今日の本の感想 ファスト&スロー(上)
今日の写真はネモフィラの花畑から。この花を実際に見たことはないのだが、青と白のコントラストが目にやさしくて、美しいと思う。それにしても、この写真はどこでとったのだろうか。僕は元々、特別花が好きだというわけではないが、この風景は実際に見てみたいと思った。撮ってくれた人に感謝。
課題戦争一日目。今日の戦果は上々といったところだろう。我ながらうまく時間を使えたと思う。かなり順調に進んだので、読書をする時間も確保できた。まだ読み終わってはないのだが、今日はその感想について書こうと思う。
今日読んだのは「ファスト&スロー(上)」。確か4月ぐらいから読んでいるのだが、僕の読書の方法上の都合で、読み終わる気配がない。もっとペースをあげたいと思ってはいるのだが......。
今日読んでいる中で、最も僕の興味を引いたのは、
平均への回帰
という言葉だ。意味は、ざっくりいうとランダムな事象は個々で見るとそれぞれに良し悪しはあっても、全体としてみると平均値に落ち着く、というものである。
本書の中での例として、スポーツ選手の成績があげられていた。一年目に大活躍した選手が、二年目にはあまり好調に見えないという現象を、「二年目のジンクス」というが、これは、一年目がとびぬけてよかっただけであって、二年目以降で平均的な出来に戻るから、見かけ上好調にみえない、というメカニズムらしい。言われてみれば腑に落ちる話だ。ほかにも軍のパイロットの話など、納得できて面白い例があったのだが、割愛させていただく。
この概念は、思ったより私たちの身の回りにあふれていると本書に書かれていたので、僕も身近に例を探してみようと考えてみた。そして考え出したのが僕の英語学習だ。僕は毎日ひとつは英語の記事を読むようにしているのだが、日によって速く読めた日と読めなかった日が出る。その都度、僕の感情は「今日は調子がいい」、「今日はダメな日」ととらえてしまうが、実際はその記事のテーマの予備知識の有無や、知らない単語や文法の数などのランダム要素によって、僕の主観的な「読みやすさ」が形作られている。なので、平均への回帰に基づくと読むタイムは平均に落ち着くはずだと考えたのだ。
これが正しいとすると、僕の英文の読解スピードの成長は、この平均値の上昇をもって証明されるということになる。今までの僕の評価基準は最高値に依存していた。どうやら評価基準の見直しが必要だということらしい。
こんな風に自分に当てはめて考えたり、得た知識を活用して考えることもこの本の楽しみ方なのかもしれないと感じさせてくれる体験だった。
新しい知識を提供してくれる学術的な本というのは、学校の「勉強」のイメージが付いて回って手に取りにくい人も多いのではないだろうか。しかし、自分の身近な体験に引き寄せて考えたり、例を考えてみたり、実際に自分の生活に生かしてみたりすることで、より主体的な読書になり、難しい本でも楽しめるのではないかと感じた。
読み終わってから感想と紹介を改めて書くつもりだが、正直いつ終わるかわからないので、もし興味をもっていただけたら、ぜひ手に取ってみてほしい。読んで損することは絶対にないと保証できる。
お気に召しましたらぜひ😆新しい本との出会いに使いたいです。