23 能登半島地震 ボランティア報告 輪島市町野 令和6年11月23日
週末は土曜日の1日だけ時間ができたのでボランティアに行こうと決めたものの、どこへ行くか考えあぐねいていた。出来れば被害のひどい奥能登に行きたいが一人で日帰り運転はきつい。珠洲市もしばらく行ってないので気になるが、さらに遠く移動に時間がかかるため一泊二日で行きたいが、一日しかないため断念。
比較的近い志賀町もボランティアが少ないと聞くので応援したいが、毎週土曜日にあるはずの県ボラは今回は募集がなかった。
私としては急に時間ができた時に飛び入り参加できるところが都合良い。そんなわがままがきくのはとやま311ネットまたは空きのある現地集合の県ボラだ。結局とやま311ネットに参加表明。
翌朝6時に拠点集合。集合場所が私の家から近いのも魅力だ。
雨も降っている
相乗り4人で輪島市町野に車で向かう。女性3人、男性1人。9時過ぎに町野町に入りたい。支援物資を運んでいるトラックで別行動の男性二人が門前町など他の地域を周りながら家具や布団など物資をおろし、2時に町野で合流予定。
途中奥能登に近づくにつれて道が混んできていた。雪が降る前に工事を進めたいという事なのか。
もとやスーパーに着き、何か作業があればお手伝いし、何もなければまちなじボラセンに行って他の家の水害ボランティアをするという計画。町野町唯一のスーパーが開店すれば町の人たちは暮らしに必要な物を容易に入手できるようになるはずだ。そのため、とやま311ネットは継続的にもとやスーパー支援をしている。
道路の泥は無くなっている
町野町に入ると少しずつだが町の様相が変わって来ている。更地になった所がちらほら。
埃ぽかった道路も改善されている。
以前工事中の歯科医院の床下の泥をかき出したが、建物はもう完成していて、来月開業の準備をしているところであった。泥かいだしをしたのは沢山のボランティアや団体で、リレーのように大勢の人達が関わったのだ。たまたま私はそれに加わってほんの少しお手伝いさせてもらっただけだけど、何か感慨深いものがあり、目が潤んでしまった。
もとやスーパーで支援物資を降ろす。スーパーは私が前回来た時は店舗の奥が土砂と棚でぐちゃぐちゃだったが、すっかり店内は広く使えるようになっていた。これも連日のように多くのボランティアが関わってここまで土砂を出したのだ。
まだ精肉と鮮魚は扱えていない
店舗の手前はスーパーとして仮営業し、少ないながら日用品やレトルト食品、パックご飯、野菜や果物が販売されていた。冷たくてもおいしいと書かれたレトルトや電子レンジで手軽に食べられる商品がたくさん陳列されていた。
店舗の奥は支援物資で冬物衣料や食器、液体ミルク、水のいらないシャンプー、水害で床下や木造家屋に使われていた消毒液、ペットフードがあり、無償提供されていた。
奥の場所に室内テントを20基設置できるスペースを作り、支援物資を脇に並べなおした。ボランティアが寝泊まりしたり、イベントスペースにするのだという。既にかけてある服と我々が持ち込んだ服を男性女性子供用に分けて分かりやすく吊るし直す。
その後店舗の泥汚れを落とす作業をする。水害に襲われた店の壁は確かに2m高さに泥が付いていた。
店の玄関のガラスも床もドロドロなため拭き掃除、泥を掃き清める。時々休憩を入れて休み休み作業。
休憩中に近所を歩くと橋の欄干に挟まっていた木の幹や枝が外されて脇に積まれていた。重機で掘ったのか川底が見え、ゆるゆると水が流れていた。前回来た時は大量の土砂や木のせいで、いったいどの方向に川が流れているのか分からなかったほどだったのだ。
右のハンドルを回すと
ターンテーブルが回転
以前支援物資を並べたスーパーの隣が休憩所になっていて、そこで昼休みをとる。ボランティアのためにカップ麺も置かれて、お茶やお湯なども用意されていた。リラックススペースでは、栃木から来たボランティア団体が、足湯や蓄音器の音楽で、土砂の片付けに精を出す町野の人やボランティアに癒しを提供しているようだ。
私は持参したパンとジュースを食べていると、同行した女性二人は足湯をしながらカップ麺を食べている。疲労回復したら午後からもボランティアに精を出すぞ！
午後も引き続きスーパーの開店準備に玄関周りをクリーンにして行く。自動だったガラスドアは綺麗になってガラスがある事に気づかないのではと言うくらい透明ピカピカ✨
トラックからよそのスーパーからいただいたという中古の調理台、シンク、フライヤーなどが降ろされ、他の団体が洗浄を始めた。これらは精肉鮮魚コーナーの調理室で使われるもののようだ。玄関近くの水道が一つしかないので、私は掃除にも調理台洗浄用に水が減るごとに大きなタライに水をはって共用できるようにした。
2時ごろ311ネットのSさんとMさんが到着。トラックから支援物資を下ろすのを手伝う。トイレットペーパーや米、水、ハンガーラックなどなど。
3時になり、活動を終える。もとやさんとも挨拶をかわし、町野町を後にする。
今回乗り合いで来たため、富山の拠点に戻るまで、みんなと行動を共にする。いつもならばここで別れて気ままにマルガージェラートに寄ったり、どこか温泉に浸かって帰るところだが‥。
のと里山海道に入る前にコンビニでチョコモナカジャンボを参加した全員が持って記念写真を撮るのがお決まりになっているらしく‥、ジェラートの代わりにチョコモナカジャンボを食べる事に‥。食べた後寒いのでホットコーヒーで体を温める。
味玉つき
次は美味しいオススメのラーメン屋があるというので七尾に寄る。ボランティアをする目的は色々あるけれど、私はボランティアを通じて痩せるというのも目的の一つとしている。痩せるためにどうせ時間と体を使うのであれば、ジムに通うより人のためになる方が一石二鳥になるではないか。
それなのにアイスとラーメン食べたら太って元の木阿弥だよ‥。ヤバイよ‥。
そんなわけで誘惑に負けてたくさん食べて太って帰宅し反省‥。
次回奥能登に行くとしたら食べすぎないこと。
行く場所は珠洲か志賀町か能登町あたりを考えよう。