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世界一フライポで塩辛じゃがバター

みなさん、じゃがバターってお好きですか?

私は大好きです。

特に、塩辛じゃがバターが。


口に入るものはすべからくおいしい、日本最北端のサンクチュアリ・北海道のソウルフード……なのかどうかは、浅学な私には分からない。ただ、輝ける北の大地からやってきたこの食べ物が、狂おしいほどに美味であることは分かる。初めて食べたのは、以前わがまちにあった北海道居酒屋だったなあ。それまでのじゃがバターの概念を根底から覆される、非常にエポックメイキングな出来事だった。あまりにも甘美すぎる味わいに、酒を呑むのも忘れて一心不乱に芋を貪りつくした挙げ句、おかわりを頼んだことを鮮明に覚えている。そのお店は残念ながら閉店してしまったのだけれど、それ以来、自宅で数えきれないほど繰り返し自作してきた。もちろん居酒屋でお目にかかる僥倖に恵まれれば、即注文する。塩辛じゃがバターを置いてくだすっているお店は、それ以外のメニューがたとえイケてなかろうとも問答無用で名店認定。そして日々、祭りの屋台で提供される全てのじゃがバターへの塩辛載せ義務化を祈り続けている


さて、そんな具合で大好きな塩辛じゃがバターなのだけれど。

この秋己への命題として掲げている、『愛のままにわがままに僕は芋だけを貪りたい』企画について思索している時に、ふと思った。

これをあのフライポでやってみたら、果たしてどうなるのだろうか、と。


善は急げ、だ。

ということで本日のおつまみ、世界一フライポの塩辛じゃがバター。昨夜下茹でして冷蔵庫に一晩寝かせておいた男爵をジュワーしまして、世界一フライポを作る。

(茹でた男爵をちょっと厚めにスライスして、竹串で穴あけて一晩冷やし、常温の油から加熱してバリバリになるまで揚げます。詳細はこちら↓)

そして、揚げたてのあつあつ男爵に、北海道産のバターと塩辛(なまらうめえ!ってパッケージに書いてある)をトッピングしてできあがり。


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食べずとも確信してしまったな

我が軍の圧倒的勝利を!!!!!!


やっだーもーめちゃくちゃおいしそうじゃないですかやだー!


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大帝国ロピアで「枝豆は秋がおいしい!」ってでかでかと宣伝されていた枝豆も一緒に。お酒は焼酎のレモンソーダ割で。ちなみに前回揚げダンした時(髭ダンみたいな言い方)、コメントにて高杯さんが「生姜ちょい足しするとおいしいよ!」と教えてくだすったので、おろし生姜も入れてみました。


むむむ……それにしてもだよ諸君


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エロスが過ぎやしません?これ。

大丈夫かな……noteの倫理規程的な何かに抵触しないかな。18禁にした方がいいのかな……(ドギマギ)


さてさて、『愛のままにわがままに僕は芋だけを貪りたい』企画第一弾・世界一フライポ塩辛じゃがバター。背筋を伸ばして両手を合わせ、いただきまーす!


涙出るほどなまらうめぇ!!!!!!

(実際アチアチすぎてちょっと涙ぐみました)


いやね、もうあえて私の貧相で拙い語彙でもってくだくだと申し上げる必要性がないのは重々承知しているんですけれど、あえて言わせていただきたい。世界一フライポのガリッガリに揚がった堅牢な表皮、対照的にねっとりかつほっくりな中心部、これだけでもすでに完成された美があるわけなのだけれど、そこに溶けたてのバターが黄金色の輝きと芳醇なミルクのコクという名のヴェールをまとわせた挙句、塩辛のとろりと官能的な舌触りプラス濃厚な磯の香りとうまみが添えられているわけですよ。もうもうもう、ソラモーおいしいです!どちゃくそめちゃんこおーいしーい!

何がいいって、ただ茹でたりふかしたりしただけの男爵と違う、ガリッガリでバリッバリの食感。両脇を固めるバターと塩辛がとろとろ系なので、この歯ごたえがものすごくいいアクセントになっている。今回世界一で行くか、最強で行くかで悩んだのだけれど、両者の比較検討をした際、「おつまみで濃い味にして食べるならこっちが好きだな」という結論を得たので、世界一にした。我ながらこれは英断であった。いや最強フライポでも絶対間違いなくおいしいと思うけれど、ともかく。食感のコントラストが本当に素晴らしくて、食べても食べても次の一口が欲しくなる!しかも、世界一フライポは何しろ表面がバチクソ硬いので、お箸で割るとかできないのだ。ちょっとお行儀悪いけれど、大口を開けてばくっと頬張るしかない。だがそれがいい。ばくっとした瞬間から口の中ではじけるおいしさ!ガリッガリとして、ねっとりほっくりして、とろーんとして、塩辛のクセとしょっぱさが男爵のほっこりとした甘みを引き立てて、バターが全体を大らかにまとめあげていて……箸が止まらない!そして、このトリプルコンボで大恐慌をきたしている口内に、すかさず流し込む焼酎ソーダのありがたみったらもうね……(感涙)。市販ではなく自分で割ったやつなので、甘みはなくてとっても爽やかな辛口。少量入れた生姜がとんでもないお仕事ぶりである。酸味にピリッとした刺激が素晴らしいアクセント!レモン風味のジンジャーエール(辛口)って感じで、こっちも止まらない!

おいしい、やべえ、おいしい、とうわごとのように繰り返しながらせっせと口を動かしているうちに、気づけば男爵3個分が鎮座ましましていたはずの皿が空っぽになっていた。天高く、ワカナ肥ゆる秋。そんな言葉がふと浮かんでくる。だが後悔も反省もいっさいしない。なぜなら我が胸を満たすのは、大いなる愉悦だけだから……。大満足です!ごちそうさまでした。


『愛のままにわがままに僕は芋だけを貪りたい』企画、第一弾は大成功に終わりました。第二弾もやる気が継続すれば作ると思うので、みんな、ぜってえー見てくれよな!

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