見出し画像

20240829『LOST』 【2004-2010年米国ドラマ】

BGMを聴きながらお楽しみください


【感想】2024年8月29日

NETFLIXでseason2 全24話を一気に視聴しました。多くの人はこのseason2の途中でリタイヤするでしょう。何故なら、島の謎が深まる一方だし、人物も多くて、残酷なシーンも増える。

なので、ここでアドバイスです。この作品は、観たままを楽しむのです。深く考えないようにしましょう。考えても無駄だから

ただし、外国人に興味のない方は、無理しないようにして下さい。日本の会話には絶対に使われないようなセリフが次々と飛び交います。例えばソーヤやチャーリーは、相手を茶化すことばかり、ペラペラ軽々しくしゃべりまくります。ちょっと不愉快になります。これはドラマと割り切りましょう。

本題に戻ります。season1ラスト、マイケル親子、ジン、ソーヤを乗せたいかだが他のモノたちに襲われソーヤが肩を打たれる。ウォルトを奪われ、いかだが爆破される。一方、ジャック、ロック、ケイト、ハーリー、中学科学教師アルツトの5人+フランス女性ダニエルでハッチを破壊するダイナマイトを探しに黒い岩号という帆船を探しに向かう。

このあたりがseason1のラスト、ここで観たらseason2を観ずにはいられない沼にはまる。なぜの答えは、見続けた先にしかない。

さて、season2-1は、ハッチの内部から始まり、いかだ組は、後部座席にいた乗客に遭遇し、少しずつ信頼関係を築く。

新たな主要メンバーとして、LA警官アナ、偽神父エコー、臨床心理士エリザベス、機頭座席乗客で黒人女性ローズの夫バーナードが加わり、フラッシュバック(以降FB)が始まる。
今までの主要メンバーのFBが更に遡り、人間ドラマに深みが増、島で起きる事件で主要人物が拘りを見せ、FBでその理由が分かる脚本に変わる。

主要人物の拘りに共感できないことが多々出てくる。
①マイケルが異常なほどウォルトを自分で助けようとする、ちょっとウザい
②ジャックが、仲間の命を守ることに執着しすぎてウザい
③クレアとチャーリーが赤ちゃんのアーロンに執着しすぎる
④ロックがジャックと比較されることに怒りを感じる

並行して、島の謎が少しずつ判明する。
①島は何かの実験施設である
②黒い煙は、島の防御システム
③島は強力な磁力を発生している
④島では子供が生まれても死んでしまう
⑤物体のある妄想が見える

まるで、途中で止められないRPGをしている感覚になる、season3は、ついにジャック、ケイト、ソーヤが他の者たちに捕まりキャンプに監禁されます。もう止まりません。では、また。

【感想】2024年8月26日

NETFLIXでseason1 全25話を一気に視聴しました。改めて観て、シナリオ、撮影などホントに素晴らしいと実感しました。

日本人にとっては、外国人の会話に違和感があります。とにかくよくしゃべるので、うるさい、無口にしたら勝ちのような教育を受けてるのだろうか?たぶん外国人は日本人のモラハラを笑ってると思います。

回の冒頭シーンは、殆どその回の主人公の片目のドアップから始まる。
島で事件が起こり、回の主人公のフラッシュバック(回想)と事件が微妙に関係する。
その進行が次回を求め中毒に陥る。

今までタイトルの意味を考えていなかった。「LOST」=失ったなどの意味
生存者の一人一人が何かしらを失い、島に導かれたことに気付きました。
①自分の信念に従い、医師の実父を死に
 追いやり、父を失った医師のジャック
②実の父に腎臓を提供し、下半身不随
 となり歩行を失ったジョン・ロック
③幼馴染の女性を失った通信兵サイード
④仲間の裏切りに遭い、人を信頼すること
 を失った指名手配犯ケイト
⑤人に騙され、殺人を犯し、自分を失った
 詐欺師ソーヤ
⑥母を失ったウォルト、妻を失った
 マイケルの黒人親子
⑦麻薬でロックスター人生を失った
 チャーリー
⑧夫の裏切りで子の父を失った妊婦クレア
⑨義妹のために自分を失った兄ブーン
 事故で兄を失った義妹のシャロン
⑩サンの父を裏切り幸せな結婚生活を
 失ったジンサンの韓国人夫婦
⑪ロトくじで高額賞金を当てたが、周りの
 人を失う肥満体ハーリー

