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【文字起こし】夫婦で語る「2年ぶりのフリースクール」

※これは、音声配信プラットフォームアプリ「stand.fm」で配信中の「しゃけこのヒトイロ!」のAI文字起こしバージョンです。
※一部、要約しています。

しゃけこ: 人類にとっては小さな一歩かもしれないが、我が家にとってはどんな一歩なのでしょう。
しゃけこのヒトイロ!です。
今日は子育て関係の話をしようと思うので、この方に来ていただいております。

アルパカ: どうも、アルパカです。
しゃけこ: よろしくお願いします。


■2年ぶりのフリースクールでのようす


しゃけこ: 不登校とフリースクールの話なんだけど、今日はなんと、うちの子が2年近くぶりにフリースクールに行きまして。その時の様子をちょっと夫婦会議がてら報告と、いろいろ話せたらと思って。

アルパカ: あんまりノープランだけどね。

しゃけこ: なんせ今日は疲れて頭が働かないんで、ヌルヌルしてるけど、最後まで(暑い日に関わらず)涼しくなる要素もないですが、聞いていただけたら嬉しいです。

アルパカ: うちの子、2年前に不登校になって、その頃にフリースクールに3回ぐらい行ったんだけど、連れて行くのが大変で諦めちゃったんだよね。今はまた再び行くことになったんだ。

しゃけこ: あの時はアルパカさんがサラリーマン的な仕事をしていて、私も週3日勤め人をしてたから、フリースクールが空いてる日が私の勤務日で、なかなか行けなかったんだよね。

アルパカ: そうそう。でも、なんでまた行くことになったかというと、

しゃけこ: 1ヶ月半前に家族でハワイ旅行に行ったんだけど、その時に息子がすごいエネルギーがみなぎってきてね。いろんな人種や服装の人がいて、みんなすごい浮かれてる感じが良かったみたい。

アルパカ: ・・・今日はちょっと仕事で疲れてすごく眠いんだよね。

しゃけこ: そうだね、反応がグダグダ。だってアルパカさんあくびしてるもんね。

アルパカ: おねむの時間だよ。もう9時33分だし。

しゃけこ: こういうぬるい放送にはニーズがあるのかな。どうなんでしょうね。

アルパカ: どうやった?

しゃけこ: フリースクールって一般的に先生って呼ばないことが多いんだよね。うちが行ってるフリースクールもあだ名で呼んでいて。行って早々に「わーよく来たねー」って言ってくれて、その波長がすごいよかった。 やっぱり不登校支援をしっかりされてる界隈の方だなと。

息子を引きつけていく、そういう話し方ができる人で、私が「また後でね」って息子に言ったら、「バイバイー」みたいな感じで、私としては、よっしゃー!、よかったって思って。息子も楽しそうにしてたよ。

アルパカ: 週1で他の(発達凹凸の子ども向けの)塾にも行ってるけど、そこの遠足ではママがいないと寂しいって言ってたよね。

しゃけこ: そうそう。 そういう寂しさの訴えもあったから、これ明日のフリースクールもやばいんちゃうかな・・・と思ってたんだけど、よかった!

私、子どもをフリースクールに送り届けたら、全身の力がフワーって抜けて。とりあえずカラオケ屋さんに行って、フワーってなりながら、「やっとここまでこぎつけた」というのと、日中メインで子どもを見てるのが私っていうのもあって、脱力。(今夏休み中で子どもをずっと家にいてしんどいわ、という人も多いと思うんですけど)我が家の雰囲気でいくと、それが2年くらい続いてるっていうところで。

アルパカ:2年間の夏休み。 人生の夏休みとか言うけど、まあまあ長い。でも今日はフリースクールで友達もできて、楽しそうにしてたみたいでよかった。 次のアポイントまで取ったんだって?

