精神に関する病としての狂気を脳の障害と定義したのはヴォルテールがはじめだったらしい。とはいえヴォルテールの関心は精神と物質の分離という哲学上の問題を解決することであって、精神の否定的形態として「狂気」を仮定し、その物資的基盤を脳の障害に求めることで「精神の物質性」を証明した。

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