よくこんなに沢山の人の物語を感動的に丁寧に描かれたものだと、シナリオ制作のバイブルにしようと思いました。

「LOST」を観た後、日本ドラマ「Pending Train」を観た。1話が「LOST」と同じ1時間とは思えないほど薄かった。脚本、撮影、衣装、演技すべてが残念な出来。日本ドラマは資金が無ければ「〇〇〇占領」とか大規模的なドラマは止めるべき、韓国にも劣ってるので。

日本は、「不適切にもほどがある」など社会問題を扱うドラマが得意だと思います。今後は、ぜひそちらに力を注いで欲しい。

既にseason2を見始めています。いよいよ、既存の島民たちが姿を現し始めたので更に面白くなってきました。では、また。

【感想】2024年8月22日

現在、season1~final6までNETFLIXで配信中
20年前レンタルビデオで中毒になった名作。次回はどうなるのか知りたい、その一心で120話見続けたあのころ。

米国ドラマの勢いは凄かった。「24」「ヒーローズ」「Hawaii5-0」など次々と映画より面白いドラマにハマりました。

DVDを借り、やがてサブスク配信でも見て、今また配信されてしまいました。100話以上の作品を観るのは勇気がいります。それだけ時間を使うからです。ならば他にも素晴らしい作品を観るべきではないか迷います。

でも、観たい。何もできない過去にタイムリープする感覚を味わいたい。物語が進むうちに、あっ!そこを開けてはダメ。あの人死ぬなとか、記憶が蘇っていく感覚。

そして、年を重ねた自分が観る「LOST」の感想を残しておきたい、誰かに伝えてみたい。

と言う訳で、既に1話に足を踏み込んでしまいました。私の大好きなJ・J・エイブラムスさんの世界にドップリ浸りたいと思います。では、また。

【作品情報】

『LOST』、2004年9月から2010年5月までアメリカ合衆国のABCで放送されていたテレビドラマ。北米ではエミー賞、ゴールデングローブ賞を始め各賞を受賞するなどの評価を受け、社会現象ともなった。

製作・監督・脚本

すべてJ・J・エイブラムス氏。2004年9月に放映されたパイロット版(前後編)は、約16億円という破格の制作費が使われ、プロデューサーが解雇されたことも話題になった。

ドラマの撮影

屋内、屋外含めほぼ全てハワイ州オアフ島で行われている。LOSTの撮影フィルムはホノルル空港経由でアメリカ本土に届けられているが、ホノルル空港係員のミスにより通常は通さないX線検査に現像前のフィルムを通してしまい、結果フィルム画像が感光して消失し、再撮影になるというハプニングで30万ドルの被害が生じている。

CM料金

およそ21万3000ドル(日本円で約1977万円)であるが、2010年5月23日に放送されたファイナルシーズンの最終回では世界中で大ブレイクし、注目の最終回であることから30秒のCM料金をこれまでの約4倍となる90万ドル(日本円で約8350万円)に設定した。

各シーズン

放送期間(アメリカ)
話数は日本版。(2時間SPは2話)

シーズン1 - 2004年9月22日〜2005年5月25日(1〜25話) 全25話
シーズン2 - 2005年9月21日〜2006年5月24日(26〜49話) 全24話
シーズン3 - 2006年10月4日〜2007年5月23日(50〜72話) 全23話
シーズン4 - 2008年1月31日〜2008年5月29日(73〜86話) 全14話
シーズン5 - 2009年1月21日〜2009年5月13日(87〜103話) 全17話
シーズン6 - 2010年2月2日〜2010年5月24日(104〜121話) 全18話

