春は落葉、そして植物の生長の季節
普通落葉と言えば秋ですが、常緑樹の落葉の季節は新芽がでる春ですね。新緑と同時に落葉し、樹種によってはほぼ全部の葉が入れ替わるように見えます。公園や生垣の下は落葉で埋まります。山でも同じだと思いますが、過去の落葉が積み重なって分かりにくいかも。時々掃除でキレイにしている公園などは目立ちます。
また春の植物の生長速度は予想以上に本当に早いです。一番早いのは良く言われる竹かもしれませんが、農水省のサイト(注)によれば、半年以内に10m程度に成長してしまうとの事ですが、まだ5月でも高く伸びた竹をみると実感として分かります。
タケノコも地上に芽が出かけた位がおいしいそうですが、今回すでにほとんど見上げるほど背の高い“竹”になっていました。
竹以外でも、先回たった2週間前に下草刈りをしたつつじがすでに草に埋まりつつあり、作業の虚しさと植物の生長を実感した嬉しさで複雑な気持ちです。また木々の新芽も爆発的に芽吹いています。
昨年この地域に隣接する場所で大規模な伐採がされました。この伐採は我々の活動とは関係ありませんが、材木の値段が上がっている事も関係しているのではないか、との“うわさ”です、真偽のほどは確かめていません。
しかし、ほぼ一年経った今、冒頭の写真のように、伐採された切り株から“萌芽”と呼ばれる新しい新芽がいっぱいでてきています。萌芽は新たに植林するよりストレスに強いので、 意図的にこれをやる事もあるそうですが、これも植物の生命力を感じます。
一方、確かに前回報告したように、メンバーの皆さんが植えたツツジは半分程度残念ながら絶えてしまい、植林の難しさを実感しています。
今世界で森林破壊が進んでいますが、ある本では、伐採した後植林をせずに放置された地域でも植物が相当再生しているとの調査結果を見た事があります。森林破壊の傷口は自然が“自然と”癒すというしたたかさが期待できる様にも感じました。
ただし木こりの人達の話からすると、今まで日当たりが悪く成長しきれなかった植物も元気がでるので、植生は大きく変化してしまう可能性が高いとの事でした。
(注) 農水省:https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2103/spe1_01.html