余韻は続くよ どこまでも
召天
一か月ほど前、推しのライブに参戦。
コロナ禍前以来のレジャー遠征。浮かれまくっていた。
会場にたどり着くまで迷いに迷ってグーグルマップを見ながらグルグル歩くこと20分あまり。どう歩いても通り過ぎてしまう。焦る。無理だ。最後は守衛さんに尋ねる始末。が、おかげ様で開場には間に合ったし、グッズも買えたし、ライブハウスの天井や舞台上の楽器の配置もみれた。メンバー皆を遮る物なく拝めそうだ。お客さんの落ち着いた感じとワクワク感がごちゃ混ぜに伝わってくる感じに酔いしれ、ライブが始まると一気に引き込まれた。嬉すぎて楽しすぎて、ニヤニヤが止まらない。
ほんと、飛行機と新幹線乗り継いでやってきてよかったよ♡
ライブは最高!もう半分以上泣きながら参戦。
すっかり、かの地へ召されてしまった。嗚呼、追加公演も行きたい。
下界へ
興奮冷めやらぬ状態で、帰りのバスを乗り間違えるのは、まあ、想定内か。3,40分ほどの遠回りになったが無事ホテルへ帰れた。ライブの余韻がアドレナリンを放出し続けているので疲れない。推しは自家発電も促す。
早速購入したグッズをベッドの上で広げる。メンバープロデュースの手帳を買ったのだが、尊すぎて絶対使えない。観賞用だな。
少しだけ落ちついたところで、TVをつけた。ワールドカップバレー2023男子の日本対フィンランド戦をやっていた。日本が2セット先取で迎えた3セット目の激戦。フィンランドの勢いが凄くなっていく。白熱する試合に、つい見入る。ベッドに腰かけていたのだが、いつの間にか立ち上がりTVに接近。ハイテンションの状態からの視聴なので、必然的に熱くなる。おお、フィンランドが第三セット奪取!!イヤー、いい試合だ、っと後ろのベッドに勢いよく座りなおす.…はずだったが、そこにはベッドがなかった。そう、私はTVの前に移動してたのだ。惜しいが、ベッドは体一つ右だ。
地上人
こういう時はほんとにスローモーションなんだな。が、尻もちの衝撃の強さと痛みで、見えていたゆっくりとした世界は脳で作られたものだと変に関心する。折れてんじゃないか、尾てい骨。いや、尾てい骨は軟骨だっけ。ポキッといかないだったか。痛みがひくのをひたすら待つ。やはり、浮かれすぎていたかもしれない。ホテルの部屋の床ってこんなに硬いのか。うめきながら横たわったまま、拳で床を叩いてみる。コンクリートみたいな非情な硬さだ。まごうことなく、ここは地上だ。
どこまでも
何の意識もせず立ったり座ったり、物を持ち上げたりできる昨日まではなんと幸せだったことか。
動くたびに、いちいち尾てい骨から太もも裏が痛い。痺れる。坐骨神経をヤってしまったな。寝るときさえ痺れが眠気の邪魔をする。
調べてみると、尻もちをついて坐骨神経を痛めた場合、1~2週間は安静で、痛みが取れるまで1ヶ月はかかるようだ。最近調子にのってやっていた筋トレはしばらくお休みにしよう。
ご自愛ください。と自分に声をかける。だって、誰にも言えないではないですか、尻もちついたって。
せめて、ライブの余韻は痺れよりも続いてほしい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?