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炭治郎の山かけうどん 鍋焼きver.

今週はちょっとどたどたしていて、遅い帰宅が続いている。晩ごはんは冷蔵庫および冷凍庫の残り物で簡単に済ませてばかりなので、そろそろ台所に立ちたいなァ……と思いつつ、今日も今日とて遅くなってしまった。おまけにバチクソ寒い。お腹が空いている時に寒いと、なんかもうそれだけでメンタルがグズグズのしおっしおになりません?なりますよね?私だけじゃないよね?

こういう時はアレだ。うどんだ。



このところ立て続けのうどんテロに見舞われていて、もう月曜からずーっと海老天をのっけたうどんが食べたくて食べたくて震えていた。のだけれど、何しろ帰りが遅いもんだから、スーパーで海老天を仕入れることができないのだ。えっ?自分で作ればって?HAHAHA、この私が平日の夜更けに揚げ物なんぞするとお思いで?そんな気概は小指の爪の先ほども持ち合わせていない(ドヤァ)。

週末まで我慢するかなーと思っていたのだけれど、今夜は特に冷え込みが強い。やはりこんな日はうどんが恋しい。もう海老天ナシでいいや、この際素うどんでも……と考えていて、ふと、以前からやってみたかった『アレ』を作ってみてはどうだろう?と思いついた。

冷蔵庫を開けると、幸いなことに材料は揃っている。よしよし。


というわけで今夜の晩ごはんは、泣く子も黙る大人気作品『鬼滅の刃』作中にて、主人公・竈門炭治郎くんが食べていた山かけうどん!の、鍋焼きバージョンを作ってみることにしました。


鬼滅ってグルメまんがでもないのに、作画が神すぎて食事シーンが出てくると自動的に飯テロになりますよね。鱗滝さんの作ってくれたお鍋とか、善逸くんとはんぶんこしたおにぎりとか、伊之助がホワホワした藤の花屋敷の天ぷらとか、煉獄さんが貪り食ってた駅弁とか……どれも食べたくなる。


作り方はいたって簡単。まずは土鍋に水を張って火にかける。沸騰を待つ間に、皮をむいた長芋をすりおろして白だしをごく少量加え、これをすり鉢でゴリゴリゴリと混ぜてなめらかにしておく。料理らしい行程と言ったらこれだけだ。

土鍋のお湯が沸いたところで、ほんだしと料理酒、砂糖、しょうゆを入れて出汁をつくる。私はうどんの出汁は甘めが好きなので、砂糖多めの甘口にした。ここにカトキチの冷凍讃岐うどんを凍ったまま入れ、蓋をしてしばらく煮込む。この間にたまごを黄身と白身に分けておく。

うどんがいい具合に煮えたところで、中央部分にたまごの白身をそろりと流し入れる。ひと煮立ちさせたら火を止めて、すりおろした長芋を投入。その上にたまごの黄身を載せる。仕上げに冷凍保存しておいた刻みねぎと、細切りの海苔をトッピングしたらできあがり。


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本当はここにわさび状のナニカも載せなきゃいけなかったのだけれど、海苔を細切りにしている間にまんまと忘れた。最近こんなんばっかだなもう!


とまあ、この上なくシンプルなうどんなのだけれど、つべたい風に吹かれながら帰ってきた疲労体にはこれが本当に染み入ります……(涙)。ちょっと甘めの透き通った出汁に、モチモチしていながらも心地よい歯ごたえを残す讃岐うどんがとてもおいしい!なめらかな長芋の舌触りも相まって、するすると喉を通り、じんわりと身体を暖めてくれる。うどんにとろりと絡みつく長芋も、たまごの黄身も、ひたすらにまろやか。やさしみ……このうどんは果てしないやさしみに満ち満ちている!シンプルながらも実に滋味に富んだ味わいだ。このやさしい世界観に、刻みねぎの辛みと海苔の香りが、控えめながらもいいアクセントになっている。ああ、なんてホッとするうどんなんだ。一口食べるごとに、身も心も解きほぐされ、癒されていくかのよう……。山奥から初めての都会に出てきて疲れ切った炭治郎が、このうどんを食べたくなった気持ち、痛いほど分かるわー。

最後は土鍋を持ち上げてジルの一滴まで飲み干し、すっかりポカポカになった。満足。ごちそうさまでした。


『鬼滅の刃』は、空前の大ブームから遅れることしばし……の昨年春先くらいにアニメ版に触れて、まんまと陥落して以来、自分の中での一大ブームになっている。と言っても原作は購入しておらず、アニメだけを追いかけているのだけれど、おそらくそう遠くないうちに原作も揃えることになるだろう。絶賛放映中の第二期「遊郭編」が面白すぎて、続きが気になって気になってもうね……!一週間待つのが辛いの!長女だけどもう我慢の限界なの!!

鬼滅の魅力については、もはや今更私なんぞが語るのもおこがましいのだけれど、何がブッ刺さったかってーとやっぱりメインキャラの4人の頑張りぶり。もし私がもっと若かったら、柱の誰かにガチ恋するような嵌まり方をしていたと思うのだけれど、なにぶんこの年なのでキッズが頑張る姿が本当に刺さる。というかえぐられる。今放送中の遊郭編のみならず、第一期も劇場版も繰り返し何度も見ているのだけれど、見るたびにどこかしらで号泣してしまう(ちなみに直近だと禰豆子が泣きながらスヤア……したシーンでボロボロ泣いた)。夜更けに酒を呑みながらアニメにかぶりついて、「がんばれ……がんばって……!」だの「ああもう、酷ぇ!こんなよゐこがどうしてこんな目に?!」だの、「もうみんな本当かわいい……!ごはん……!ごはん作らせてほしい!」だのとブツクサ言いながら号泣するアラフォー女と、そんな飼い主を不審者を見る目つきで遠巻きに眺めるねこたち、という図式が始まって、そろそろ1年か……。

弟たち、義妹ちゃん、そして甥っ子も揃って嵌まっているので、顔を合わせれば鬼滅話で盛り上がれるってのもうれしい。当分この熱量は続きそうだ。

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