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読書記録#5夜空に泳ぐチョコレートグラミー
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田そのこ
人は、自分が命ある間に受け取ることができる、1番の愛を求めてこの世の中をもがき泳いでいる。
陽の光を受けてキラキラと輝く、暖かな水の中を行くものもあれば、濁流に呑まれ、ひっそりと消滅するものもある。
まやかしの愛に溶かされるもの、愛に擬態した歪な縄にがんじがらめにされるものもある。
でも、それで良いのかもしれない。
しっかりと、えらで呼吸して、ひれを動かす。
行先が、泥水だと、分かっていても。
自分ができることはそれだけで、あとは、気まぐれな水流に、身を任せてみても、良いのかもしれない。