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紙飛行機屋のあとがき

 先日、「紙飛行機屋」という物語を書いた。

 ラーメン屋さんが紙飛行機の飛ばし方を教えてくれる。

 この物語はフィクションだが、実体験が元になっている。

 朝に近くの公園を散策していたら、紙飛行機を飛ばしている人が何人かいたので声をかけてみた。

 「僕も飛ばしてみていいですか?」

 「どうぞ、風をつかまえるのがコツですよ」

 その日はお二人で飛ばしていて、快く受け入れてくれた。

 後から聞いたのだが、僕の祖父と同い年だった。歳の離れた趣味仲間ができた瞬間だった。

紙と木の2種類ある。天上天下唯我独尊

 「あんた若いね、仕事何やってるの?」
 「背高いね、腕長いから高く飛ぶよ」

 何回か参加すると、たくさん話しかけてくれるようになった。どうやら紙飛行機グループには5人ほどいらっしゃるようで、みなさんとおしゃべりするのは楽しい。

 「お仕事は何されていたんですか?」
 「なんで紙飛行機飛ばすんですか?」

 キャリアについて悩む僕は、みなさんに質問してみた。

 5人に聞けば、5通りのキャリアがあるし、紙飛行機に向かう気持ちもさまざまである。

 以前の僕は、悩みがあると1人で考えてしまっていた。1人の時間も大事だが、結局答えが出てこないのがオチだ。

 人との出会いは面白い。この公園にふらっと来なければ、紙飛行機屋という物語は生まれなかったし、何より紙飛行機を飛ばすのは楽しい。

 生き方、というのを考えるいい機会だと思う。いろいろな方とお話しして、自分の進むべき道を探してみたい🔍




 紙飛行機の世界最長飛行時間は29秒台らしい。

 30秒飛ばしてみたくなるじゃないか。うむ。

#こうぶつはもみあげ

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