某SIerアルムナイサロン 「AIに観る普遍的価値」ゲスト登壇しました。前編
こんにちは! W&Dコンサルティングの仁木です。
先日(2023年9月14日) 私の前職である某SIerのアルムナイが集うサロンにて「AIに観る普遍的価値」をテーマにゲスト登壇しましたので、当日の登壇内容をご報告します。
少し長くなってしまうので、前編・後編と2回にわけています。
本記事はガッツリ生成AIを使っている人より、気になってるけどまだ常用できていない人に向けた内容となっています。
某SIerのアルムナイが集うサロンとは?
本サロンでは、ゲストスピーカーを招き、その瞬間世間を賑わせているキーワードをベースにディスカッションをするというスタイルを取っています。
昨年行われた第2回のサロンでは、Web3.0やDAOなどのキーワードに詳しいビッグゲスト(名前は出せず。申し訳ありません。)をお呼びしディスカッションしました。
第3回のサロンでは、「生成AI」をキーワードに、生成AIが一般的に認知されてきたこの1年を振り返りつつ、テーマである「AIに観る普遍的価値」と「企業の成長に向けた生成AIの活用案」について1時間の枠で参加者と議論しました。
ここ1年の生成AIの振り返り
まずは2022年の夏ごろから、今現在(2023年9月)までの1年間、生成AIのトレンドや事例について見ていきたいと思います。
画像生成AIのデビュー
生成AIが一般的に認知されるきっかけとなったのは去年(2022年)7月に発表された「Midjourney」でしょう。火付け役となった理由としては、生成される絵のクオリティの高さがポイントだったと思います。
今ではMidjourneyっぽさのようなものがあって、少し偏りを感じてしまうのと、細かい調整ができるStable Diffusionの方が好きですが、生成AIを世間へ認知させる導入としては、あのインパクトが良かったんだと思います。
「言葉だけで絵が生成できる!」と聞いて、ワクワクする人はどれだけいますかね?
自分事と捉えられない場合、へぇ、最近の技術ってすごいねぇ!で終わってしまうことが多いと思います。(プレゼン資料に使えると言うことに気がつかない)
私は昔から自分でゲームを作りたいという願望があり、ゲームの設定資料をたくさん作ってきました。ですが、頭の中で想像しているイメージを具現化できない悔しさがずっとあったのですが、これからは自分でもコンセプトアートが作れるじゃん!というのが「Midjourney」を使う原動力になりました。
2022年末、みなさんもご存知であろう「ChatGPT」が発表されました。最初は「Midjourney」の様に画像や音のようなメディアデータを生成するAIじゃないものにどんな価値があるんだろう?と思いましたが、使ってみるとChatGPTは汎用的で、実用的なAIだと言うことがわかりました。
何よりも人間と話すのと同じぐらい自然に対話出来るのが特徴で、ITに詳しくない友達に使わせてみたら「これ中に人いるでしょ?」と初めてテレビを体験した人みたいなことを言っていました。
我々ITに携わってきた人間からしても、今までのChatBotとは一線を画していることを痛感させれらました。
生成AIの出現は衝撃的で、技術者のわたしは速攻で把握して、ビジネスとしての展開を考えねば!と思いましたが、世間とのズレのような違和感を感じていたのも確かでした。
日本企業のChatGPT利用率
私の中で大変盛り上がっていると感じていた生成AI、ChatGPT界隈ですが、以下の数字を見たときは少しおどろきました。
上記は2023年6月時点のデータであるため、今はもっと利用者は増加していると思います。ですが、それにしても浸透するまでの速度が遅いなと感じてしまいます。
私のX(元Twitter)ではAIの情報がわんさか流れてきており、すごい盛り上がっているなと思っていたのですが、それは自分が技術者だからでしたってオチです。
私今の仕事柄、ChatGPTが無いと作業ができなくなるぐらい依存しています。理由は、やったことのない仕事が増えたので、0から調べることが多くなったからです。
今までのようにGoogleで調査するのではなく、ChatGPTに聞いてある程度一般的な回答を得た上で調査に入れるので、調査時間がかなり短縮されました。
AIの民主化
インターネットが世の中に生まれて、SNSが発達し「情報の民主化」がなされていると言われています。TVしかなかった時代は、メディアや新聞、政府が流す情報を得ることしかできず、その得た情報の発信も、自身の属する狭いコミュニティでしか共有できませんでした。それがインターネットにより、即座に世界と繋がれ、自分が今欲しい情報にアクセス出来るようになりました。その分嘘や偽物の情報を判別する技術が今まで以上に大切になりましたが。
今回は生成AIの誕生がきっかけで、一般の誰もがAIを自ら利用できる時代になりました。これは「AIの民主化」が起きていると言っていいのではないでしょうか?
過去、企業内ではAI利用して、FAQやチャットボット、データ分析などを行ってきたと思いますが、この一年では個人とAIが近くなったことが大きな出来事だと感じています。
W&Dコンサルティングでは、インスタグラムにて「倫理とAI」というテーマで、毎日365日Midjourneyで作った画像を投稿してきました。プロンプトには福浦豊水の本「明日を築く」を英語に翻訳したものを使っています。この本では、『新しい時代の教養』について1日1話の5分間スピーチが365日分、1冊にまとめられています。今回改めてこの本を紹介する理由は、50年前の考え方が今でも普遍であり、現代でも共感できることがたくさんあるからです。
ご興味がありましたら、是非チェックしてみてください!
https://www.instagram.com/professor.stone.ch/
W&Dコンサルティング合同会社
代表者:代表CEO 西本亮一、代表COO 犬飼泰一
設立:2021年4月
事業内容: ITコンサルティング事業、コンテンツ企画制作事業
企業理念
Well Think and Design
よく考え、よいアイデアをカタチにする
Mission
私たちは、アイデア力とデザイン力で、ヒトとヒトが笑顔でつながる社会づくりに貢献します。
Vision
お客さまの抱える問題の本質を捉え、普遍的な価値を追求することで、デジタル活用をとおして、企業の能力を発揮できる仕組みをデザインします。
Value
お客さまも社員も関わる人たちが、共にワクワク・ドキドキできる取り組みをします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?