用語集: 「認知戦」 <ー 最近の流行り?
今回は「認知戦」について見て行きましょう。
最近、よく聞くたんごですね。
「認知戦(Cognitive warfare)」: 人間の認知領域に働きかけて、その行動や意思決定をコントロールすることを目的とした戦争です。 伝統的な戦争が、敵軍の兵力や装備を直接攻撃することで勝利を収めることを目指したのに対し、認知戦は、敵軍の士気や意欲、戦意を低下させることで勝利を収めることを目指します。
認知戦の具体的な手法としては、以下のようなことが考えられます。
偽情報やプロパガンダの拡散
サイバー攻撃による情報の混乱
心理戦による敵軍の士気の低下
経済制裁による敵国の経済的ダメージ
認知戦は、従来の戦争と比較して、以下の点で特徴があります。
戦争の対象が国家や軍隊だけでなく、一般国民や社会全体に拡大する。
情報技術の進歩により、戦争の規模や影響範囲が拡大する。
戦争の勝敗が、瞬時に決まってしまう可能性がある。
認知戦は、近年の国際情勢において、ますます重要性を増しています。 例えば、ロシアによるウクライナ侵攻においては、ロシアは偽情報やプロパガンダを駆使して、ウクライナ国内の混乱を招き、侵攻を正当化しようとしました。また、中国も、香港や台湾に対する影響力工作を強化しており、認知戦を重要な戦略の一つとして位置づけています。
認知戦は、直接的な攻撃を伴わないため、戦争の初期段階から行われることが多く、被害の拡大を防ぐためには、早期の対策が重要です。 国民一人ひとりが、情報に対する批判的思考力を養い、誤った情報に惑わされないようにすることが求められています。