夢のままの夢
街の色が変わる季節は
いつも何故か悲しくて
大通りを行く人は皆急いで
目的地を目指して歩いている
私には何もなくて
何処にも行けなくて
色のない街に立ち尽くすだけ
中途半端に描いた夢は
結局今も中途半端で
叶うはずはないと思いつつもも
僅かな希望を抱いてる
こんなことならいっそ
その希望を握り潰して
この苦しみから解放して欲しい
空の色が変わる時間は
いつも何故か切なくて
輪郭を取り戻した景色は今日も
いつもと同じように動き出す
私にも昨日と同じ
今日がやってくる
色のない月は私の心
あの日あの時描いた夢は
結局今も夢のままで
確かに迫りくる現実に
怯えて見ないフリをする
こんなことならいっそ
その現実を叩き潰して
幻想の中だけで生きていたい