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知足+α(少欲知足)
「知足者心富」
欲望は生きるためのエネルギーであると同時に苦悩の根源でもあります。
人間の欲望には際限がなく「あれがほしい、これがほしい」「ああなりたい、こうなりたい」と求めてしまいがちです。
求めて手に入らないとき、そこには苦悩が生まれます。
満足することを知らない人は、たとえ手に入れたとしても、いつも心は満たされません。
反対に自分の身の丈を知り、感謝できる人の心は常に満たされています。
お釈迦様はご臨終される時、「こうして生きていられること自体、ありがたいこと。今のままでじゅうぶんだと思っている人は暮らしぶりがどうであろうと心は豊かである。」とおっしゃいました。
自分の欲望にとらわれず、まずは「今すでに満ち足りている」と知ることが大切です。
高い目標や大きな夢があることは大変素晴らしいことです。
欲望も生きていく上で必要なエネルギーです。
自分を成長させていくための欲は必要です。
しかし、それも2割増し程度にすべきです。
負担をかけすぎないように少しだけ欲張って努力する。
すると、さらに成長することができます。
欲望の全てを否定するのではなく、自分自身でその欲望とうまく付き合い、コントロールしていくことが肝要です。
日々の生活に目を向けてみると当たり前だと思っている中に満ち足りた衣食住の日常があります。
その日常こそが幸せであり、自分達はすでに幸せなのです。
多くを求めすぎず、コツコツと努力し続けてください。