ブロンズマスターのロードバイク研究室

凡庸な選手が非凡な結果を求めるならどうすればいいのか、サニーサイドリバーでトレーニング…

ブロンズマスターのロードバイク研究室

凡庸な選手が非凡な結果を求めるならどうすればいいのか、サニーサイドリバーでトレーニングしながら、試行錯誤が続く。

最近の記事

落車。その時に。その前に。

先日、久々に巻き込まれ落車で怪我をした。 遠征先で荷物を軽くしようとファーストエイドキットを持って行っておらず後悔。 意外とこのような情報は出ていないようなので、自分の場合を公開する。 なお、医者に処置して貰ったり相談したりしてここにたどり着いているが、自分は医療関係者でもなんでもないので、参考までにということでよろしくお願いします。 落車!その時すぐ対応できますか?マウンテンバイクやロードバイクで遊ぶというのは、落車と隣り合わせ。 出来るだけ回避しようとしていても、不可

    • ロードバイクホイールにおけるphysics&metaphysics その2

      (Image credit: Cyclingnews) 速いホイールとはどんなホイールだろう。 エアロ、軽量、剛性、その他。各要素の優先順位と重み付け、乗り手のフィジカルも含めた統合的な検討をしてみたい。また、印象や固定概念でなく、出来るだけ論理的なアプローチを試みたい。 なお、ディスクブレーキロードを前提とする。 ということで調べだすと、ホイール学とは複雑系であり今の情報では答えが出ない。得られるのは暫定的結論というところだろうか。 その1はこちら 2 具体的な構成

      • ロードバイクホイールにおけるphysics&metaphysics その1

        (Image credit: Cyclingnews) 速いホイールとはどんなホイールだろう。  エアロ、軽量、剛性、その他。各要素の優先順位と重み付け、乗り手のフィジカルも含めた統合的な検討をしてみたい。また、印象や固定概念でなく、出来るだけ論理的なアプローチを試みたい。 なお、ディスクブレーキロードを前提とする。 ということで調べだすと、ホイール学とは複雑系であり今の情報では答えが出ない。得られるのは暫定的結論というところだろうか。 現時点で考え着くのは、 ☆リム内

        • 2023年の預言者ピッピにどんな補給がいいか訊いてみた。

          注意:この記事は新しい知見を反映していないものがあります。これはこのまま残しますが、鵜呑みにされないようご注意ください。    自転車の場合、レース中や練習中の補給はさほど重視されていない印象がある。  多くの商品はあるが、市場性が低いのかどれもイマイチ。マグネシウムが入ってる、ビタミンBxxが、、、というエビデンスあやふやギミック系はあるが、金額的に練習でも常用出来て、シーン別に応用が利いて、要するに使えるモノがあまり見当たらない。  補給の重要なところ、いろんな観点が考

          相当季節外れのHEAT-TRAINING~深部体温計-COREのススメ②

          深部体温とはなにか、なぜ深部体温なのか 深部体温とは脳や臓器など体の内部の温度で、一般的に体温として用いられる体表面温度と異なり、代謝の状況を反映するものである。 漕げば体表面が熱くなり汗ばんでくるのは、運動代謝に付随して発生した深部体温の上昇を抑えるため、皮膚表面で冷却しようとする廃熱処理の生体反応だ。 また身体が感染症のウィルスと闘っているときにもその生体反応の結果として深部体温が上昇する。 自転車乗りの誰しもが経験していると思うがアップをして体温が程よく高い状況は身

          相当季節外れのHEAT-TRAINING~深部体温計-COREのススメ②

          相当季節外れのHEAT-TRAINING~深部体温計-COREのススメ③

          なぜ深部体温計なのか~暑熱馴化だけではない 深部体温計の大きなメリットは適切な暑熱順化で暑い中でも安全に負荷強度を上げられること、無駄に頑張ってコンディションを落とすようなことがなくなること、が考えられる。 先に挙げたようなレースやそれに向けたトレーニンをすると、熱中症のリスクが高まる。人と競ううちに無理してしまうことは多くが経験していると思う。気付かないうちに深部体温が過剰に高くなってしまうこともあるだろう。 しかし、ヒトには暑い環境でも放熱性を高めて深部体温を上げにく

          相当季節外れのHEAT-TRAINING~深部体温計-COREのススメ③

          ZONE2とタイパと脂肪燃焼について考える

          (サムネ写真はMIZUTANIさんのものを借用) え、まだSSTで消耗してるの?polarized traningに変えるだけで人生はうまくいく。 って若者は知らないであろうネットミームはさておき、今や意識高い系自転車トレーニーでpolarized traning(以下、POL)を取り入れていないものはいないだろう。  POLの貴公子、タディ・ポガチャルは2023CYもシーズンインから快進撃の3連勝、やはりその効果は期待せずにはいられない。  要はヒトの代謝機能に着目し、

          ZONE2とタイパと脂肪燃焼について考える

          相当季節外れのHEAT-TRAINING~深部体温計-COREのススメ①

          女子男子ともにクソ暑い(™さやっち)なか、メチャ熱い展開となった東京オリンピック2020自転車ロードレースだが、二人の金メダリストにはCORE by greenTEGの使用者という共通点があった。あの胸熱な展開を見せてくれた二人の胸には深部体温計があったのである。 アナ・キーゼンホーファーとリチャル・カラパスはCOREを用いて暑熱順化し、東京2020のレースに臨んだ。そしてCOREを用いて深部体温を常時モニタリングすることで、ギリギリまで攻めた走りを続けることが出来た。 そ

