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03 能登半島地震 ボランティア報告 氷見市 令和6年2月18日
3回目になりますが、氷見市の災害ボランティアに行ってまいりました。 今回は災害ごみの集積場に行って作業をしてきましたのでそれを中心に報告します。 今日は90人ぐらいのボランティアが参加。愛知県半田市からは30人以上のボランティアがバスで応援に駆け付けました。 また名城大学の学生さんも10名ほど来られています。
香川県の中学校から応援の土嚢袋が送られていて、展示されていました。 こんな素敵な土嚢袋をドロドロにする訳にはいきませんね。
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ガイダンスの後いつもの通りラジオ体操。ラジオ体操もワンパターンになるため、昨日は宮崎県のボランティアが持って来た都城市バージョンのラジオ体操。 今日は鹿児島県バージョンのラジオ体操でした。方言が難しくて何を言っているのか分からないですが。
(写真02)
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一緒に参加した主人が仕事の内容をホワイトボードで確認。 力仕事に少し自信がないので、瓦礫の撤去よりも家庭の災害ごみの搬出を希望しようと二人で腹積もりしておりました。
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マッチングが始まりました。瓦礫の撤去は数人の男性が挙手してグループを作ります。 「家庭の災害ごみの片づけを希望する方」と声掛けがあると他の女性も手をあげ、私も挙手しました。 このグループは男性6人、女性4人のグループで、リカオン夫婦を含む4組の夫婦が参加。 前回ご一緒した埼玉から訪れているボランティアのご夫婦とまた同じグループになりました。 主人がこのグループのリーダーになりました。
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災害ごみを搬出するお宅はボランティアセンターの近くで車で5分ほどの距離でした。 家の前は地面にひびが行って段差ができています。家も危険の判定をされていました。
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1階から3階まである家具や家庭ごみをどんどん外に出し、2組のご夫婦が運転してきた2台のトラックに積みます。 家具はバールなどで解体し、板状にバラバラにしました。 ツルのデザインが描かれたタンスが目に入り、思わず手が止まりました。 奥様に尋ねると「お嫁入した時に買ったのよ」と言われたので、「バラバラにして良いのですか」と尋ねると 「お願いします」と言われました。何か切ない気持ちになりながら解体しました。 ボランティア3回目の私も家具の解体はだんだん手際が良くなっていますが、さすがに婚礼タンスの解体については丁寧にするのが自分にできる精一杯でした。
これらの木くずになったものを玄関の前に運びます。
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今回2台のトラックで2往復、のべトラック4台分の災害ごみを搬出しました。 トラックからごみ集積場に下ろすのに分別も必要と聞き、全員ついていって一緒に作業することにしました。 災害ごみ集積場は氷見市内の公園を利用していました。 手前から家電、不燃ごみ、布団、ガラス・陶器、金属、木くず、コンクリート・石と分別して下ろしていきます。
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どうしても廃棄に来た車両は同じ時間的に集中してしまうようで、既に70台くらいのトラックやバンが並び駐車場はいっぱいです。
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1時間半ほど待たされてようやく私たちのトラックの番になりました。
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トラックの荷台から不燃ごみや布団を次々と下ろします。
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木くずはダンプしましたが、荷台にひっかかっているのを女性が素早く引き下ろします。
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ちょうど夕方回収業者が入って来てるとどんどん木くずを積んで回収していきます。 今日は15:30ギリギリまで作業し、無事作業を終えました。
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さて、今回も経済を回すというもう一つのミッション。 昔よく利用した日帰り温泉が無事なのか心配になり、そこを訪れることにしました。 自宅方向からは逆行しますがボランティアセンターより7㎞北上。 途中ブルーシートで覆われた家や潰れてぺちゃんこになった家もありました。 日帰り温泉は無事営業していましたので入浴して疲れを洗い流します。
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湯船の中で地元の女性が気軽く話しかけて来られました。その女性によるとお近くにお住まいで、元旦の地震の時は車に乗っていたが、家も無事で電気も通っていたので自宅で過ごしたと。 水道だけが止まったけれど、コンビニやスーパーで飲み水を購入できた。井戸もあるのでトイレは井戸水を利用して流した。 水道は1月10日に復旧したのでそんなに不便を感じなかった。 日帰り温泉も1月15日ごろ水が使えるようになって再開したとのこと。 入浴施設はお客さんもまあまあ来ていたのですが、同施設のホテルの方は駐車場に車が少ないのが気になりました。 震災の影響で利用者が減っているのかもしれません。
おみやげに氷見牛の焼肉のお店でメンチカツとチャーシュー、農産物販売所で野菜を購入して帰りました。
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帰り道、海の向こうに見える立山連峰がくっきりと見え気持ちよかったです。
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