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足組み癖がなくなる 重心の魔法

足組み癖は、体をゆがませるものではありません。
足を組むのは、重心の偏りによる
骨盤の傾きやねじれを自己補正する
行為なのです。

そもそも、
足を組むのには理由があります。
その理由ををクリアすれば、
足を組む必要がなくなります。

つまり、足組み癖がなくなるのです!


1 重心側のお尻の下に

クッションを置くと足を組まなくなる


椅子に腰かけて足を組む癖のある人は、足を組む側は決まっています。足組み癖のない人でも、左右で足の組みやすさを比較してみると、重心側が組みやすい方が多い傾向があります。

足を組む癖を考えていくうえで、なぜ同じ側の足を組みたくなるのかを考えなければいけません。

椅子に座った場合、椅子の座面にお尻が密着する側は利き尻といわれます。椅子に座っているとき、無意識のうちに利き尻が座面に密着し、圧が掛かっています。この圧を逃がすために行うのが足を組む行為なのです。

足を組むのは
重心が偏り骨盤が傾くのを
自己矯正する行為


よく、足を組む癖は骨盤をゆがませる」と言われますが、骨盤が傾く―つまり、歪んでいるために、それを是正するために足を組んでバランスをとって
いるのです。

右重心の人は、右側のお尻が椅子の座面に強く当たります。
一方、左重心の人は、左側のお尻が椅子の座面に強く当たります。

それを回避するための防御の動きとして、重心側の足を上に組むという動作が行われます。

足を組むと、組んだ側のお尻が椅子の座面から浮いて離れます。

椅子に座ってこのお尻の浮く分だけ、お尻の下にクッションを置くと骨盤の高さがそろい重心側にねじれていた骨盤も矯正されます。そのため、自然に足を組まなくてよくなります。

足を組んで骨盤が床から浮く分だけ
クッションを敷くと重心が中央に寄る

足組み癖のある方は、試しに、尻の下に100円ショップのクッションか分厚めのマットを敷いてから、いつもと同じ足組みをしてみてください。

私は、100円ショップセリアの
マカロンクッションを
患者さんにお勧めして好評です!

重心側ににクッションを敷いて座ると、いつも組んでる側の足が
組めなくなるか組みにくくなるのを実感できます。

さらに、お尻が落ちている側をクッションで持ち上げるため、
背中を自然に伸ばして座れます。

椅子に座って腰が丸くなる人


重心側の足を組むと、
腰が伸びる
利き尻側にクッションを敷くと
腰が自然に伸ばせる


いつも、右の腰やお尻の痛みが気になる70代の女性。また、骨盤が右に傾くことで左の骨盤の横が出っ張るのも気になっていた方。

右足を組むくせがあるものの、体が歪むことを懸念して組まないように気を付けているとのこと。

そこで、右のお尻の下に100円ショップのクッションを敷くことを提案しました。すると、右足は組もうとしても組みにくくなり、左足が組みやすく
なりました。

右の腰やお尻の痛みも楽になり、左の骨盤の出っ張りも気にならなくなったようです。

重心クッションの効果に味らしめたこのお方。各部屋の椅子、2台の車すべてにクッションを常備し、座る時には必ず使うようにしているとの事。

この方のほかにも、足を組む癖のある人で、逆側の足を組むように努力している患者さんに、重心側にクッションを敷くように指導すると、組みにくい側の足が組みづらくなり、足組みが必要なくなったことに驚かれます。

2 正座も重心側クッションで

安定する


長い間正座すると、足がしびれたり
痛くなります。そんな時、足を重ねると楽になります。

また 正座が不安定な人も、重心側の足を下にして足を重ねます。足を重ねることで、座りが安定するためです。


正座の時重心側のお尻が下がり
不安定な座りになる
重心側の足を下に重ねることで
偏った重心が中央に寄り
座り方が安定する


重心側のお尻の下に足を敷いて重ねる
ことで、正座が安定するわけです。
その代わりに、重心側のお尻の下に
クッションを敷くと、正座をしても足が痛くなりにくいのです。


この場合は、マカロンクッションの
小サイズがお勧めです!

クッションを敷くことで、偏った重心が中央方向に戻るためです。

近年は、家の中ではもちろん、
葬儀や宴会でも正座する機会は
減っています。

茶道や華道、神仏のお勤めなど、
正座が必要な場合は、小さな
クッションを重心側に敷くと
よいでしょう。

3 開脚しにくい側の

   股関節が開く魔法


床に座って、足の裏を合わせて
股関節を開くように座ると
と股関節の開きに差ができるため、
ふつうはあぐらをかいて、
安定させるように座ります。

足の裏を合わせて股関節を開脚すると、
硬く感じる側があることを
相談される方が続きました。

どちらの方も、開かない側が硬いと考えてグイグイと外に倒して、股関節や鼠径部の痛みが起きてしまっていました。

実は、片側の股関節というよりは、
重心の偏りにより起こる現象なのです。

足の裏を合わせて股関節を開くと、
重心側に体が傾き、床に重心側の
お尻が密着しています。

そのため、逆側の股関節が外に開かないように見え、硬く感じるのです。

左のお尻が床に密着している
左重心タイプは、
右股関節が硬く見える

そこで私が、重心の魔法を使いました。

椅子に腰かけての足組みの時と同じように、重心側の坐骨の下にクッションを
敷きました。

重心側のお尻の下に敷いてください!


そうすると、開かなかった側の股関節が開くようになり、股関節の痛みも取れました。

左股関節が開かない場合、
左股関節が硬くて左股関節が開かないのではなく、右に骨盤が傾いていたため、左の股関節が硬く見えただけなのです。

重心が右に寄ると左の股関節が
開かないように見え、左に寄ると
右の股関節が硬く見えるのです。

重心側にクッションを敷くことで
重心が中央に戻ると、股関節の開き方は
左右そろってきます。

まさに、重心マジックです!

  


今回、足組み癖のある人の重心側に
クッションを敷くことで、重心が安定し
足を組む必要がなくなる 
重心のマジックをご紹介しました。

ぜひ、お試しください!


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