一般にシリーズものは長期間における視聴率維持が難しいといわれる中で『LOST』は視聴率トップ10以内を保つ。 シーズン3からやや視聴率の低下となったりもしたが、2010年にシーズン6(ファイナルシーズン)まで続き終了した。

影 響

多数のキャラクターに各々別の問題が持ち上がり、それぞれのストーリーが同時進行する「多様性展開」と呼ばれる連続ドラマの手法は、1970年代『ダラス』に始まり、1990年代『ER緊急救命室』や『ツイン・ピークス』等ヒット作を生み出したが、本作もその列に並ぶ作品である。

プロデューサーの言によると、映画『キャスト・アウェイ』とリアリティゲーム番組『サバイバー』、複数のストーリーが並行して進む『ER』スタイルのストーリーテリングをヒントに製作された。また、スティーヴン・キングの小説「スタンド」による影響が大きい。スティーヴン・キング自身がLOSTのファンであり、たびたび製作会議に関与している。シリーズ構成はハリーポッターを参考に作られ、1シーズンごとに謎が解明されるが、根本的な謎である「島はなんのために存在するのか、なぜ人がいるのか」などは最終シーズンの最終話まで解明されない。

1990年代の『Xファイル』を彷彿とさせるSF、オカルト的な要素を盛り込んだマニアックなストーリー構成は、アメリカではロスティ(Lostie)と呼ばれるカルト的なファンを獲得し、関連のファンクラブによるウェブサイトをはじめとするムーヴメントを生んだ。

過去10年のアメリカのテレビ人気番組は、『CSI』や『LAW & ORDER』などの一話完結形式か『サバイバー』のようなリアリティー番組が主流であり、『LOST』のようなシリーズミステリーもののヒットは米テレビ界に影響を与えた。このため、2005年以降『INVASION』などの多くのシリーズもの番組が増加したが、多くはヒットせずに第1シーズンのみで打ち切りとなっている。

ビジネス面でも革新的な試みがなされ、ABCとApple Computerの提携により全てのドラマが放送翌日にiPodにダウンロードできるというサービスが有料で提供された。初年だけで800万以上のダウンロードを記録し、これは米ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」についで第2位。

劇中に登場する「4 8 15 16 23 42」という数字でロトくじを購入する者が日本で多数発生した。2012年9月6日抽せんの第691回ロト6では本数字が「04 07 08 15 16 42」(ボーナス数字23)となり、2等当せんが3,470口も出た。そのため2等賞金は3等賞金338,700円より低い57,100円となった[3][4]。

【ストーリー】

シーズン1

シドニー発ロサンゼルス行きオーシャニック815便のボーイング777-200型機が南太平洋の島に墜落。

48人の生存者は救助隊が来ると楽観視しているが、夜になると怪奇現象が起き、怯える者も少なくなかった。ジャングルにはホッキョクグマが生息するなど不可思議な事が多い。

生存者には、優秀な外科医として皆を助けヒーローとなりリーダーともなったジャック、殺人犯として護送中のケイト、詐欺師でトラブルメーカーのソーヤー、引き取ったばかりの息子ウォルトとの関係がうまくいかず島からの脱出を切望するマイケル、父親にだまされ腎臓を取られたうえ下半身不随にまでなったが墜落後なぜか健常体となりサバイバル能力を発揮するロック、元イラク軍人で通信に詳しいサイード、ロックについていくブーン、韓国人夫婦のジンとサン、等がいた。

