見出し画像

地盤調査に行っただけなのに...未来の土木技術者との予想外の出会い

はい、42本目の投稿です。よろしくお願いいたします!

先日、奈良県吉野町まで地盤調査に行ってきました。
三重県に拠点があるのですが、私のテリトリーは奈良県、滋賀県なんです。

近年は高速道路などのインフラが整備されているので、それほど時間はかからず出向いております。

今回はスクリューウエイト貫入試験(SWS試験)を実施。

ちょっと専門的になりますが、簡単に説明すると...
スクリューウエイト貫入試験とは、

槍を地中に刺すような感じです。

その槍を回転させながら地面に押し込んでいくんです。
地盤が硬いとなかなか刺さっていかないし
軟らかいとスーっと刺さっていく。

この違いを数値化して判定しています。

普段の工事現場では、監督さんから「ここお願いね」と指示があって、
そこを測定するだけ。
でも今回の現場は学校(高等学校)の敷地内。
しかも土木科もある学校らしく
監督さんから
「生徒たちに見学させてもいいですか?」
と言われたんです。
正直、最初は「えっ、マジで?」って思いました。

だって、地盤調査ってそんなに面白いものじゃないと思ってたから。
でも、「いいですよ」って答えちゃいました。
そしたら、なんと県職員のかた数名と
10人くらいの生徒さんたちがやってきたんです!
 
みんな目をキラキラさせて、私の作業を見つめてる。

「これは何をするんですか?」
「どうやって地盤の硬さがわかるんですか?」
「将来、こんな仕事がしたいです!」

次から次へと質問攻め。
しかも、みんな真剣に聞いてくれる。
普段は黙々と作業するだけの私が、急に先生モードに。

「ここでこうやって...」
「この数値がこうなると...」

って説明してるうちに、なんだか楽しくなってきちゃったんです。

生徒たちの反応を見ていると、自分の仕事の大切さを改めて実感。
「ああ、こんな風に未来の土木技術者の役に立てるんだ」って。

そして、驚いたのが生徒たちの知識レベル。
高校生なのに、結構専門的なことも知ってる。
「へぇ、そんなこと知ってるんだ」って逆に教えられることも。

作業が終わる頃には、生徒たちから

「ありがとうございました!」
「勉強になりました!」

って言われて。なんだか照れくさいやら嬉しいやら。

この日の帰り道、いつもより景色が綺麗に見えた気がします。

「地盤調査に行っただけなのに、こんな素敵な経験ができるんだな」って。

まとめ
地盤調査、普段は地味な仕事なんですよ。
でも、この日の経験で、自分の仕事が誰かの未来につながっているんだって実感できました。

専門的な知識や技術も大切ですが、
それを次の世代に伝えていくことも、
私の大切な役割なんだと気づかされました。

きっと、そんな小さな出来事が、
仕事の見方を変えるきっかけになるかもしれません。
 
学生さんへのメッセージ
「好奇心を持ち続けてください。
そして、現場で働く人たちの話に耳を傾けてください。教科書には載っていない貴重な経験がそこにあります。

学校では“教科書”と“正解”を与えてくれます。
社会に出ると“正解”はほとんどありません。

自分の目で見て、感じて、学んでいってください。
あなたたちの未来は、教科書だけでは描けない素晴らしいものになるはずです。応援しています!」

いいなと思ったら応援しよう!