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夏越の大祓               ♤ 神社・夏の風景 ♤

 たまには、神社の夏の日々のことなど。


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 ご存知の方も多いとは思いますが、1年の半分にあたる6月30日には
各地の神社で夏越なごし大祓おおはらえの神事が行われます。
 残り半年の息災を祈願しての茅の輪くぐりはあなたの地域でも行われていますね。

茅の輪

  1週間も経つと 

※宣伝目的ではないので神社名は伏せます

 私どもの神社でも数年前までは、境内に多くの参拝者たちを集めて盛大に古式豊かな大祓おおはらえ神事を行ってきました。
 しかしコロナ禍以後は密集を避けるために、1週間の期間を設けて個々で参拝して頂く形に切り替えました。

 地域の壮観な風物詩でもあっただけに寂しい思いをされる方も多いようです。
 以前の形を復活させるべきか否か、悩ましいところではあります。

涼やかな手水舎 


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 日本最大の某サーカス団が3年ぶりにこの地に巡回して来ましたので、うちの神社も何かと忙しくなりました。
 ん?  サーカスと神社にどんな関係が…?


 実はこの地方での公演中の3ヶ月間、大テントを建てる前の地鎮祭をはじめとして公演中の安全祈願に関する神事を私どもの神社が引き受けているのです。
 このサーカス団と神社は何十年もの長いおつき合いです。
 
 つい先日は7月の月次つきなみ祭」を執り行いました。
 これから一ヶ月の興行の安全と盛況を祈願する神事です。

 もちろん神事の内容をお見せすることはできませんので、設営会場の様子だけをお目にかけます。

ステージ四方に竹と注連縄を張り巡らせ
祭壇には神籬ひもろぎと神饌

 いかがですか?
 西洋式の華やかなステージに古代日本的な祭壇が設えられた何やら不思議なアンバランス…?(⁠^⁠^⁠)

 私たち神職も、いつもの社殿の中ではなくステージのスポットライトを浴びて、サーカス団員全員が注視する中で厳かに神事を執り行うのですから、いささか異様な緊張を覚えます。

 その空間は、文字通り「命懸け」の演技を生業なりわいとして日々を送る者たちが持つ切実で緊迫した《祈り》の気配に満ちています。

 信仰の原点は、案外こういうところにあるのかも知れません。
 一見意外に思われるところに素朴な信仰が根を下ろしています。


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・・・などと、柄にもなく「宗教的(?)」な話をしてしまいました  :⁠^⁠)

 さて、再び世捨て人の風来坊スナフキンに戻って、大好きな夏本番を謳歌することに
  \(⁠◠⁠‿⁠◕⁠)✩

大瀧詠一 『ペパーミント・ブルー』
           (1984年)