しゃけこ: そう、社交の場をよりよく過ごしているみたい。2年前に行った時は同じ学年の子がいなくて、先生に助けを求める場面が多かったけど、今回は子ども同士でしっかり関われたみたい。

アルパカ: そうだね。フリースクールのメイン層にうちの子の年齢が近づいてきたのもあるんだろうね。

しゃけこ: 小学2年生で不登校になった時、フリースクール探したけど、2年生から行けるところってほとんどなかったんだよね。4,5年からしかなくて。

アルパカ: うん、ディスレクシアっていう読み書きの苦手さ(学習障害)があるから、学校に適応するのは正直難しいよね。

■ディスレクシア(発達性読み書き障害)という学習障害ならではの悩み

しゃけこ: そう、今は特別支援学級に在籍してるけど、そこでもディスレクシアの子に合った学びの提供は、正直難しいみたいで。人員のこともあるし、先生がそういう学び方が違う子どもの指導するための研修機会も少ないっていうのも聞くし。

アルパカ: 最近、夜な夜な話してるのは、これから生きるにあたって学力ってどれくらい必要なのかってこと。
学力はなんぼあっても、ええですからね。(ミルクボーイのネタより)

しゃけこ: あー!ありがとうございます。今客席から学力いただきましたー!(ミルクボーイのネタより)

ディスレクシアの傾向があるから、王道のラインに乗るのは難しいかもしれないなぁと。地元の中学校に通い、高校受験をして、地元の高校や四年生大学に行って就職する、そんな道は難しいかもしれないと思ってる。

発達障害と知的障害っていう言葉があるんですけど、(当事者界隈や支援職以外の人にとっては)なかなか区別っていうか、何がどうなん?って思われる方も多いと思うんですけど。
うちの子の場合でいうと、知的な遅れはないって言われていて、全体的に苦手っていうタイプというよりも、できることできないことの差が大きいです。
確かにひらがなを書くのは、自力で書くのは難しいけども、読み上げれば一発でわかるとか、算数の計算とか、昔、文章題を塾でやってた時とかは、式を書く意味がわからない。
そんなん口頭で聞かれて、口頭で答えることができるのに、「なんでこんなん書かなあかんねん」って、そこで引っかかるっていう(苦笑)

アルパカ:変に賢いんだよね。

しゃけこ:大人の感情とかもすっごい読み取るし、自分が邪険に扱われているとか、2年生の段階で自分が人よりできないっていうことをすごく理解してしまって、そこが不登校になったところの原因の大きな一つかなって思ったりもする。

アルパカ: そうだね。ひらがなを書くのも大変だし。でも最近音声入力を使ったら書けるんだよね。
さっきも下で喋りながら音声入力で文章作って、マインクラフトの実況動画に文章入れてたけど、作ってるもんね、マインクラフトの実況動画。

しゃけこ:(音声入力を使いながら動画作成スキルを身に着けるって)でもそれって学校でやってもらえへんし、学習指導要領に則ってないから。

アルパカ:なんなら不登校になったのは、息子2年生の途中だったので、九九はちょっと覚えてないんですよね。 その代わりにアレクサ9×9は?って聞く。 アレクサが9×9は81ですって言ったら、81って答えるんですよね。

しゃけこ:そうそう。アレクサに聞いて答えるっていうツールを身につけたんだね。
今行ってる発達界隈の専用の塾、塾って言ってもマイルドな、みんなでカードゲームしたりとかそういう感じやけど。
そこで「九九の表、見ながらやったらいいよ」って言われてる。 そうだと思う、覚えてたら便利かもしれないけども。

私含め多くの人は、九九は覚えろって言われたから、なんとなく九九カードをやって、学校では、例えば2の段を覚えたら先生の前で言わなあかんから、めんどくさいなって思いながら覚える。ということが多くの人はできるけど、うちの子は興味がなかったらできない。

アルパカ:それでも3分の1くらい覚えてたんちゃう?

しゃけこ:覚えてたんけど、それがポロポロ抜けてしまう。 そういうのも不得手で、発達検査でもそういう傾向は確かに出てた。

アルパカ:もう多分9割方抜けてるよね。 興味はないわ、使わへんわ、使う意義を感じないわ。 アレクサさんに聞いたら教えてくれるわ。

アルパカ: 最近見つけた放課後デイサービスも面白そうだね。マインクラフトや動画編集、ドローンの練習なんかもやってるし。

しゃけこ: うん、ドローン使った仕事もいっぱいあるらしいしね。
ドローンで窓吹きのお仕事をしたりとか、そういう風な就労の機会につなげたり、働く機会を増やす取り組みもしたりと。ドローンの操作は、本人も楽しそうだったわ。