          相当季節外れのHEAT-TRAINING~深部体温計-COREのススメ①

          105%ルールより大事なこと

          日本人の97%くらいは多様な要素を考慮した科学的に確からしい推測よりも、一面的で安易で具体的な断言を信じる、と思っている。そしてそれは殆ど間違った選択だと思っている。まぁ、そこに科学的根拠はないけれど。 「ロードバイクのホイール、リムの外幅がタイヤ幅の105%が最強にエアロ」説がある。 めちゃくちゃ単純で具体的で認識しやすい。 某有名インフルエンサーも金科玉条のごとく取り上げていた。 しかし、真実はいつもめちゃめちゃ複雑で抽象的で認知するのが困難である。 そして、105%

          軽量ホイールの定量詐欺と夢と現実について

          『登りはバイクの重量が軽ければ軽い程、登りのアドバンテージになりますが、単に軽ければいい!というものではありません。リム(ホイールの外周部)が軽いことが重要なポイントになります。』 これは、某ラボさんが“このフリーは欠陥”と指摘していた超有名ホイールメーカーのサイトにある表現である。 断言しているが何を根拠にそう主張しているのだろう。 (しかし、ここのシェア激減したな。ここのタイヤの欠陥で死にかけたのに「文句があるなら訴訟すれば」って言われたこともあったっけ。そうなるよな。)

          軽量ホイールの定量詐欺と夢と現実について

          自転車トレーニングとデカルト還元主義②

          2,ターゲットの設定が真剣な取組みを。 その、自分がどんなレースでどんな成績をとるのか、目標を具体的に設定することが、まずもって大事なことである。ヒトは明確な達成目標を示されると、そこに向かい集中しチカラを発揮出来る生き物だから。 これは個人の価値観だが、それがどんな小さな草レースでも、勝利でなく10位以内とかでも、自分がそれに向かって真剣になれるものであれば、それは全て尊いと思っている。 また、レースのリザルトでなくてもよくて、自分なりのタイムなど、具体的な達成水準を定め

          自転車トレーニングとデカルト還元主義②

          自転車トレンーニグとデカルト還元主義①

          先日、掛米が愛山45の十四代・極上諸白2019BYと同・本丸2021BYを利き比べしていると、Tさんが「僕はレースが終ったあとにもっと頑張らなきゃ、ってやり過ぎちゃうんです。それで続かなくて」という。M氏と自分が脊髄反射のように「それは駄目だ」って声を合わせてしまったけれど、そういう人はきっと多いと思う。 真剣に取組んでいたら、プライドがあれば、結果がどうあれそうはならない。「やれる範囲でがんばりました!」くらいのユルさと甘さを感じて、思わず反応してしまった。 結果が伴わなか

          自転車トレンーニグとデカルト還元主義①

          VERITAS LIBERABIT VOS(J・8:32)

          3年ぶりに開催された、ツールドおきなわが終わり、僕の10年間のおきなわの旅も終わった。随分と長くなってしまったが、それは必要な時間だったのかもしれない。 始めはレースをしに行くのではなく、豚の丸焼きを食べるのが目的でノコノコついて行ったのだから何がきっかけとなるかわからないものである。その日から旅の目的は、自分の自己肯定感の欠如を克服することになったのだが。 今年なんか豚の丸焼きが無かったからな、最初の目的からいったら何のために行ったんだってなるところだったよ。 繰り返し

          令和4年の「耐えて、勝つ」

          「耐えて勝つ」  2022のお盆に避暑地の高原へ行く道程、SAで小学生の集団がいた。少年野球のチームらしい。 皆、青いお揃いのTシャツで、その背中には大きく「耐えて、勝つ」とスローガンを背負っていた。 昭和にタイムスリップしたかと思ったけれど、みんなスマホ決済してたからちゃんと令和4年なようだ。  きっとジョークなんだろう。  冗談なら黒地に「欲しがりません、勝つまでは」のほうがインパクトあって良いのに。あぁ、それじゃ、鳥肌実か。  いまどき「耐えて勝つ」は無いだろう、とい

          その25c、あなたが思うより細いかも、です~新旧ETRTOに関するETC.

          <何が問題か>「あなたの使っている25c、あなたの認識の23cかもしれません」と言われて、「あーそのことなら、解っているよ」という人はいい。しかし「え?」という人は注意して欲しい。 25cだ23cだとかいうのは、ロードバイクのタイヤについての話だが、2020年に規格が大きく変わっている。622規格いわゆる700c舗装路タイヤはザックリいうと2mm細くなっている。 (なお、23cは約1mm程度、25c,28cは2mm程度。また適用は2020年からだが名称としてはETRTO-2

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          ダイエットに絶対成功する唯一の方法、失敗しないことだよ~2/2

          ④そもそもそれ必要か 先にもあげたように、太るかどうかは遺伝だから一時的にはどうこうなっても継続するのは常に遺伝子に抗わなければならない。 急に太ったとかじゃなく、子供のころから太っていた人は太りやすかったひとは、今より減量したい、体脂肪と戦いたいならば目的を明確に言語化して、それが求める程度の減量と合致するかどうかを天秤にかけた方がいいと思う。 ⑤負けに不思議の負けなし 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」心形刀流・松浦静山の名言は、有名 なプロ野球の監

          ダイエットに絶対成功する唯一の方法、失敗しないことだよ~2/2