夏の終わりに④

注意)以下、淫猥18禁表現があります

海に入るでもなくテントの前のシートに座っている。真夏の日差しは強烈に砂浜に降り注いでいる。海の青さと砂の白さに加えて彼女の肌と水着の白さが目に焼き付く。肩から流れる長い髪は海風に揺れている。彼女の額の汗は頬へと流れ、肌をしっとりと濡らし、汗粒は太陽の光を反射して輝いている。

汗ばんだ彼女の顔を見つめていると、笑みを返しながらすっと立ち上がった。彼女を見上げると胸の水着は下からはほんの少し先端を隠しているだけ。柔らかな胸の曲線が振り向きざまに揺れる。彼女が手を伸ばした先はテントのファスナー。ジジジジッと音を立てながらテントを開けていく。足先に着いた砂を軽く落とすと彼女はしゃがみながらテントに入りこっちを見ながらファスナーを再び閉めてしまった。

浜辺の喧騒は相変わらず。子供達は駆けずり回り、カップルの笑い声、遠くには赤ん坊の泣き声も聞こえる。しかしそこにはさっきまであった彼女の笑い声は無い。テントの中に入ってしまった彼女は何をしているのか。不思議に思いファスナーをほんの少し開けて、右目で覗き込んで見た光景は。。。

ファスナーを開けるとムンっとした匂いがした。女性の匂い、いわゆるメスの匂い。その匂いの先には彼女が股を広げて座っていた。右目だけで覗き込むと彼女と視線が合った。しかしその視線は定まらず、眼はトロンと半開きになり口もふしだらに開いている。さっきまでの汗が更に淫靡な液体となって髪と頬を濡らしている。首元から胸へ視線を下ろすとさっきまでつけていた水着が無い。代わりに乳首に貼られた二プレスがFuckMe!という文字とともに揺れている。その揺れの根源は下半身にあった。股間に伸びた手が懸命に動いている。その手の動きと共に胸は揺れ、呼吸も荒くなっている。僕はそのまま右目で見続ける事ができず、咄嗟にファスナーを閉めた。

視線を下ろすと僕のトランクスの中では自分の欲望がそそり立っている。まるでその欲望がトランクスを支えてテントを張っている様。周りに多く人はいるものの、見知らぬ男の下半身がどうなっているかなんて気にする筈もない。咄嗟に閉めてしまった目の前のテントのファスナー、その中でどうなっているのか、容易に想像がついた。おそらく彼女は1分も経たないうちに体を仰け反らせ焦点が定まらない眼球は半開きになりながら、口を溺れかけの魚のようにパクパクとさせて絶頂を迎えるだろう。その絶頂は全身の痙攣と共にまるで失禁したかのような大量の潮を吹きながら。それはこれまで僕が何度も見た光景だった。彼女の淫らさはとどまるところを知らない。これまでに僕がリクエストしたことで断られたことはなかった。今回もそうだ。混雑した真夏の浜辺のテントでセックスをしたらどうなるだろうと冗談交じりに話したら、目を大きく見開いて興味津々に話を聞いていた。

再びファスナーに手を掛けて、中を覗いてみる。周りの喧騒もあって中の声や音は聞こえない。そっと覗いた先には両足を大きく開いて背筋をまっすぐに保ちながら、後ろに手をついている彼女が見えた。しかし先ほどのような激しい動きはない。彼女は手を後ろについているから身体すべてがみえてしまっている。つま先から髪の毛に至るまで彼女自身の汗で覆われて、顔は上を見上げるようにして荒くなった呼吸と共に上下に動いている。その彼女の顔がゆっくりとこちらを向く。さっきまで定まらなかった視線とは打って変わり、一直線に僕を見つめた。そして唇が動く。周りの音で声は聞こえない。しかし僕には彼女がなんて言っているのか、唇の動きで理解した。

「ハ、、ヤ、、ク、、キテ!」



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