実家にて
「おいたん!しりとりしよ〜」
『目に入れても痛くない』でお馴染みの姪っ子が誘ってきた。
どうやら幼稚園でしりとりを教えてもらったらしくそこからどハマりしているらしい。
しりとりにハマるだなんて本当に目に入れても痛くないってもんだ
母「初孫は目に入れても痛くないって聞いてた
けど本当に痛くないのね〜」
父「そうだな母さん。
痛くなさすぎて第3の目が欲しいくらいだ
よ」
姉「母さんそんなことを言ってくれるなんて…
お腹を痛めて産んだ甲斐があったわ!
出てくる時はあんなに痛かったのに
今じゃ目に入れても痛くないんだもの!」
兄「俺は痛みを伴う方がより近くに感じられて
いいと思うんだ!みんなはどうかな!」
姪っ子が産まれてからというもの我が家の食卓は明るい。ちなみに兄は体育会系のメンヘラだ。
そんなこんなで姪っ子としりとりをすることになった。
「じゃあおいたんから行くな〜。
しりとりの『り』だからリンゴ!」
「ゴリラ!!!!!!」
「ラー油!」
「ちょっと圭太!何言ってるのよ!!!」
母の怒号がリビングに響く。
母「せっかく目に入れても痛くない物としりとり
してるのにそんな目に入れたら痛い物言わな
いでちょーだい!」
父 「そうだぞ圭太!!!
ラー油なんか目に入れたら一溜まりもない
だろ!!!」
姉 「可愛い弟だと思っていたのに…
酷いっ!酷すぎるわ!!!」
兄 「痛いし熱い!ラー油を入れたら痛いし
熱そうだな!!!」
たしかに、毎月お米を贈ってもらっている身分で
『ラー油』というのは配慮が無さすぎた。このままではご飯の代わりにパン粉を食べる生活になってしまう。
「あぁ!ごめんごめん!
じゃあ…ラブラドール・レトリバー!」
「バナナ!!!」
「ナンプラー!」
母「痛い痛い痛い!ナンプラーは目に入れたら痛
い!」
父「母さんの作る料理のグローバルさを侮るな!
ナンプラーを知らないとでも思っていたの
か!」
姉 「本当に大阪っていうのは恐ろしい街だ
わ!」
兄 「『ラ』で返すとは手痛い一発だな…
お兄ちゃん『ラ王』くらいしか思いつかな いぞ…」
ナンプラーまで母親のセンサーに引っかかるとは
このままではしれっと払ってもらっている国民年金とかの話になりかねない
「じゃあ…ナンチャン!」
「あ〜!ンがついたからおいたんの負け〜!」
しまった目に入れても痛く無いものを気にするがあまりナンチャンを口走ってしまった。
母「あの人はそもそも目に付かないわね〜」
父「入れるまでも無いっていうか、、、何という
か、、、「何というか」から名前を取って
ナンチャン?」
姉「安易にナンチャンを出して良いのはM1獲っ
てからよ」
兄「先輩だからナンさんだろ」
実家って居心地いい時と悪い時の差が激しすぎますよね
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