忘れてはいけない人。
こんばんは🌛
今回は、私の恋愛の中で
忘れられない人(忘れてはいけない人)に
ついて語ります。
私は、高1の夏からケーキ屋の
バイトを始めた。
そこのケーキ屋は、有名な老舗で
店長も社員さんもみんないい人。
学生バイトも20人くらい。
しかし、ルールは厳しくて
そのルールの中には
暗黙の了解で、恋愛禁止という
のがありました。
何故、暗黙の了解かは謎。
厳しいバイトリーダーに仕切られて
いました。
バイトを始めて2ヶ月後に
初めて会った先輩がツヨシ先輩だった。
バイトいち人気者。
バンドを組んでてバイトに来るのも
月に6回くらいだと聞いていた。
背が高くて、声も高いし、笑顔が絶えない
そんなとこがモテるんだろうなと。
そのツヨシ先輩と被る日が
1ヶ月に2回あるかないかだった。
ほとんど話したことがなくて
仕事中に何回か、質問したりする程度で
優しい先輩のひとりだった。
ツヨシ先輩と出会って
3ヶ月が経ったある日。
バイトが被って、帰る時間も一緒。
先輩から『一緒に帰らない?』と言われ
最寄り駅まで一緒に行くことに。
先輩『ふうこちゃんって音楽に
興味ある?』
ふうこ『めっちゃありますよ。』
先輩『今度さ、バンドで路上ライブ
するから、見に来ない?』
ふうこ『え?いいんですか?』
先輩『いいよ。ふうこちゃんに
見てほしいんだよ。』
ふうこ『じゃ、行きますね』
先輩『あのさ、俺、ふうこちゃんが
好きなんだ。ずっと、気になってた。
付き合って欲しい。』
そんな感じで告白されて付き合った。
もちろん、バイト先では黙ってた。
その後、ツヨシのバンドのライブが
あると、見に行くようになり
バンドのファンともなっていった。
ツヨシと過ごす時間が楽しくて
笑いがたえなかった。
でも、幸せな時間は、そんなに
長くは続かなかった。
付き合って2ヶ月。
年が明けてから、初詣の約束をしたのに
ツヨシと連絡が取れなくて
待ち合わせ場所に2時間も待っていた。
でも、メールの返事もなくて
電話も出なかった。
それから1週間、音信不通。
もうすぐ新学期が始まるのに
私は、無気力になっていた。
そんな時、ツヨシからの着信。
ツヨシのお姉さんからだった。
ツヨシは、肺炎で入院してるらしく
連絡がとれなかったとのことだった。
肺炎がおさまったけど
検査の結果、ガンが見つかったらしい。
私は、急いで入院してるという
病院に向かった。
ツヨシに会いたくて仕方なかった。
病室でツヨシを見た瞬間
涙で視界が見えなくなったのを
今でも忘れない。
ツヨシは、胃ガンのステージ4
若すぎるツヨシは、ガンの進行が
早すぎて見つかった時には
既に手遅れだったという。
でも、ツヨシは生きる希望を
捨てなかった。
だから、私もツヨシと闘うことを
決心して付き添った。
抗がん剤治療は、過酷で
どんどん痩せ細っていくツヨシ。
抗がん剤治療を始めて3週間。
ツヨシは自ら、命を絶ってしまった。
私は、ショックでその場から
動けなかった。
ツヨシの葬儀に参列する余裕もなく
最後のお別れも出来なかった。
ツヨシの死から2ヶ月。
ツヨシのお姉さんから連絡があって
私宛ての手紙が出てきたことを聞かされ
ツヨシの自宅まで行った。
ようやく、ツヨシに手を合わせることが
できた。
ツヨシと付き合った4ヶ月が
今でも、胸の中に残ってる。
ツヨシの手紙には
・ふうこが最後の恋人で良かった
・これに懲りず恋愛をしろよ
ということが書かれていました。
私は、一生、ツヨシが病気と闘ってる
姿を忘れることができない。
ツヨシに恋して、好きになって
良かったと思う。
私の忘れては、いけない人。
読んで下さりありがとうございます。
感謝しています🙏
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?