つわものどもが夢の跡/【海道一の弓取り】今川義元公
永禄三年(1560年)、桶狭間の戦いで織田信長に討ち取られた今川義元。
本作は、この義元公を13歳から亡くなる42歳までの約30年の軌跡を追い、綴られている。織田信長の天下統一の始まりは、桶狭間から始まったと知ってたが、今川義元が、どのように生きてきたのか。その部分に関しては、まったくの無知であった。
今川義元公も、激動の戦国時代を生き抜いた偉大な人物であったと認識を改めた。
元々は今川家の五男であった義元は、家督を継ぐべき人間ではなかったが、長男、次男が相次いで逝去し、急遽家督を継ぐことになり、その日から戦国大名として生きることに。
禅僧で師匠の雪斎を従えて、駿府の国を盛り立てるため全力で駆け抜けた。
人生晩年時には、北条家、武田家そして今川家の三国同盟を結ぶ。
三河の徳川家康と共に、尾張の織田信長 討伐に向かう中で命を落とした。
秋田の安東愛季公でも感じたが、信長、秀吉、家康の三英傑の史実よりも、あまり知らない人物の事を追った本の方が面白く感じる今日この頃。
この話には、続きがあり。
先日、歴史の舞台となった桶狭間を訪れる機会に恵まれた。そこは、桶狭間古戦場公園。
今川義元公と織田信長公のブロンズ像が鎮座していた。
更に、興味深かったのは、アプリ『なごや歴史探検』を現地でダウンロードして、公園内のプレートに掲げると、この桶狭間の戦いに関する説明動画を見れる事だ。
名古屋市
お金をかけて、いいことやるな‼️
公園自体は、小ぢんまりしているが、戦国時代に思いを馳せる時間を過ごすため、足を運ばれてはいかがだろうか。
「冬空やつわものどもが夢の跡」