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金融商品会計基準改定 ~IFRS「予想信用損失」概論 (フォワードルッキング・モデル)~
こんにちは。SHRAKIです。
このシリーズでは、私が個人的に業務の中で知識不足を感じた分野について、皆様に基礎部分を中心に、なるべく分かりやすく纏めて発信させていただきます。
前回の記事に引き続き、近頃業務で多少関わることもあった、貸倒引当金実務に関して投稿させていただきます。
この分野は国際的基準と日本基準で差異がある分野であり、将来予測を反映した貸倒引当金計測などの世界的なトレンドの取り込みを中心として、ASBJにおいて金融商品会計基準の改正に向けた議論が進められています。
前回の記事では、現在の引当実務と現状の改正動向について御紹介させていただきました。詳しくは下記をご覧いただければ幸いです。
貸倒引当金の実務について、金融商品会計基準の改正に向けた議論が進んでいます。
— SHIRAKI 【公認会計士】 (@Ming_motivation) January 27, 2024
貸倒引当金実務を取り巻く動き(金検マニュアル廃止・金融商品会計基準改正)|SHIRAKI【公認会計士】 @Ming_motivation #note https://t.co/wH3bys0kld
現在、基準の改正がIFRSのECLモデルを基礎として進められておりますので、今回の記事では、IFRS「予想信用損失」の概要を御紹介させていただくことで、今晩の基準改正の影響を細かくなぞっていければと考えております。
なお、発信内容は組織を代表するものではなく、正確性が担保されたものでもありません。もし記載内容に誤りがありましたら、遠慮なくご指摘いただければと思います。
貸倒引当金に関する主要な改正論点
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