こんにちは いえひこです。(食育紙芝居)

画像1 いえひこ様は、みんなが幸せに暮らせるように、家にいて、願い事を叶えてくれる神様です。神様になる修行中というところでしょうか。「さてさて、今日の願い事は何だろう」いえひこ様が部屋の中をのぞくと、この家に住んでいる兄妹の妹のちあきちゃんが、ごはんを食べようとしていました。いえひこ様が「今日の願い事は何ですか?」と言っても気づきません。
画像2 不思議な事に、いえひこ様の声は、聞こえる人と聞こえない人がいます。そして見える人と見えない人もいるんです。ちあきちゃんは、テーブルの上のお皿を見て、こう言いました。「えーっ、ピーマン、嫌い、嫌い、だからいーらない。」すると、いえひこ様が「その願い事叶えます。おまかせおまかせ、いえー」と言って、おじぎをしたらピーマンは消えました。
画像3 お皿から、いきなりピーマンが消えたので、ちあきちゃんはびっくりして「ママー、私のピーマンがなくなったの」と言いました。でもママは「そんな事あるはず無いでしょ。」と言いました。お皿を見たママは、テーブルの下を見ました。やっぱりピーマンはありません。「変ねぇ」と言うと黙ってしまいました。
画像4 さて、ちあきちゃんのお兄ちゃん、はると君もごはんを食べ始めました。よく見て下さい。右手は、お箸を持っていますが、左手はお茶碗のところにありません。お茶碗に手が添えられていないので、時々お茶碗がゆらゆら。それを見たパパが「そんな食べ方したら、茶碗が逃げて行くぞ」と言いました。
画像5 いえひこ様は、にっこりして「その願い事叶えます。おまかせおまかせ、いえー」と言っておじぎをしました。そして、はると君のお茶碗を持って走りました。いえひこ様が見えていないはると君は「パパー、茶碗走ってるよ。」と大喜びです。いつの間にか、お茶碗には、手や足がありました。パパにもいえひこ様は、見えません。パパは、難しい顔をして「いや、きっと、これは間違いのだ。いいから、いいから、ママ、代わりのお茶碗と、ごはんを持って来て」と言いました。
画像6 さて、さて、ちあきちゃんは何を食べてるのかな。ピーマンがなくなって大喜び。はりきってトマトを口に入れようとしました。テーブルに、ひじをついて食べています。そこでママが言いました。「そんなふうにしてたら、テーブルに穴が開くわよ」と
画像7 いえひこ様は、ママの願い事も叶えてくれました。ちあきちゃんのひじは、開いた穴の中にすっぽり入ってしまいました。「いやだ〜」と、ちあきちゃんが言い、「いやー、どうしたの」とママが大きな声を出して大騒ぎになりました。
画像8 パパは、「何だ、これは、ともかく、ともかく、いつもと同じがいいんだ。」と言いました。いえひこ様は「その願い事叶えます。おまかせおまかせ、いえー」と言って、おじぎをしました。その途端にテーブルも、お茶碗も、元通りになりました。ちあきちゃんのお皿には、ピーマンがのっています。いえひこ様は「では、失礼します。」と部屋から出て行きました。言い忘れてましたが、いえひこ様が一日に叶える事が出来る願い事は、5つです。5つめは、犬のベルにお願いされて、ごはんをあげました。   おしまい

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ふぅ
アレルギーっ子が主人公の絵本を出版し、それを全国の園児や低学年のお友達に読み聞かせをしたいという夢があります。頂いたサポートは、それに使わせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

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