ロックとブーンはイノシシを狩りつつ冒険をしている内に謎のハッチを発見するが、どうしても開けられない。樹上に擱座している双発小型飛行機も発見したが内部捜索中に機体が地表に落下しブーンは死亡した。一方、サイードはソーヤーを拷問した自責の念から島を一周する単独行に出るが、ジャングル内で16年前に遭難したフランス人女性ダニエル・ルソーに遭遇する。ある日、島の奥地から黒煙が上がるのを皆で目撃すると、ルソーが「他の者たち」がやってくると警告する。その他の者たちから逃れる方法としてハッチの中に身を隠すことを考えた一同は、『黒い岩』の場所からダイナマイトを持ってきて爆破し、ハッチを開けることに成功する。しかし、思った以上に底が深く井戸のようになっているため中に入ることができない。中に入ることを躊躇うジャックとハッチの内部に異常なまでの好奇心をみせるロックが対立することになるが...。

一番島を出たがっているマイケルは、筏を造り脱出を試みる。4人しか筏に乗れないことから誰が筏に乗るのか揉めることになるが、最終的にはマイケル、息子のウォルト、ソーヤ、ジンの4人が乗船する。そして出航に成功するが、小型哨戒船に乗った謎の集団の襲撃を受ける。ウォルトは連れ去られ、筏は爆破されてしまった。

シーズン2

島で見つけた謎のハッチを、ジャックたちは遂に開いた。灯りが底部にとどきはするものの、かなり深い縦穴であった。

まだ行動すべきでないと主張するジャックと、すぐにハッチの中に入ってみるべきだと主張するロック、そして「数字」への恐れから元々ハッチを開けることに猛反対していたハーリーは対立する。また、梯子が老朽化しており、降りるにはロープが必要だった。結局、ケイトが先行してハッチ内を偵察に降りていく。次いで、ハッチの中へ消えてしまったケイトを追うためにロックはハッチの中へと潜入。二人がハッチの中に入ったと知ったジャックも中へと入っていく。

ジャックは、ハッチの中で、無人島では本来考えられないような光景を目にする。ハッチを降りるとそこは住居になっており、音楽が流れ、保存食料、謎のコンピュータ、入浴施設等が揃っていた。そしてジャックはロックを見つけるが、彼に銃を突きつける男の顔を見て、さらにジャックは驚愕する。その男の名はデズモンドと言い、かつて会ったことのある顔見知りだった。彼は108分ごとに謎のコンピュータにある数字を入力しているという。

筏での脱出に失敗したマイケル、ソーヤ、ジンの3人。しかし、たどり着いた海岸で、後部座席で生き残った人々に出会う。ところが、彼らは飛行機の墜落事故直後から、子供をはじめとする仲間を「他の者たち」に次々と拉致、または殺害され人間不信に陥っていた。3人に案内され、後部座席の人たちは、分裂した815便の前部座席のキャンプに向かうのであった。

ジャックたちは、「他の者たち」であろう1人の男を捕まえることに成功する。その男は、何日も監禁され、嘘を言っている様子はなかった。しかし、サイードたちが彼が嘘をついているという証拠を見つけ、ジャックたちが「他の者たち」と人質の取引をしようとしたところに、マイケルが現れる。彼によれば、息子を取り返すため相手の基地まで見つけたが、人数が多く一人では助けられない、だから手伝って欲しい、ということだった。しかし既にマイケルは、人質に取られた息子を取引材料として脅されており、「他の者たち」の手先になってしまっているのだった。

815便の墜落は事故ではなかったのか? 島で起こる不審な出来事は誰の仕業なのか? 一体、その目的は何なのか? この島で起こる全てのことに意味があるのか? 生存者たちは、島に潜むさらなる謎へと挑戦するのであった。

ハッチのコンピュータに数字を入力し続けることを無意味だと考えたロックは、再会したデズモンドとともにハッチを封鎖し、数字を入力しないまま108分を経過させる。それこそが破滅の刻であると気づかずに…。

シーズン3

ジャックが目覚めると、彼は大きな空の水槽の中に閉じ込められていた。ジャックは「他の者たち」に捕まっていたのだ。水槽の中で暴れるジャックの前にジュリエットという女性が現れる。ケイトとソーヤーも、それぞれシャワー室と屋外の檻の中で目を覚ます。三人の囚われた者たちは、「他の者たち」の実態に触れながら、仲間のキャンプに戻ろうと試みる。

