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短編集

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こちらは管理人が不定期に更新するようです。一編が3,000字くらいの短編物語になっています。
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#柱時計

【柱時計は動いていた】

「どっこいしょ」  老婆はちゃぶ台に手をついて立ち上がった。数歩歩いて柱に手をつく、その柱には古い柱時計がぶら下がっている。 「あんたも年を取ったな…… ここに来て何年になるかね~」  老婆はそう柱時計に話しかけた。  この柱時計は夫の哲夫が生前、友人の骨董品店からタダ同然の値段で買ってきたものだ。すぐ壊れてしまうと思っていたのだが、二十数年間狂いもせずに動き続けている。 「あんたにゼンマイを巻くのも一苦労になったよ。やっぱり歳をとったね、私も……」  そんなこと