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アドファイ、やってみないか?

丁度私がクリアしたタイミングで秋ごろにswitch版が出るという発表があったのが、『A Dance of Fire and Ice』というゲーム。通称アドファイ。ジャンルはリズムゲーで、わかりやすいゲーム性と難易度の高さからゲーム実況が動画や生配信の形式で時々行われているのを見かける。今回はそんな本作を紹介していけたらと思います。

前半はネタバレ少な目でゲームの概略を紹介して、後半で攻略した感想を書いていこうと思います。

任天堂からもインディーワールドにて紹介映像が作られていますので、掲載しておきます。

ゲーム性

正直文字で説明するより動画を見た方が早いしわかりやすいですが一応説明を。このゲームのシステムは非常にシンプルで、2つのオーブをキー入力によって移動させていくというもの。オーブのうち1つは固定されており、他方は固定されたオーブの周りを惑星のように回転しています。次のマスに重なるタイミングで任意のキーを入力することで1つ次のマスに進めます。これを繰り返しゴールまで到着できれば楽曲クリアとなります。

リズムゲー要素として、曲のBPMに応じてオーブの回転速度が決まるという仕様があります。回転速度は四分間隔で180°回転する速さ。つまり、曲が速いとオーブの回転も速くなります。これを基準にどの方向に進むにしても決まったリズムでキー入力をする必要があり90°方向には8分、270°方向には付点4分といった感じになります。

また、タイミング判定については正解の角度±60°の時にキー入力することでミスを回避して次のマスに進むことができます。ちなみに、
・次のマスに進むまでに2回ミスする
・着地すべき次のマスに着地できないままオーブが一周する
と失敗、初期地点またはセーブポイントからやり直しに。

日本語話者向け非公式wikiより
Early!~Late!に収まるとオッケー

よってセーブポイントからセーブポイントまたはゴールまでは音ゲーで言うフルコンボで走り抜ける必要があります。これが理由でクリアが難しく、本作は死にゲーの音ゲーというように呼ばれることも多いです。また、判定の狭さが曲のBPMに依存していることから曲が速いとこれに加えて判定の許容幅が狭くなりさらに難易度が上がることとなります。

楽曲

公式譜面に関しては書きおろしもしくはBMS等の同人音楽の楽曲が採用されています。創作譜面に関しては作曲者が許可を出した楽曲がいろいろ使われている印象。公式も創作もインスト曲が多め。リズムゲーらしく一部を除いてどの曲もリズムが崩れていたりハネていたりしていて、これはリズムの崩れがそのままリズムだけでなく認識も難しくするため。

肝心の曲のクオリティは月並みな言葉だが良質なものばかりなので知ってる曲無さそうだからとプレイをためらうのはもったいない、マジで。

難易度

前の項目でも少し述べたが、ワンミスが命取りになるゲーム性であるため楽曲の完走にはそれなりの試行回数もしくはゲーム自体への慣れが必要。

序盤のステージはリズムもさほど難しくなく、BPMは85~210で3連符以上に短い間隔でリズムを取らないといけない箇所も少ないのであまり忙しくはないものの、終盤になるとBPM300以上の楽曲であったり、BPM170ほどなのにプログレ系の楽曲であったりと難易度は急激に上がります。

ちなみに、先ほど述べた死にゲーという評価についてですが、個人的にはそもそも大体の音ゲーが2ケタ時間やそこらで全曲にクリアランプを付けられるようなレベルデザインをしていないため全体としてかなりのプレイ回数、時間をかけるものであると思っています。難しそうだから、ゲームオーバーになりたくないからとあまり変に身構えたりせず挑戦してみてほしい。余程の音ゲー経験を持ったうえでの挑戦でない限り、誰でもまあまあミスする。リズム天国以外のリズムゲーって大体そういうもの。


