与援力=日頃から気持ちにゆとりがあり知恵や知識など力をつけておけば負担感なしに助けることができる

幸せな人生を送る絶対条件=家族や友人などとの人間関係

よい人間関係を手に入れるには「自分がしてもらいたいことを相手にする」というのが鉄則になる

小さな「与える積み重ね」が、よい人間関係をつくる

利他的行動は将来への投資

幸せな人生のためには「無形資産」である人間関係・健康・知識・スキル・教育が必要

いまを充実させ、幸せになるためにお金の使い方

❶経験を買う

❷ご褒美にお金を使う

❸時間を買う

❹いま払ってあとで消費する=パック旅行に申し込む、コンサートのチケットを手に入れる

❺他人のためにお金を使う

失敗しないのはリスクをとっていない=うまくいく可能性の高いことしかやっていない

失恋コワいから恋愛しない、離婚するのがコワいから結婚しない、事故がコワいから旅行にいかない、落第するのがコワいから試験をうけない

チャレンジしなければ失敗はない。安定した生活が維持できる。チャレンジしてはじめて、それまで気が付かなった自分の力に気がつく

安定を求めすぎると失敗を怖がるようになる。失敗を恐れると何もできず、何もしないで終わってしまう。人生不完全燃焼。

ヒット打てなくても、打席に立ち続けることが大事。

自分が持っているものを失いたくない。損したくない。苦労したくないと失敗を恐れるのは自分の利益を守ろうとする「利己心」。『利 他 心』にスイッチを入れるベキ

「幸せな人生とは?」順風満帆、おおきな失敗をしないで平穏に生きていく。←これは間違いです。

失敗は多くの学びを与え、人生に豊にさせてくれる、かけがえのない「無形資産」といえる。

「意識が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」

アメリカ心理学者ウィリアム・ジェームズ

「家族ならわかってくれて当然」はNG

上司や親しくない他者には気遣うのに、なぜ、一番大切な家族に失礼な態度をとるのか?

「感謝の表現をしなくてもわかってくれるだろう」という甘えがある

→親しき仲にも礼儀あり。「甘えすぎない」ことが大事

多くの人が亡くなるときに「もっと家族と過ごす時間を大事にすべきだった。もっと長く一緒に過ごすべきだった」と後悔する。

→それだけ人は大切な人を大切にするのを忘れてしまいがちになっている。という証明。

大事な人との時間をせいいっぱい、大事に過ごすことは「将来のよい関係」という無形資産をつくるための投資

「心理的安全性」という問題

職場では①無知だと思われたくなくて質問できない②無能だと思われたくなくて失敗を隠す

③邪魔だと思われたくなくて、邪魔もしないが助けもしない④否定的だと思われたくなくて他人の仕事に無関心

という問題が発生している。

他人の仕事に共感しシェアし支え合う=利他の精神をもつ

日本の国民皆保険制度

病気になっても好きな病院で希望する治療を受けられ、薬もバンバン処方。飲まないのに・・・

しかし高齢化社会で財政が苦しい状況

一人一人が不要不急の受信をひかえる、薬を必要以上にもらおうとしないとなどの利他的行動をとることが国民皆保険制度を永らえ、結果、自分自身のためにもなる

=利他的行動が住みよい社会をつくる

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感想

最近『GIVEの精神』をもちたいという気持ちが強くある。

理由としては、他人と関わることが自分の人生の中で切っても切れないと考えているからである。

これは必ずしも人付き合いが「好き」というわけではない。

どちらかというと会社の飲み会とかあまりすきじゃないし、

知らない人が多い食事場面は苦手意識がある。

また一人の時間もけっこう好きで、こうやって一人黙々と作業したり、筋トレしたり、散歩したり

どちらかというと自分の時間を自然を感じながら過ごすことは好きだ。

だけど、やっぱり家族と話しているときは楽しいし、自分の考えを誰かに聞いてもらいたいという気持ちがある。

また、どこかに出かける(旅行)ってなると、一人でいくのはさみしい。

きっとこれは誰かと、今の時間を共有したいという気持ちがあるからだろう。

僕は人生は『笑顔で楽しくやりたいことをやる』という目標がある。

『笑顔』とか『楽しい』とかって一人では感じにくい。

だれかと関わっていくことが必須である以上、その関わる人が楽しい気持ちをもっていないと、

自分も楽しめないのは明白である。

つまりヒトに『GIVE』をして楽しんだ空間を作る=自分が楽しめる空間をつくる

ということになり、「心からのGIVE」は単にヒトのためなのではなく、最終的には”自分のため”になると気づかされたからだ。

今までは与えることを少しネガティブに捉えていたところがあった。

例えば、自分から何か与えることで自分のエネルギーが減る、なにかすることで逆に嫌がられるのでは、といったことだ。

この本を読んだことで、「与える」ことの本質に気づかされて、読んで本当によかったと思った。


「ある日の青空」 青と白のコントラストが好き

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