見出し画像

共和党・保守派・自衛官は好戦的?

アメリカの近代戦争史を
アフリカで米軍人と一緒に学んだ・・・
先生はドイツ語で語る・・・
ドイツの衛生兵

ジブチでは各国軍隊と自衛隊の
「課業時間外の交流」が盛んである。

小官がアフリカ赴任していた頃は
ジブチ駐留の中国軍ともちゃんと交流していた。

日本国内で「中国軍と交流する」というと
「敵に塩を送るのか?」と
眉間に皺を寄せる向きがおられるが・・・
戦時でない限り
各国の軍隊は友好を結ぶ。

いざとなったら一戦交える相手を学ぶ

という意味が全くないという方は
戦争史より文化人類学を学ぶべきだろう・・・

「相手を知ることは余計なイザコザヲ起こさない」
という意味で重要だろう

中国人の軍服を着た将兵と自衛官は

たびたびジブチ市街で遭遇する。
その時・・・
視線を逸らす中国軍人もゼロではない。

小官も含め多くの自衛官はどこの国の軍人であろうと
「会釈するか敬礼する」
それは階級的に「自分が下位者」だからではない。

彼・彼女は
「自国を代表して恥ずかしい振舞をしない制服」

を着用した者である。
敬意を払うのは先に気が付いた方である
「こちらは将校相当であちらは兵士」などと
いちいち値踏みしているぐらいなら
「会釈か敬礼したほうが早い」

他国の階級章であっても
制服の徽章をみれば

「自分より高等官」かどうかは一瞬で判断できる。
そして相手は
「すいません自分が下位なのに・・・」と
すぐさま答礼する。
その時は・・・階級が認識できた場合は
上位者が先に敬礼をやめる。

たかが階級であるが
されど階級である。

二等海士叩ぎあげの小官は
「ころっぱ」に過ぎない・・・

しかし米軍人も独軍人・仏軍人も・・・
よほど仲良くならない限り
「サー」をつけて敬意を払ってくれる。

定年前のおっさんだから適当にあしらっておけ・・・
そんな扱いをするのは
「日本国内で一部の事務官だけ」だ。

自分より上位者でも
「先輩には敬意を払う」概念は自衛隊員※には
しっかりと存在する。

※制服の自衛官だけでなく
防衛省事務官や技官、参事官などもすべて
自衛隊員である。

海自より陸自は「先任下士官」への尊敬はしっかりしている。

その感覚がわからないのは海自でも一部の若年者だけだ。

米軍人も仲良くなると・・・
お互いに下の名前で呼び合う。

友人なので階級もサーもなしになる。

しかし・・・彼らは「政治的発言」はよほど
親しくならない限りご法度である。

その点は日本の自衛官も同じだ。
「相手の氏素性を知らないので尻尾はださない」

ある日・・・珍しく米軍の友人が
「戦争ヲオッパジメタ共和党大統領ハ
ブッシュダケダ!」とつぶやいた。

日本では
「リベラルで平和主義の民主党」
というイメージが強いが・・・・

太平洋戦争・・・ルーズベルト
朝鮮戦争・・・・トルーマン
ベトナム戦争・・ジョンソン

いずれも民主党出身の大統領である。
そして・・・ウクライナ紛争も
バイデン大統領

たしかに湾岸戦争はブッシュだが・・・
共和党支持者が自嘲気味に
「戦争をオッパジメタ唯一の共和党大統領」
とブッシュを評するのは誇張ではない。

「革新派が穏健だ」というのは錯覚である。

なぜか?
「安定した膠着状況を打開するパワー」
がなければ革新派は成立しない。

過激派は左翼にも右翼にも存在する・・・
社会を変革するには
「ラジカル」が必要
なのだろうか?

元自衛官というと・・・

「ケンカ強いんでしょう!」
とか
「人を殴っても平気なように訓練を受けているんでしょう!」
などと
半分バカにしたような
飛んでもない質問を投げかける
一般の方が時々おられる。

自衛隊は
「武器を厳重に管理できるから自衛隊」

なのであって・・・
当直士官などで武器庫のカギをもっている時
「熟睡した経験は一度もない」
絶対に大丈夫だろうと思ってはいるが・・・
「当直明けに自宅へ帰り着くまで緊張が解けないのが責任である。」
だから
「当直明けの自衛官は使い物にならない」
緊張から解放されて腑抜けになっているからだ。

素手で戦える自信は・・・もうない

若いころなら・・・でも
ケンカなんてほとんどしなかった。

「酔っぱらって口論になる」
ことはある。
ただし・・・
相手に手を出すようなケンカは
お互いに鍛えている自衛官には
ご法度である。

口論が始まると
「必ず有効な仲裁者」が現れる。

民間企業へ就職してびっくりしたのは
「もめ事を仲裁する機能が働かない」
ことだ。

自衛隊には
「先任」や「班長」という
もめ事仲裁役が・・・そこかしこで
眼を見張っている。

少しでも口論がヒートアップしたら
すぐに「仲裁役」が飛んでくる。

昔とある職場で勤務していた頃

後輩と口論になり・・・
若干ヒートアップした小官を
「まあまあ」となだめにきた方は
その職場で一番偉い方であった。

「罰の悪い小官と穏やかな指揮官」
「これじゃダメだ!」と
自戒させる効果は絶大であり

「違うフロアにいる指揮官に心配させるとはカタジケナイ」
と力任せのケンカ口論殺法は封印した。

ウクライナの紛争も・・・
イスラエルのガザ紛争も・・・

一日も早く停戦し・・・
平和になってほしい。
自衛隊員もアメリカ軍人も
本当は戦争が嫌いだ!
戦争が始まったら
「死亡率が跳ね上がる当時者が戦争を望む」
のは自殺行為である。

「もめ事が起こるよ!」
とウクライナの大統領へアメリカの大統領は告げたというが

もう一人・・・
ロシアの大統領へ「やめんさい!」
と言えなかったバイデン大統領は・・・
いい人だろうが・・・戦争ははじまった。

寄る年波には勝てず・・・
現職大統領の梯子を外した側近と副大統領には

「そのほうがアメリカのためになる」
という確信があったのだろうが・・・
アメリカ市民にも
「受けは良くなかった」ようだ。

そうでなければ
「刑期の言い渡しを待つ人」
が大統領になるはずがない。

アメリカ市民にも「バイデンおろし」は
「謀反」に見えたのだろう。

「いつも戦争を始めるのは民主党」

と言っていた米軍の友人は
「熱烈な民主党支持者」であった。
彼が暮らす米東岸のカナダ国境地域は
共和党支持者が少ない地域である。

民主党支持者の彼が
「民主党は弱体化が激しい」
と数本のビールで酔ったふりをしてつぶやいた意味は不明だ。

本当に酔っていないのはこちらも承知していた。
民主党氏支持者の彼は・・・
敗戦を本当に悲しんでいるのだろうか?

それとも

「これでウクライナやガザの紛争が終わる!」
とホットしているのだろうか?


久しぶりに苦手な英語のメールを・・・
「やはりやめておく」

現実という名の憂鬱:
Melancholy called reality
そのことばを発した時の・・・
彼の悲しい目を・・・
不幸のメールで再現するのは悲しい。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集