ということで、ゲームの概要としてはこんな感じです。

以下攻略した感想となるので具体的な情報が増えます。ゲームに興味を持っていただけた方はここで読むのを中断してゲームを遊んでいただければと思います。







攻略した感想

全体の感想としては前情報ほどの難易度は王冠島到達までは感じなかった。というのもBPM200ぐらいまでなら判定が相当緩くてガチャガチャしても入力回数さえ合わすことができれば許される印象を持ちました。

また、キー入力時のSEもシャンシャンうるさい感じではなくてバスドラムに近いタイプで曲の邪魔にならなくていい感じ。これは大体の音ゲーに言えるが練習したらしただけ上手くなるので練習し応えがある。キー入力して惑星がテンポよく進んでいく爽快感と完走時の達成感がしっかり感じれる良作だと思った。

とりあえず私が攻略までに各ステージで挑戦回数は以下の通り。B面の解禁に必要な1~6、ミューズダッシュコラボの隠し曲のMOの解禁に必要なMNとMLについてはスピードトライアル込みの挑戦回数となります。また、DLCのうち、T1~T4でメダルを集める必要のあるステージには未挑戦です。いずれやります。

どえらい挑戦回数のステージが何か所か見受けられるが……

この挑戦回数のみを材料に難易度を考えると
XI(It Go)>>>>XT(Options)>>>
B(Thanks For Playing My Game)>>XI、XT、B以外で挑戦回数80以上のステージ>それ以外の挑戦回数2ケタステージ>挑戦回数1ケタステージ
となります。実際、難易度順はこんな感じだと思う。一部、上手いこと噛み合わせて早く終わらせた楽曲や、噛み合わなかったりして難易度以上に時間がかかったステージもあったけど。

印象的だったステージ

通常12面:カメラのデーモンに敗北して挑戦回数が50を初めて超えた。

XC:このステージの曲であるCreditsをもともと知っていたためぱっと終わったが、中盤から始まるリズム難地帯は沼ったらヤバそう。

RJ:同時押しが苦手すぎてここが北島で一番難しかった。中間が無い、序盤が低速地帯というのもあり回数以上の疲労感だった。

B面:曲が速い上にリズムが崩れていて難しかった。ここで初めて挑戦回数が100回を超える。ここら辺から普通に難しい。

T4, T5:惑星が3つに増えるギミックが難しくて時間がかかった。T3の挑戦回数が多いのは曲自体の長さ故で難易度で言うとT4の方が難しい。

MO:実際のBPMは145だが、ほとんど倍取りしているためBPMは290ととらえた方がよさそう。その上で頻出するイントロのフレーズと局所的に飛んでくる12分トリルが難しい。中間に甘えまくっての攻略になった。

XT:こちらも実際のBPMが174だが、倍取りで進行する部分が多く倍取り地帯のBPMは348。ここにFrums氏の十八番であるリズム難がのっかってくるのでここまでとは比べ物にならないほどに難易度が上がっている。さらに、終盤に事前練習で勉強しなかった難所にぶっつけ本番で挑む必要もある。挑戦回数も一気にかさんで頭抱えてた。

XI:最強。乙数、驚異の800回超え。BPM320.474、3:42という曲の長さ、初っ端から心を折りに来る上に乗り越えたと思っても忘れたころにまた出てくる凶悪なイントロ、この速さなのに大量に飛んでくる8分と難しい原因を挙げればキリがない。一応中間はたくさん置かれている。何とか難所のイントロを抜けて最初の中間を踏むことができれば上手く嚙み合わせて完走までたどり着けるはずだろうとは思う。

まとめ

ただ難しいだけではなくてしっかり成長を感じさせてくれるゲームだったと思います。音ゲーというジャンルは難しそうだから、動画で見るようなスーパープレイはできるようにならないからとプレイを躊躇う人が(少なくとも私の周りには)たくさんいます。しかし、実際は初心者ほど伸びしろが大きく、ちょっとの練習で上達を実感できるはずです。面白いのでぜひ遊んでみてください!

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