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#夫メシの歴史。
Facebookの写真アルバムに、#夫(夫の下の名前)メシ、というのを作っていて、夫が作った料理写真を淡々と上げている。
「旦那さんお料理上手ですね」
「お料理してくれるっていいね」
と、夫が褒められるのは単純に嬉しい。
そして夜に仕事を終えて帰った時、サッとごはんが出てくるのは超嬉しい。
夫は私のFacebookを見てるので、友達のいいねやコメントを見て気を良くし、さらに張り切ってくれれば一石三鳥である。
今日は、この #夫メシ のことを書こうと思います。
いつから晩ごはんを作ってくれるようになったのか。
今は息子の身体づくりのため、というのが彼のモチベーション。
私の帰宅を待ってからでは息子のごはんに間に合わないし、タンパク質やミネラルなど、身体を大きく強くするために必要な栄養素を考えてつくるのは、彼自身もロードバイクでレースに出る時に食事制限から入るほどのめり込んでいるので、楽しいのだろう。
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けれど、それがきっかけ、というほど最近の話ではない。さかのぼると私と同居を始めた頃から、 #夫メシ は始まっていて、かれこれ20年近くになる。
20年ぐらい前の話。
当時は私の帰宅はもっと遅くて、だいたい23時か24時。
一方、夫は18時。
逆に朝は、夫は6時前には家を出て、私は8時半。
だから、家に帰ると夫はもう寝ていて、私はその時間からお風呂に入ったり入らなかったり、ご飯も食べたり食べなかったり。不規則極まりない生活。
ある冬の日、仕事から帰るとふんわりいい匂いがして、キッチンに行くとコンロに土鍋があった。蓋を開けるとキムチチゲ。
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うまそすぎるー!
たぶんもう23時過ぎてたけど、寒いし腹ペコだし美味そうだし、で温めて食べた。めちゃくちゃ美味しかった。
次の日は豚キムチ。
これも夜中だけど美味しくいただいた。
こんな感じで #夫メシ は始まり、今の会社に移って家も引っ越して、通勤に1時間かかるようになった頃、Facebookメッセンジャーで写真が届くようになったのだ。
「メシできたから、はよ帰っておいで」と。
もうちょい仕事してから帰ろうかな、と思っている19時とか20時とかにコレが届くと、早く終わらせてお家帰ってごはん食べよう、とエンジンがかかる。
仕事モードで頭がピンピンに緊張してる時は、会社を出てもお家モードにならず、本屋に寄ったり駅のベンチで考え事をしたり、無意味にカフェやバーに入ってひとり飲みしたりお茶したり。そんな、なぜか帰る気にならない日があるのだけれど、そういう時に届くと、スッと帰りたいモードに切り替わる。絶妙なタイミングの日が何度もあった。
食べたいものがピタリと合ってくるのも面白い。
今日は◯◯が食べたいな、と思っていたら、ちょうど同じメニューの写真が届くこともある。毎日同じものを食べているので、食べたいと感じるもの、つまり身体が欲する不足栄養素も似通ってくるのかもなぁ。
ちなみに1月19日の今日は餃子にすると言っていた。アジアカップの日本代表戦が20時半からあるので、キッチンに立たなくても調理ができるメニューがちょうどいいらしい。
私はロクピタしても帰宅は19時過ぎ。なので、たぶん帰ったらもう #夫メシ は出来てる笑せめてものお礼に、彼の好きな紹興酒でも買って帰ることにしましょう!
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