スタディ算命学 第十九回 主星牽牛星について

スタディ算命学第十九回目は、陽占の主星「牽牛星」についてお話します。  
算命学の陽占はその人がこの世で生きて行くための役目であり、特に主星はその人の人間としての本質でもあります。
この世で生きて行くための役目を知る事によって、皆さんの行動や思考をコントロールし、自分に合った仕事を見つけ出す事も可能となります。
この役目、行動というのは人によって様々であり、時にそれは人とのトラブルの原因ともなり得ます。
中には人と違った行動思考で思い悩む人も大勢いるのも確かです。
しかしご自分の天から与えられたら役目、行動、思考が解れば悩みも解消し人との融和も可能となり、また世の中での成功者の近道ともな
るのです。
皆さんの陽占の主星が解らない時は、私のホームページの「算命学の命式を見る」をクリックしていただき、そこにご自身の生年月日を入力すると出てきますので是非参考にしてください。

では陽占の主星牽牛星についてお話します。

牽牛星は陰の金性、攻撃本能を現し、実直、自尊心に支えられた人生を生きて行くようになります。

牽牛星の攻撃は集団での攻撃で徒党を組んでの攻撃となります。
徒党を組んでガムシャラに敵陣に突っ込んで行く勇猛さを持っていますが、決して一本気ではないので、猪突猛進的な行動をしながらも次の瞬間には撤退するといった状況判断が出来る性質を持ちます。
悪く言えば「逃げ上手」でもあります。
しかしこれは集団を構えた責任ある行動であり、牽牛星の人は自分より先ず他人、集団を優先し集団の目的を最優先する人でもあります。
そして集団の中でも先頭を切って突き進むことばせず、作戦を考えて有利に簡潔に戦いを進めていく言わば作戦参謀的存在の人でもあります。
現代で言えば車騎星が政治家型、牽牛星が官僚型となります。
牽牛星はプライドが非常に高いので、プライドを誇示出来るような仕事、つまり官僚のような仕事が非常にあっていると言うことになります。

また仕事のみならず、全てにおいて完璧に物事をこなしていくので、会社の上司からはとても喜ばれますが、逆に同僚や部下等からは煙たがれる存在にもなってしまいます。
黙々と完璧に仕事をこなす状況が周りの人からは冷たく冷徹な人間と見られるがちとなります。
ですから主星牽牛星の人は常に周りの人とコミュニケーションをとって、人間味の有るところをアピールして行くと良いでしょう。

牽牛星は「実直、自尊心」が支えとなる星、しかし完璧に仕事をこなすといったプライドがプレッシャーとなり、身体を酷使し過ぎて体調を壊したりノイローゼやうつ病といった精神病を患う事もあるので、主星牽牛星の人は仕事の手を抜くズルさと器用さを持つようにしましょう。

主星牽牛星の人は実より名をとる質であるため、たとえ財のような現実性が崩れても名(プライド)を取り、自分をさげてまでも生き長らえるような生き方はしない人となります。
ですから主星牽牛星を持つ人の扱い方は、基本的にプライドを傷つける言動、行動は絶対に避けるようにしてください。。
逆に言えば誉めて育てる、プライドをくすぐるといった言動、行動をしてあげると実力以上の力を発揮し人間的にも成長して行くようになります。

先にも記述しました通り、主星牽牛星の人は与えられたら仕事は完璧なまでにこなして行くのですが、何も使命を与えられないと、無鉄砲さと無責任が全面に押し出され、牽牛星の性質とは程遠い行動思考をとるようになります。
もし自分の部下に主星牽牛星を人がいたならば、常に仕事を与え、上手に誉めて行けば、あなたに付き従う最高の部下として成長して行くでしょう。

主星牽牛星の人の思考法は、物を見る目がとても広く、観察力も非常に優れています。
記憶力、暗記力も優れ、特別な教育を受けなくても普段の生活の中から学び、それを活用、応用して行けるので、学歴が無くても知識人として周りから一目置かれた存在になって行きます。
主星牽牛星の向いている仕事としては、こういった質を活かした法律や学者のような世界でも無類な力を発揮して行ける人でもあります。
勿論先にも記述しましたように、プライドを誇示する官僚のような世界でも力を発揮します。

主星に限らず、車騎星、牽牛星の二つを持つ人は「官殺混雑運」といって、とてもお人好しとなり人に騙され易く詐欺等にも遭いやすいので充分注意してください。
また官殺混雑運の女性は、異性との付き合いが開放的過ぎる所があるので、異性との付き合い方には慎重に行っていってください。

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