ケイトたちはジャックを助けに赴くが、彼は「他の者たち」と友好的な様子だった。彼は翌日に島から解放され、救助を呼んでくる予定であった。しかし、一緒にジャックを救出に来ていたロックが、潜水艇を爆破。ジャックたちはジュリエットをつれ、キャンプ地に帰ることになる。しかし、皆は、「他の者たち」と長い時間共に過ごしたジャックに疑いを持ち始める。

島にパラシュートで着陸した女性ナオミの出現で、島の近くに貨物船が来ていることを知った生存者たち。衛星電話で貨物船と連絡を取るため、ルソーの救難メッセージを止めに、ラジオ塔へと向かう。ルッキング・グラス基地の妨害電波を止め、衛星電話で貨物船との接触に成功、ついに島に救助が来ることになったが、それをベンは、終わりの始まりだと警告する。

シーズン4

衛星電話が通じた直後の「島」。ルッキング・グラス基地から生還したデズモンドが、生存者たちに貨物船はペニーが雇った捜索隊のものではないことを伝える。生き残った人々は何が何でも島から脱出すると決めたジャックたちと、不審な貨物船を受け入れるなと主張するベンやロックのどちらに付くか、生き残るための選択をする。

未来の精神病院では、そこにいるはずのない男が、ハーリーに忠告にやって来る。島に近づいてくる1機のヘリコプターから、貨物船の乗組員である男が降り立った。島へやってきた彼らの真の目的は何なのか? 未来の世界で島を脱出できたのは誰なのか? 正しい判断をしたのは、はたして2派のどちらなのか? 衛星電話が通じたあの後、「島」で何があったのか?

貨物船の派遣主がチャールズ・ウィドモアだと知るベン。二人の島をめぐる因縁の戦いに巻き込まれた生存者や貨物船の研究者チームは、島が攻撃される前に貨物船へと移動を始めるが、貨物船では大量のC4爆弾が作動し始めていた。ヘリコプターに乗った者たちの目の前で貨物船が爆破。島に戻ろうとする彼らの目の前で、島が忽然と姿を消す。それはジェイコブの伝言を聞き、「他の者たち」をロックに託したベンの行動によるものだった。ヘリコプターに乗ったものたちは海に着水し、ある船と出会う。事故の生存者として故郷に帰還した彼らは、オーシャニック6と呼ばれることになる。

シーズン5

生還から3年が経った2008年。ジャックとベンは、葬儀社にいた。ベンは、ロックの遺体と他の脱出者たちも揃わないと島に戻れないと話す。「君が島を脱出したから、こうなったんだ」というベンの言葉に、脱出後、ウソをつき続け、島に戻ることを否定してきたジャックの心は揺さぶられる。そして島に残されたソーヤーたちを襲った事態の責めを負うもの、ジャックはそのほかのオーシャニック6を呼び戻すことになる。

3年前、2005年。島に残された者は、閃光に包まれ時間移動を繰り返した後、1974年に取り残されてしまう。そこは、ダーマ・イニシアティブが島に入植している時代だった。島を出た者は、それぞれの理由で島に戻るため、アジラ航空316便に搭乗し、島との関係を再開する。その二組を繋いだのは、島を救う使命を託され、島を出たジョン・ロックだった。そこにはベンの姿もあった。

アジラ航空316便の中で閃光に包まれ、気づくと1977年の島へと来ていたジャックたちは、島でダーマ職員として3年間過ごしていたソーヤーたちと合流。一人はぐれていたサイードの行動により、ソーヤーたちの生活は脅かされる。一方、316便とともに2007年の島に墜落した生存者達の前には、乗客名簿にいない男ジョン・ロックが現れる。再び島に墜落したことにより突如生き返ったロックは、ベンを引き連れジェイコブの元へと向かう。

