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お蕎麦屋さんのカレー、あるいは今週のお弁当のこと 2022.10.31-


みなさん、お蕎麦屋さんのカレーってお好きですか?


私は大好きです。



専門店でいただくスパイスがたっぷりと効いたカレーの香り高さも、洋食屋さんでいただくじっくりと煮込まれたカレーの濃厚さ(これはぜひともあの銀色の……なんていう名前だっけか?ともかく銀色のかっこいいやつに入って出てきてほしい)も、お母さんが作る気まぐれ隠し味入りのおうちカレーの優しみも、私はどれも愛している。そしてそれと同じくらい、お蕎麦屋さんのカレーも心から愛している。

いいっすよね。和風出汁の香りがほんのりと漂って、ちょっと甘めで、もったりというよりはむしろサラリとしたジル感のある日本的カレー。ときどき無性にあの味が恋しくて恋しくて震える日がやってくる。


よし、ならば作ろう。



ということで昨夜の晩ごはん、お蕎麦屋さん風カレー。具材は「お蕎麦屋さんにありそうなもの」というコンセプトで、玉ねぎ、にんじん、なす、鶏もも、しめじをチョイス。玉ねぎは薄切りに、にんじんとなすはいちょう切りに、鶏ももは一口大にカットして、切るそばから鍋にぶちこんでゆく。ええ、火の通りにくいものから炒めるなんてこと、めんどく星人はいたしませんよ。しめじも石突きを取ってほぐして、やはり鍋にぶちこむ。

最近いいお顔したなすが庶民価格で出回るようになったので、なすはこれでもか!つーほど大量に入れた。なすたくさん入れると甘みも出るしな。


具材がしっかり浸るくらいの水を入れたら強火にかけ、煮たってきたら中火に落としつつアクをていねいに除去。気が済んだところで料理酒・ほんだし・白だし・みりんを投入。みりんはちょっと強気の多めに入れて、お蕎麦屋さんらしい甘口を目指してみる。お蕎麦屋さんらしさを追求するならば出汁もちゃんと引くべきなのでしょうが、めんどく星人はそんなこといたしませんよ!

さらにしょうゆも入れて、ちょっと薄めだけれど飲んでもおいしいくらいに味が決まったら、弱火にして蓋してしばし煮込む。

野菜たちがいい感じにやわらかくなったら、市販のカレールウ(ゴールデンカレー中辛至上主義)を溶かして、とろみがつくまで煮込む。カレー皿に炊きたてごはんと共に盛りつけたらできあがり。


久しぶりのカレーなので「ちょっとオシャンな盛りつけにしてみよっと☆」等と色気を出してはみたものの



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オシャンとは???な仕上がりになった。


ふっ……よいよい。無論想定内よ。オシャン感を出そうとライスの上に乾燥パセリを振ってみたものの、振るというよりぶっこぼした風情になったのも想定内よ。


盛りつけは相変わらず残念無念ではあるものの、味はばっちり!いつもよりさらりとした口当たりのカレーは、辛さの中にこっくりした甘みが感じられて、どちゃくそめちゃんこおーいしーい!たっぷりのジルで煮込んだせいか、鶏もももぷりっとやわらかな歯ごたえ。野菜チームも実にいい感じにとろりと仕上がってくれている。和風出汁も効いていて、どこまでも穏やかかつやさしい味わいだ。油分を一切使っていないから、カレーなんだけどさっぱりした雰囲気なのもうれしいね。これよ、これ。こういうのが食べたかったのよ。


オイル抜きだしじゃがいもも入れてないし、これは間違いなくヘルシーカレーであるな!

ということで今週のお弁当にも流用した。


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相変わらず致命的な映えのなさ


付け合わせはキャベツととうもころし(夏にレンチンして冷凍しといたやつ)の浅漬けと、紫玉ねぎの梅酢漬けで。


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久々のタワラン(タワマンみたいに言うな)。こうして積んで撮影するたび、「タワーランチって絶対こうじゃないよね……」という虚無感が私の心をひたひたと満たす。その虚無感にきりりと背を向けて、今日も元気に出勤しました。

ほかほかごはんとの組み合わせは言わずもがな、冷たいごはんに合わせたってちゃんとおいしいのだから、つくづくカレーというのは立派なやつよの。

今回はあえて入れなかったけれど、じゃがいもを入れてももちろんおいしいと思う。肉の代わりにあぶらげ使って精進カレーなんてのもいいかもな……最後に茹でた青菜を添えたりして……今度やってみよっと。


ということで今週は(祝日もあるけれど)連日カレーを食べる生活が確定した。なんなら弁当用ストックの他にもまだ残りがあるため、連日昼夜カレー生活になる予感もプンプンするぜェーッ!でも大丈夫、ヘルシーカレーだから。っていうか市販品とはいえルウにスパイスも入ってるから、これもうカロリーゼロカレーじゃね???


ヨッシャヨッシャ、今週もがんばるぞーい!



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