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トマトリゾット

今夜の晩ごはん、トマトリゾット。生米を洗わずにオリーブ油で炒め、油で透き通った米がまた白くなってきたタイミングで作りおきのトマトソースを入れ、さらに水を鍋の中身がひたひたになる程度に加える。中強火でがんがんあおって水分が飛んできたら香りづけに白ワインを少々と、黒オリーブ、アンチョビを追加してさらに煮込む(水分が減りすぎたら少しずつ足しながら)。米がかすかに芯を残したアルデンテ状態になったら茹でブロッコリーを加え、粉チーズを振ってできあがり。甘酸っぱいトマト味にアンチョビの塩気、チーズのコク……まあ間違いない組み合わせです。この組み合わせを最初に提唱なさったのはイタリアのお方だろうか?天才的センス。黒オリーブとブロッコリーの食感も楽しい。ソースもしくは出汁の出る具材さえあれば、20分弱で完成するお手軽さも大変ありがたい。トマトをふんだんに摂取できるのでなんか肌を労れたような気分になれるのもありがたい。ごちそうさまでした。

トマトソースはトマト缶にオリーブ油とにんにくみじん切り、バジル、コンソメを入れて気長に煮込んだもの。小分けして冷凍しておくと米やパスタと合わせるだけで晩ごはんになるので、時間のある週末に作りおきしている。ちなみにこのソースをパスタと合わせた、いわゆるポモドーロというメニューを個人的に「サワコー(沢木耕太郎)さんのパスタ」と呼んでいるけれど、その話はまた後日にするとして……。

もちろんトマト缶でなく生のトマトを使うと最高においしいので、トマトの盛りの時期は生トマトで作る。具材はその時冷蔵庫に入っているものを適当にぶちこむけれど、ウィンナーやベーコン、シーフードミックスなんかもおいしい。冷凍枝豆を少量解凍して散らすのも、色どり・食感共に自己満足を満たしてくれる組み合わせだ。市販のパスタソースを使ってももちろんおいしい。

思いがけない幸運(=いただきもの)に見舞われて海老やかに(の殻)で出汁を取るチャンスが巡ってくると、必ずリゾットに流用する。口に入れると目の前がパアア……となるおいしさ。自分の中ではおセレブリゾットとして位置づけしています。

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