アルパカ: 最終的に学歴をつけることで収入を得るか、専門スキルを身につけて障害年金とか使いながら生きていくか、どっちかっていう話を最近よくしてるね。

しゃけこ: 学力はなんぼあってもいいけど、本人に大きな負荷がかかるようなものはさせられないよね。 そもそもしないし、させようとするのものすごい大変だよね。

アルパカ: そうだね。学校の宿題も親が薄く書いて、それをなぞって提出するけど、そのやり方じゃ彼は漢字を習得できない。特性的に。

しゃけこ: 漢字は書けないけど、動画を見て漢字を覚えるみたいで、比較的読めるんだよね。

アルパカ: うん、書いて覚える人ではないんだよね。見て覚えるタイプ。小学校2年生の漢字は書けないのに、鬼退治という番組を見て、鬼という漢字は普通に書けてた。

しゃけこ: そういう学び方が他の子供と違うから、何を習得していくのか迷うよね。

アルパカ: 機械の説明書が読めたら世界が広がるよね。

しゃけこ: そう、読み上げ機能があれば一人でできるんだけど、ついてなかったら親が読まなきゃ無理なんだよね。

アルパカ: それを読むのは誰なんだって話だよね。

■障害児を育てる親の育児と仕事の両立

しゃけこ: これ聞いている方の中で、「親やったらそんなもん当然やらんかい」って思われる方も一定数いるという認識もしてます。

その一方で、育児と仕事の両立という視点で行くと、今週NHKのEテレで、障害児の親の働き方とか仕事について話してたんだけど、前提が親が何とかしてくださいっていうのが多いよね。
障害のある子どもが学校に行く、社会で何らかの活動に参加するときに、親がフォローする前提になっている。
例えば学校で先生が足りひんってなったら、はい、お母さん来てくださいって。
アルパカ:遠足とか付き添い必須みたいな感じやね。プールとか。

しゃけこ:通常の授業に突き沿っているお母さんもいらっしゃるしね。
それは「子どもに愛があるからできるでしょ」って。 「親なんでしょ」っていうことで、今まで社会がそういう風な流れになってたから、社会として障がいのある子どもたちのケアをせなあかんよねって話になってなかった。

アルパカ: そうだね。お母さんが仕事を辞めて子供を見て、お父さんは必死に働きながら子育てするみたいな流れね。

しゃけこ: 一般的な話だけど、パパ側の職場の認識が「お母さん専業主婦なんでしょ」って見られがちなんだよね。 下手したら、(障害のある子どもがいたら)夫側の上司から仕事に時間が割けないと判断されて、左遷されるとかね。と、 いうのもよく聞く話。

■とはいえ、毎日を面白がって楽しんでいるわが家

アルパカ: なかなか厳しい現状はあるにしても、でも最近は面白がるぐらいがちょうどいいかもしれないね。

子どもと一緒にマインクラフトやってるけど、発想力がすごいよね。 剣と魔法の世界を入れたら、核兵器やレーザー銃、ゴジラみたいな怪獣も出てきて、面白くてたまらないよね。

しゃけこ: そうだね。子供と一緒に楽しむ要素がいっぱいあるんだよね。

アルパカ: 今日の話を聞いて、初めてのお使いみたいなワクワクドキドキ感があるね。

しゃけこ: 普段、社会からの要請というか空気感で、「お子さんが社会に出るために足りないところを埋めてください」っていう感覚だから、一人でお出かけの時とか肩の力が軽くなるんだよね。

アルパカ: 喫茶店に入ったら声はちょっと小さめにとか、場の設定をするのが大変だよね。

しゃけこ: 声ちっちゃくも、どれくらいちっちゃくかわかりにくいから、一番大きいのが5で、ここはあれかなって。 1とか2の声で話せるかなーみたいな。 あんまり設定しすぎるとね、声出すのが怖いって言い出すから。

声のかけ方も相手に合わせて変えなきゃいけないし、日々想定して声かけをしてるんだよね。

アルパカ: 私たち無意識で調整してるよね。家での親の感情の出し方も調整してるし。今日は楽しかったし、また来週も楽しみだね。

しゃけこ: 客観的に見たら、救いようのない状況にも見えるかもしれんけど、でも中にいる当事者は、 意外と楽しんでる要素もあり。
また来週もフリースクールに行ってよねとかって、期待しすぎたり、 煽りすぎた煽りすぎたで、本人も我々もしんどくなってしまう。
うん、期待しすぎずに楽しい嬉しい場所を作っていこう。

アルパカ: そうだね。今日はありがとうございました。

しゃけこ: ありがとうございました。バイバイ。


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