1977年、815便の墜落とそれに続く今までの悲劇のきっかけとなる事故が起こるはずの運命の午後、ジャックたちは、島の未来と自分たちの過去を変えるため、建設中の基地の爆破を試みる。2007年、ジェイコブの元へ行ったロックの帰りを待つリチャードやサンは、ある物を見せられ、衝撃の事実に直面する。

シーズン6

2004年9月22日、オーシャニック815便は、ロサンゼルス国際空港(LAX)に到着。乗客たちは、島に墜落することなく、それぞれの目的地へ向かおうとしていた。ファラデーの説いた「変数」が働いたのか。そこは、未知の時間軸― LAXだった。

一方、スワン基地の建設現場で行動を起こしたジャックたちは、1977年から2008年の島へと回帰し、島に辿り着いたあとの時間軸が継続していた。イラーナからロックの死体を見せられた「他の者たち」は、これまで新しいリーダーとして皆を先導していた“ロック”が偽者だと知る。ジェイコブと長きに渡り戦ってきたその人物=黒服の男は、徐々に正体を現しながら、決着をつけようと動きだす。

ジェイコブと“黒服の男”の戦いに、ジェイコブの後継者候補として巻き込まれていたと知るジャックたち。ソーヤーは、島との因縁を断ち切ろうと、急いで脱出を試みる。ジャックは、再び島にやってきたデズモンドこそが、戦いを終わらせる鍵だと信じ、ジェイコブの後継者として、“黒服の男”に挑む。“もうひとつの世界”でも、デズモンドの導きを受け、ジャックたちは何かを感じ始める。謎の島で起こる物語、それぞれの運命が、いよいよ終幕を迎える。

【登場人物】

ジャック・シェパード 

演 - マシュー・フォックス

アメリカ人。救命の意志が強い若い脊髄外科医。離婚歴あり。子供なし。同じく外科医である父がシドニーで落命、その遺体を引き取りオーシャニック815便でロスに戻る途中、事故に遭う。
フラッシュサイドウェイズでは、棺を乗せ飛行機に乗るが、到着後、荷物が貨物室に無いことが判明し、葬式が出来なくなってしまう。815便に同乗したロックと職場に戻ってから再会し、脊椎損傷の手術をする事を約束する。喉仏の横に謎の出血がある。
フラッシュサイドウェイズの世界では虫垂炎の手術を経験していないが、その傷跡だけはあった。

キャサリン・アン・オースティン “ケイト"演 - エヴァンジェリン・リリー

アイオワ州出身の小柄でタフな女性。軍人の義父から教わったサバイバル生活の知識、追跡のテクニックを身に着けており、生存者の中ではジャックに次ぐ中心人物の一人。墜落時はアメリカの国際指名手配の殺人及び逃亡容疑で保安官エドワード・マーズに逮捕されている身であった。オーストラリアからの移送の際に、オーシャニック815便に乗って事故に遭う。そのため事故の際には手錠がはめられていた。救出されると再び逮捕されるのではないかという恐れを持っている。
シーズン4の脱出後に、墜落後に島で自分がアーロンを出産したと虚偽を発表し、アーロンを育てる。墜落前の罪について裁判にかけられるが懲役刑は逃れた。ジャックと同棲していたが、ソーヤーに未練があり、彼のために秘密裏に行動していた。そのためにジャックとの関係が破綻した。最初は島に戻ろうとはしなかったが、ベンの弁護士によって親権を争うためにDNAの提出を求められて逃亡を余儀なくされたことと、さらにソーヤーの元恋人のキャシディに会って心変わりし、アジラ航空316便に乗ることになった。フラッシュにより1977年時代の島に到着する。ジャックの水素爆弾爆破計画に反対していたが最終的には協力する。常にジャックとソーヤーの間で揺れている。シーズン1ではジャックと親密であったものの、次第にソーヤーに惹かれていき、シーズン3でついにソーヤーと肉体関係を結ぶ。しかしその後もジャックとジュリエットの仲に嫉妬を覚えるなどジャックへの思いも断ち切れず、一方でソーヤーとも微妙な関係が続いた。
フラッシュサイドウェイズでは、到着後マーズ保安官からの逃走を図り空港の外でクレアの乗っていたタクシーをカージャックする。

