見出し画像

【Workshop】 Phase2. 7/23の記録

こんにちは!
ワークショップ Phase2 も無事5日間終わりました!

今回もグループごとにプレゼンを行い,実際の展示や制作イメージを Åbäke 側に共有しました。
熱の冷めぬうちにご紹介していきます。❤️‍🔥


さて昨晩から東京オリンピック開幕ということで,オリンピック関連のビールのラベルデザインのプランからご紹介します。

皆さんは,1940年に戦争の影響で日本のビールが配給制になったことをご存知でしょうか。3年後の1943年にはそれまで主要だった三つのブランドのラベルが廃止され,「麦酒」に統一されたのです。
私たちは,それまで作り上げられてきたブランドのデザインが完全に消されたことと,1940年のオリンピックが幻に終わったことを重ね合わせ,オリンピックポスターを再現するように1940年のオリンピック記念ビールをデザインするのはどうかと考えています。
2020のビールだと缶に印刷することが難しそうなので,1940の再現という形で瓶ビールを作ることになりそうです。

スクリーンショット 2021-07-24 0.55.04

これに対して,「ビール、オリンピックと2つの話(オーダー)を繋げた点は面白い!他にも例えば,『高い城の男』のパラレルワールドのアイディアを引用して,このビールやオリンピックのオーダーにおけるパラレルワールドを考えるのも面白いかもしれない。」と Maki から。
これまでのリサーチが着々と現実的に形づいています。

オリンピックに関するオーダーの詳細はこちらから。



こちらは,Harriet Tubmanのお札のプランです。
千円札の裏に,女性解放運動家の平塚らいてうをスタンプで押します。
日本は古くから男尊女卑の伝統が根強く,現在でも日本の男女平等率は世界で120位と,先進国の中ではかなり遅れています。
平塚らいてうは,抑圧された女性の権利を主張した勇敢な女性でした。
日本では男女の権利が平等であることを確認するために,このプランを考案しました。

スクリーンショット 2021-07-23 20.29.30

「実際に展示会に来た人がこのスタンプを押すことができたらいいよね。」と Maki 。
来場者が参加することで,男尊女卑やお金に対する問題を皆に問いかけるきっかけになるかと思います。

詳細はこちらの記事からどうぞ。


続いて,Hiker Meat のプランです。
日本のホラー映画のポスターの特徴である一種のチープさ,「怖さのハードルが下がる」特徴などに着目し,Hiker Meat が日本公開する際のポスターを作成しようと考えています。
Hiker Meat の映像作品が様々なホラー映画からつぎはぎされたように,日本のホラー映画ポスターでよく使われるような素材をコラージュしてポスターデザインをする予定です。

スクリーンショット 2021-07-24 1.00.52

「日本の文脈に合わせて制作方法や具体的な技法(シルクスクリーン使うなど)を考えてもいいよね。」とSofieから。
「リサーチはとても良い!日本のホラー映画業界はポスターにより怖さを和らげているが,デザイン科の学生は日本の映画業界がするようなことを超えるようなことができると思う。例えば怖くなさに逆行してものすごく怖くしていくとかね。ポスター自体が18禁とか…。
日本のホラー映画業界のパロディをしてもちょっと物足りない。デザイン学生としてよりチャレンジングな試みをしてほしいかな。」と Maki 。
良質なリサーチを踏まえ,自分たちなりの創意工夫をしながら実制作を楽しめたらと思います。

Hiker Meat の詳細についてはこちらからどうぞ。



さて,各グループが45分のプレゼンで自分たちの考えを共有し議論を行い,あっという間に3時間が過ぎました。
その後は Maki や松下さん(デザイン科教授),室賀さん(雑誌アイデア元編集長),鈴木さん(本学OB グラフィックデザイナー)から今後の進行や展覧会の準備や実制作に関する話がありました。
メンター側からすると,現段階の進行からあと1回のワークショップでは少々心配とのこと。Åbäke 側ともう一回ミーティングや打ち合わせする必要がありそうです。

現段階で学生皆が各オーダーの作品制作やアサインメントに一生懸命取り組んでいますが,今後は展示全体のディレクション,進行を具体的に考えて現実的に進める必要があります。(キュレーション,メディエーション,展示設計,キャプション,広報,などその他諸々。)
例えば,オーダーのひとつであるGシリーズのフォーマットを展覧会のポスターや会場全体で揃えるなら優先順位は高いです。そういうものからどんどん形にして実験しないとクオリティは上がりません。


また,展覧会の設営は藝大デザイン科OBOGのデザイナーが所属する事務所MINGLE Design Office が担当してくれます。
会場である藝大陳列館の図面や模型を持っているそうなので,それを元に実際に配置して決めていくのも効率的かもしれません。


また,学生の中から空間設計における代表も決めるなど色々な話が出ました。
とはいえ,展示する作品がまだ決まってないオーダーがあったり,そもそも夏休みの期間は大学のアトリエが使えません。特に今年はコロナの影響で規制も厳しくなりそうです。(なんてこった…。)
いよいよプロジェクトが現実味をおびてきて,色々と考えるべき課題が見えてきました。少々焦りを感じます。


最後に Maki から
「ぜひこのプロセスを楽しんで下さい。
そしてこの夏に一旦作って見せてほしい!次のセッションでは展示の見せ方や全体のディレクションなどを話し合いたい。
自分のできることを進めてどんどん追求していってね!」
とエールをもらいました。😆

いい展示にするためにもどんどん作らないとですね!
制作の鬼と化す夏になりそうです。

オーダーに対する自分たちなりの回答にたどり着くのは,楽しいだけでなく大変です。
ですが,やはり作る楽しさ,デザインする楽しさを忘れず,学生一同協力しながら進めていきたいです。✨


【 クラウドファンディングのご支援のお願い 】

本プロジェクトは,今秋の展覧会開催のためにクラウドファンディングを実施しています。
皆様のご協力・ご支援により,現在目標金額である400万の95%にあたる380万円のご支援を得ることができました!
ご支援いただいた皆様,本当にありがとうございます!

こちらは7月末までの期日で,あともう少しだけ皆様のお力が必要です。
少しでも「応援したい」と感じた方は,ぜひご協力よろしくお願いします!
詳しくはこちらのリンクからご覧ください。


また,以下のSNSも随時更新しております!
ワークショップの様子など紹介していますので,こちらもぜひご覧ください。

●Instagram
https://www.instagram.com/geidai_wmdywtl/?r=nametag

●Twitter
https://twitter.com/wmdywtl_tokyo


いいなと思ったら応援しよう!