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くもがいる
あ
くもがいる
台所のシンクに
ときおり
くもがいる
あ
くもがいる
と
どきりとする
でもすぐに
違う
それはくもではなく
ミニトマトのヘタだとわかる
夏の間
たびたび
小さなゴミ袋からもれおちたか
お弁当がら洗う時に流れたかの
ミニトマトのヘタを
くも
と見間違えて
どきりとする
トマトのヘタなのに
なぜなのだろう
いつもいつも
「トマトのヘタだ」と気付けず
「くもがいるどきり」を繰り返す
秋になっても
冬になっても春が来ても
ずっと
来年の夏が来ても
また
トマトのヘタを
あ、くもがいる
と
きっと
見間違える事が出来る
ちゃんとどきりとする自信がある
感嘆詞だけ少し変わるかもしれない
「お」
くもがいる
とか
「うお」
くもがいる
とか
自分ののぶとい声の感嘆詞で
もう一度驚いたりして
中々「キャッ」て可愛い音が出なくて
少し残念だったりしながら
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マガジンに追加していただきました😊💕
🩷山根あきらⅠ妄想哲学者様🩷 「文学マガジン」と「恋文・ラブレター」に
「本を寝かすとより面白くなるのかも?三浦しをんさんの本」を
❤️心から感謝いたします❤️ありがとうございました❤️
最後まで読んでくださりありがとうございました😊
こうして好きな事出来ている今に感謝です。