牛カルビ弁当
今日の昼ごはん、牛カルビ弁当。先月「ばらちらし弁当」で書いた地元の和食系割烹料理屋さんのもの。こちらは魚屋さん直営のお店であるため、メニューは当然魚系推し……のはずなのだけれど、どういう訳か肉系メニューも充実している。今日お願いしたこちらのお弁当も、ごはんの上に気前よくたっぷりと牛カルビが敷き詰められ、あまつさえその上に温泉卵まで載っている!全方位どこから見てもガチガチに硬派なお肉メニュー。大ぶりに切られた頼もしい厚みの牛肉を齧ると、絶妙なやわらかさのお肉から溢れ出すのは、醤油と玉ねぎと和風だしが三位一体となったこってり甘辛のつゆ。牛肉そのものの持つ旨みと混じりあって、たまらなくおいしい!ここに温泉卵を絡めれば、とろとろの黄身と白身がまろやかなコクという名の羽衣となり、がっつりお肉がたちまちやさしい味わいに変化する。このお肉と、くたくたになるまで煮込まれた甘い玉ねぎとを受け止める白いごはんは、ちょっとだけ固めの炊き加減なのがニクい。そしてごく少量散らされた青いものは、なんと春菊の葉のみじん切り!独特のクセのあるほろ苦さが、なんとも素晴らしいスパイスとなって全体を引き締めている。作り手の、お肉への溢れんばかりの愛を感じざるを得ない味わいに、ホントに魚屋さん……ですよね……?とうれしい戸惑いをおぼえつつかっ込む。ごちそうさまでした。
配達していただいた際、温泉卵がすみっこに寄っていたので、中央にどーんと載せたところを写真に納めよう……と思って移動を試みましたが、まんまとというか、やっぱりというか、秒速で崩しました。すみません魚屋さん……せっかくのうつくしい温泉卵でしたのに……。
ばらちらし弁当の時も書いたけれど、魚系メニューももちろんめちゃくちゃおいしい。あと注文時や配達時に応対してくれるお店の方々も、とても感じのよい方ばかり。いいお店というのは全方位ですてきなんだなあ、としみじみ思います。
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