見出し画像

17 能登半島地震 ボランティア報告 氷見市 令和6年8月24日


前日の気温は富山市で39.2度を記録。全国で2番目に高い気温だったという。いや、こんな記録は嬉しくない。今日は氷見市で震災ボランティアの活動予約をしている。熱中症には気をつけたい。今日は一体何度になるのだろう。少しでも気温が低い事を願う。熱中症予防にペットボトルの水を凍らせたもの、冷凍タオル、電解質飲料、扇風機のついたベストを準備

新湊大橋を渡り氷見へ向かう

ところで氷見市のボランティアは久しぶりだ。2月中旬に行ったのが最後だから半年ぶりになる。氷見市へは常に主人や息子と行動を共にしていたが、その後私は地震被害の実態を把握しようと単独で能登半島の全ての市町を回ったり、市町が募集する活動や主人が参加している民間NPOの活動に行き比べたりしていた。
半年を経ての氷見市の復興を実感したい。

雨晴海岸を通り過ぎる

氷見市内に入ると道路は新しくアスファルト舗装したところもあり、サスペンションの貧弱な軽トラを運転していてもあまり振動もなく走行できた。斜めになった電柱も目に入らなくなった。修復が進んだのだろうか。

半年ぶりの氷見市ボランティアセンター


9時に氷見市ボランティアセンターへ。
登録を済ませオリエンテーションを待つ間、Fさんが声をかけて来られた。他の市の活動でもご一緒し、主人も度々共にボランティアされた方だ。
今日の募集は20人で2件のニーズ。2月と比べたらかなりニーズは少ない。2件とも災害廃棄物の搬出作業で、Fさんと同じチームになった。私は自家用軽トラ参加。Fさんはもう一台の軽トラの運転手として参加される。

ガイダンスはじまるまで待つ


今日のニーズは2件

私たちのチームは軽トラ2台、2t車1台、ほか人員輸送の車の4台で現場に向かう。目的地は1階が飲食店、2階と3階が住居の鉄筋のお宅。外壁が剥がれ落ち、鉄骨が剥き出しになっている。今日が5回目とか。前回までの活動で1階はほぼほぼ片付いて何も無い状態だが、まだ2階と3階に物があるので、家主さんご夫婦が分別し、私達はそれをトラックで集積場に運搬するのがミッションとなる。公費解体が決まった建物だが、県外遠方から来られる家主さんにとっては度々足を運ぶのが負担のため、今日で終わらせたいとの希望。

トラック3台に積み込む

集積場とこちらの建物は近いため、車で数分ほどと移動時間は短い。頻回往復してミッションを完了し、被災者さんの意向を叶えたい。

私も2階や3階に上がって荷物を運んだが、トラックに乗せる時に分別ごとにまとめたり、トラックごとに乗せる種類を分けた方が集積場で下ろす作業が効率的と気づき、トラックの近くで待ち受ける。例えば2t車に木屑やタンスやテーブルなどの木製品を乗せ、軽トラには燃えるゴミを載せるなどの交通整理をした。

仮集積場の受付

集積場へ1往復し、2往復目のゴミをトラックに乗せたところで昼休みになったので、トラックにゴミを乗せたままボラセンに戻る。

昭和な雰囲気いっぱいの喫茶店


Fさんより、ボラセン近くにある喫茶店にオススメのランチがあるとか。私は賛同してFさんと徒歩で喫茶店に向かう。昭和の雰囲気溢れるレトロなお店。

笑ゥせぇるすまんグッズ


氷見出身の漫画家藤子不二雄Aさんの作品笑ゥせぇるすまんのグッズも販売していました。店内の奥が魔の巣みたいなスナックコーナーもあるので、喪黒福造が出てきても不思議ない雰囲気。

日替わりランチ
地元で獲れた魚も刺身で提供

Fさんオススメの日替わりランチはお刺身や小鉢も沢山あり、ヘルシーでしかも750円と安い。メニューは手書きでこれまた昭和感タップリ。他のメニューも安い!良いお店を紹介してくださいました。Fさんありがとう!

ボラセンに戻り、冷房の効いた部屋で休憩。今日の暑さに皆さん参っているのか、静かに休憩されていました。
今度はFさんに温泉同好会に誘われ入会する事になり早速LINE交換。どうやら富山県内の女性ボランティアが参加しているようで、ボランティアの帰りに色々な温泉に入り、汗とホコリを落とし、被災地を応援するという趣向。先日コミュニティマーケットで女将さんが宣伝に来ておられたのを思い出し、今日は湯の里いけもりに行くことに。

集積場
左側からぐるっと回って木くず、燃えるゴミ、小型家電、ガラス、プラスチック、金属…
と分別しておろしていきます。

1時から活動再開。トラックには災害廃棄物が乗っているのでそのまま集積場に向かい、廃棄物を下ろしてまた被災した建物に向かう。今日は集積場は3時までだ。あと2往復したい。できるだろうか?

2階や3階から次々と廃棄物が降りてくる。時々待ち時間が生じるのは奥様が不要物と必要物の判断に時間を要しているからだ。私は木製品からガラスを外したり、金属を外したり、集積場での分別がしやすいように分解する。そして2時40分に4往復目の災害廃棄物を乗せた。建物の中は空っぽになり、これで公費解体を受けられる体制が整い、家主ご夫婦は満足げに建物から降りて来られた。
記念にご夫婦を中央にボランティア全員と建物の前で集合写真を撮影。これは氷見市の報告書につく写真になるだろう。さて集積場が閉鎖する3時直前に最後の廃棄物を下ろし、活動を終える。

氷見市内は半年前と比べてブルーシートに覆われた家は少なくなったのか目立たなくなりました。解体希望数に比べて解体が完了した家はわずかで、まだまだ廃棄物の搬出はこれからも続きそうです。その割に今回のように一日の活動が2件のみというのも少ないような気がしました。ボランティアを頼らずに自力でされる方が多いという事なのでしょうか。

久しぶりのひみ番屋街



永井豪記念館のあった輪島と藤子不二雄Aさんの故郷氷見とのコラボチャリティーTシャツのPR

さて、今回も経済を回そうと思います。
私はFさんにヴィヴァーチェのアイスをススメて氷見番屋街で二人でいきました。ここは氷見の産物でジェラートを作っているのですが、今回はソフトクリーム梅を選択。梅の蜜がかかり、甘い梅干しがついている一品。梅は氷見産の稲積梅。

ソフトクリームの梅


オシャレな高岡イオンの店舗と比較すると駅のミルクスタンドのようで庶民的な雰囲気でした。

ヴィヴァーチェ

さて、私にとって初温泉同好会の目的地に選ばれた、湯の里いけもりへFさんとGO!


玄関



女将さんの許可をもらって湯船を撮影
奥には露天風呂がありました

満足満足。湯上りは肌がつるつるした感じがしました。美肌に良いかも。

この後、Fさんと別れ、私は今晩のおかずになるものを買いながら帰途につきました。
氷見市の気温は33度でした。前日の富山市39度よりはましだったようです。しかし喉は渇きペットボトル3本、1.5Lの水分を補給しながらの作業でした。帰ったらいつもより早く就寝。やはり暑さの中での作業は疲労が溜まるようです。

夏も後半すぎていますが、まだまだ暑い日が続きます。皆様もお体を大事になさってください。報告を終ります。

いいなと思ったら応援しよう!