ジェームズ・フォード “ソーヤー”
演 - ジョシュ・ホロウェイ

人間不信の詐欺師。両親を死へと追いやった詐欺師ソーヤーを捜し続けていた。オーストラリアに来たのもソーヤーの情報をつかんだため。墜落機の遺留品を収集して自分のものとして占有している。趣味は読書だが、島に来てから視力が弱くなり、眼鏡をつける。他人を尊重のこもった本名で呼ぼうとせず、もっぱら相手の特徴を皮肉ったり属性をステレオタイプ化したあだ名で呼ぶ(例:ケイト→そばかす、サイード→アルジャジーラ、サン→サンシャイン、ハーリー→ジャンボトロン、ロック→カーツ大佐)。当初は人間不信から、皮肉屋で、みんなに故意に嫌われようとしていたが、徐々に優しい内面も見せるようになる。島に来る前に付き合っていたキャシディ(詐欺対象者)との間にクレメンタインという娘がいる。
シーズン3で、ずっと惹かれていたケイトとついに結ばれた。またロックの実父であるアンソニー・クーパーが、長年探していた仇である詐欺師ソーヤーであると知り、絞殺により復讐を遂げる。
シーズン4ではロックについていく。島を脱出するためにヘリコプターに乗り込んだが、ヘリの燃料が漏れていた為ケイトに娘クレメンタインを託すと話した後、飛び降りた。
シーズン5で、タイムスリップした後、ダーマの一員となった。警備主任の地位まで出世し、極秘任務を受けるまで信頼されている。3年間一緒に過ごすうちにジュリエットと親しさが進行、既成事実化してしまい、事実上の夫婦として同居するようになっていた。
フラッシュサイドウェイズでは、逃走中のケイトとエレベーター内で出会う。その後、ケイト、サイード、自首したデズモンドを逮捕する。また脱獄したサイードによる報復を防ぐ為、サンの護衛を名乗り出るなど警官の鑑になっている。

ジョン・ロック

演 - テリー・オクィン

1956年5月30日に生まれる。サバイバル術に長け (その腕はナイフでイノシシを狩れる)、1人楽しげに森を探検している。幼少期より無類のゲーム好きで、特にバックギャモンがお気に入り。1950年代にタイムスリップしリチャードと出会ったことで出産時や子供の頃にリチャードと出会う。成人後、自分は養子に出されていたことを知り、父親を捜すがその父親(アンソニー・クーパー)は詐欺師で腎臓をだまし取られてしまう。落胆と怒りをおぼえるが、天涯孤独を長く経験したロックは実の父への未練を断ち切れぬ状態が依然続く。それでもついに父親の詐欺を通報しようとするが、逆にビルの8階から突き落とされてしまった。ジェイコブの関与によりどうにか命は取り留めたものの、 ロックは下半身不随、二度と立って歩くことができぬ身体となってしまう。アクティブな人間として生きることにこだわる彼にとって、身を預けざるをえない車椅子は呪わしい存在となった。しかし、815便墜落事故で、突如脚の自由が取り戻される(これもジェイコブの力であると後に示唆される)。
島内生活では、当初ジャックやケイトと行動を共にしていたが徐々に仲が悪くなりシーズン4では分裂してしまう。時間移動のフラッシュを止めるため、オーシャニック6を呼び戻すためにオーキッドで歯車を回したため島を出るが説得に失敗。失望のあまり首吊り自殺しようとしたが、それもベンに阻止されあらためて彼に他殺されることで死亡する。その後ひょっこりと生きた姿で島に出現し復活したように思われたが、それは彼でなく「黒い煙」の化身であった。
フラッシュサイドウェイズでは、小型機の墜落の後遺症で下半身不随になっている。ナイフの入ったケースをオーシャニック航空に無くされ待合室で待っているところにジャックが来る。そこでジャックから脊椎の手術を無料で行うとオファーを受ける。自身の操縦した小型機の墜落のせいで父が植物状態になってしまった負い目から、ジャックのオファーに応じれなかったが、最終的に手術を受ける決意する。

