強がり

泣いてしまうようなことがあった夜も
朝が来れば何にもなかったように
いつもと変わらず街は動き出す

昨日悲しかったのはわたしだけなのだろうか
みんな無表情で駅まで歩いている
こんな朝に違和感を覚えているのはわたしだけなのだろうか
みんな我先にと改札に入っていく

人なみに飲み込まれ
駅に着けば吐き出され
意思とは無関係に会社までの道をゆく

違和感を心の奥底に仕舞い込んで
何もなかったような顔を作ってゆく

違和感と一緒に本当の自分も仕舞い込んだ

今日という一日が始まる

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