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多摩川の生き物とヒト その268 水系 カワラノギクカウント小作 ‘24/11/23

青梅市小作付近にあるカワラノギク自生地で個体数のカウントを行った。
圏央道の橋脚に沿って歩いていく。橋脚にはいたずら書きがあったが、アリジゴクの巣は変わらずあり、良かった。
自生地に向けてクズやセンダングサなどが茂る中を入って行く。センダングサなどが生い茂るヤブをかき分けていくとやっと黄色くなったエノキが見える。

いたずら書きされた圏央道の橋脚。何と書いてあるのかはわからない。
アリジゴクことウスバカゲロウの幼虫の巣。雨がかからず、本当にうまく、ムシは場所を選ぶ。エサはいつ来るのかわからず、成長は遅い。では、人工的にあげたら。
橋脚がある川原に多く生えている、穂が輝くツルヨシ。
自生地への入り口。
自生地にある黄色く紅葉してきたエノキ。

草が生い茂り、今年はもうだめかと思えたが、石がある川原が見えてきたらカワラノギクがあった。花はもう終わりかけていたが、花は完全に開いていないし、花弁も開いていない。そして背丈も多摩川の永田保護区と比較しても小さい。今年の猛暑のせいか。
それでも、自生の中央にはロゼットの群落があり、来年が期待できる。他の草に被われているノギクがあった。クズに絡まれ、センダングサと競争している中でたくましく生きているノギクの姿もあった。
端からカウントしていく。開花している個体数は190個。ロゼット数は500個体。
来年も受け継がれることがわかった。

周囲はクズなどで囲まれている。
中央は石ころだらけの川原になっている。この付近にカワラノギクが生えている。
クズが縦横に走っている。
クズの根元などにノギクが生えている。
他の草などに被われても咲くノギク。
しかし、ロゼットはたくさんあった。ノギクは種子と今年咲かなかったものはロゼットとして冬を越す。このロゼットは来年、咲く。
大きいノギクのロゼット。花を着けたものは枯れるが、ロゼットは冬を越す。多年草の一面ものぞかせる。

靴や服、さらにザックまでにセンダンクサ。帰りに恒例のノミ取りならぬ、センダングサ取り。家に帰っても下着や靴下の中にもセンダングサが入りこんでいる。カーペットの中にも入り込むセンダングサに苦労したが、カワラノギクは小作という自生地で他の草と競争しながらたくましく生きている。
このカワラノギクが生き残っていけると期待できるので、頑張って個体数を数えた甲斐があったと思う。

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