27-1 能登半島地震ボランティア報告 七尾市 令和7年1月12日
おらっちゃ七尾へ
今日はおらっちゃ七尾に参加する。おらっちゃ七尾は民間で作られたボランティアセンターで作業系の他にも地域コミュニティへの支援なども行っているという地元密着型の団体らしい。おらっちゃというネーミングもとても親近感がわく。
8:30から受付開始というので富山市の自宅から休憩入れて2時間の移動を見込み7時前に出発。雪が解けてアイスバーンになってるかもなので慎重運転。いざ走ってみると雪は路肩に残っているのみで、路面は乾いていて走りやすい。
おらっちゃ七尾は和倉温泉駅の近く。ここならば県外のボランティアも鉄道を乗り継いで公共交通機関で来れそうだ。元々保育園だったところを拠点にしており住宅街にある。近くに飲食店や銭湯もあり、宿泊もできるのでとても便利そうだ。
8:20頃到着。若々しい笑顔の初老の男性が私の車の駐車場所を指示してくれた。夫が滞在した時リーダーになられたNさんだった。また、七尾の能登支援チームに参加していた男性もこちらで活動されていた。挨拶をしてお話しているうちに受付時間に。受付を済ませてビブスと名札のステッカーを着用。集合場所に向かう。
隣に座った人は、昨日氷見でお会いしたUさんだった。この方は定年退職された後、能登半島地震が起きその後ずっとボラ活をしている富山県内の方だ。いつも氷見や高岡に自転車で来ているが、今日は七尾は遠いので車で来たという。ポケットから手帳を取り出したのをチラッと盗み見したら、1日おきに被災地の地名が書かれている。もしかして1日おきにボランティアの予定を入れておられるのだろうか?!そしてスマホで検索している画面が、見覚えのあるページ。珠洲の日本海側の個人からの水害ボラの呼び掛けだ。これは私も気になっていたが、日程がことごとく合わず断念した場所だ。Uさんも気になっているんだなと思った。
ガイダンスが始まると災害廃棄物の分別を念入りに説明される。七尾の分別は他の市町よりしっかりしているので説明に時間をかけているように思った。(高岡市は可燃、不燃、畳の3分類)
マッチングが始まり、私は廃棄物を搬出する班となり、1tトラックのドライバーに指名される。今まで軽トラばかりだったので少し緊張。しかし軽トラよりもはるかに積載できるので効率は間違いなくアップするはず。1tトラック、2tトラックと軽トラの合計3台に7人が乗り込み出動。メンバーのお二人は他の地区でボランティアをした時に見かけたような気がする。どこかでニアミスしているのだろう。
助手席の男性は地元の方なのでスマホなしでナビができ、私は安心して運転に専念。この方の家は他の家よりも比較的被害が軽かったようだが、輪島の職場がひどい被害でその片付けが大変だったとのこと。ボランティアは今回初めてのようで、一年過ぎての参加は遅いような気もするが、生活がある程度落ち着かないと地元の方は活動できないのかもと推測。たぶん自分が被災したら自分の家のことでいっぱいいっぱいになって、彼のように他の家の応援をできるだろうか。そう思うと頭が下がる。
大きな民家に到着。家主さんは不在だったが、家主さんが準備された大量の災害ごみが玄関に山積みになっていた。既に可燃物の袋に入っているものをトラックに積んだ後、混ぜこぜの山積みの廃棄物を仕分けていく。13品目に分けるのは結構大変で全員で取り組んでいても時間がかかる。
さらに納屋にも大量の布団や雑誌、古新聞などあるのをリーダーが確認。布団は可燃物としてどんどんトラックに載せ、紙類は古紙回収に後日回すため母屋の玄関に集める。
各トラックの荷物が満載となったところで拠点に戻る。今日は集積場が稼働していないため、拠点の一角が仮集積場になっており、そこにとりあえず降ろす。これらは後日集積場が開く日に持って行くらしい。ちょうど昼休み時間となった。
Mさんが昼食を近くで外食するという。私はSNSでボランティア活動の報告や能登のお店紹介を書いていると言うと、駅前の「はいだるい」という店を勧められた。他の地元のボランティアさんと3人で食事に向かう事に。
はいだるいは七尾で水が使えるようになってからしばらくして昨年の夏頃再開したという。
私はシーフードの入ったカレーを注文。辛さも何段階かあり調整できるので中辛を注文。一緒にコーヒーを頼むとコーヒーは200円と割引料金になる。
ゆったりとくつろいでしまったので昼休みギリギリになってしまった。
戻って午後から作業再開。再び民家にて納屋の片付け。そしてスプレー缶の中味を混ぜてはいけないものを気をつけながらいらない布に染み込ませて缶を空にしていく。マイナスドライバーで缶の横腹に穴を開けて行く。洗剤類のボトルも中身を出す。アルカリ性の洗剤は同じ布と袋に入れて行く。塩素系は単独で他の袋に入れた布に染み込ませた。幸い酸性の洗剤は無かった。
ほぼ片付いた所で時間となり、拠点に戻り、仮置き場に降ろし、トラックの荷台を掃除。
全員戻ったところで各班の進捗報告、感想など述べ、最後記念写真撮って終了。
今日宿泊する女性部屋に案内していただく。宿泊は1泊千円。空いているテントを一つ自由に使って良いという事で布団を敷くなど準備。
夕食まで時間があるので銭湯に行く。徒歩で行ける所に弁天湯があり、そこで疲れとホコリを洗い流した。
ボランティアのための炊き出しを地元の女性達がボランティアでしていただきました!!感謝感激!
他の作業をされた方達も合流して一緒に夕食をいただく。
おでん、麻婆豆腐、芙蓉蟹、回鍋肉、かぶら寿司、ワカメスープ‥。いや、自宅にいる時より栄養満点の食事だ。毎回というわけでなく、今日に限りですので、通常は食べ物は持参が基本をお忘れなく。周辺に食べ物屋さんやスーパーもあるので便利便利。
これが仮設とは思えない高機能トイレがあった。暖房便座に水洗トイレ。本当に仮設?
テントの中には暖かい布団があり、冬用シュラフ持ってきたけど使いませんでした。集会所で皆さんと交流を深めたいところですが、疲れが溜まったのか、風呂上がりと満腹感で眠気が襲って来ました。明日また力仕事が待っているので今日は早く眠る事とします。おやすみなさい。
27-2につづく