【劇中のキーワード・ファクター】

物語の舞台であり、オーシャニック航空815便が墜落した島。南太平洋、赤道近くに位置するが、“扉”が開いている時以外は、その存在を観測することができない。
劇中では島内で起きる大きな磁気振動のみが、ウィドモア産業の観測所で記録できた。
島内の多くが熱帯雨林に覆われる常夏の環境。一見すると文明と無縁の無人島であるが、さまざまな怪現象が頻発する。生存が絶望的な高度で空中分解したジャンボ機から48名がほぼ無傷で生き残った事をはじめ、島へ来た途端に難病が治癒したり、死んだはずの人間が現れたりするなど、現実離れした現象は枚挙に遑が無い。また地質が特異で、電磁気現象も起こっている。島と島外では時間の流れが違う。
イノシシ、ホッキョクグマ、猛禽類、数種のカエルの他、ゴケグモ属の一種「メデューサスパイダー」をはじめとする未知の生物も20種以上、劇中発見された。また、マンゴー、パパイヤ、バナナ等、果実が食用になる植物も、遭難者の食糧として利用できるほどに自生している。

ハイドラ島

オーシャニック航空815便が墜落した島と約3km離れている小島。面積はアルカトラズ島の約2倍。ダーマが大型海洋動物やホッキョクグマを飼育し実験をおこなっていた「ステーション・ハイドラ」がある。シーズン3で滑走路を作っており、後にアジラ航空316便が不時着する。

モンスター

シリーズ最初話から登場している生物。独特のうなり声を発し「カチカチカチ」と発音しながら接近する。固体としての身体を持たないが、樹木を次々にへし折るほどの力がある。
昔(1845年)には少なくとも普通の人間だったもののジェイコブの手によりこのような姿になってしまった。人間と同様の知能を持っているため見境無く人を殺すことはない。ダーマ村のライナス宅地下にモンスターを呼ぶ仕掛けがありテンプルの地下から現れる。
島内に持ち込まれた遺体の人物に化けることが出来る。ただし、一度化けると新たな遺体が島に持ち込まれるまで別の人間には化けられない。昔からジェイコブを憎んでおり「抜け穴」を捜し2008年遂にジェイコブを殺害する。

ホッキョクグマ

ダーマ・イニシアティブが熱帯地域である島の気候に対応できるよう、遺伝子を組み換えた動物の一つ。飼育中の個体には「ダーマ」と「ハイドラ」の意匠のある首輪が付けられている。異なる時代でオーキッドの「歯車」による転送も行われたらしく、 74話、メドニンで死後数百万年経過した骨が首輪と共に発見されている。1992年に島内のダーマが毒ガスで滅ぼされた後は、島のジャングルで野生化している。

ミイラ

通称「アダムとイブ」。6話で洞窟に向かったジャックたちが見つけた、男性と女性の遺体。白と黒の石を持っている。二人の正体はカップルではなく、ラテン語公用圏が存在する時代(紀元前2000年〜帝政ローマ時代)に死んだジェイコブの養母と弟である。通常の人間と比べ遺体の腐敗進行が極めて遅く、死後2000年前後経過しているにもかかわらず、白骨化には至っていない。このため、真相を知らないジャックは死後40-50年と見積もった。

ラジオ塔

ルソーが救助を呼んだ塔。誰が建てたのかは不明。1988年まで「4,8,15,16,23,42」を放送していた。
黒い岩(ブラック・ロック号)
1845年に、ポーツマスから出航した東インド会社所属、イギリス船籍の奴隷船。船長はアルバー・ハンソ当主率いる現ハンソ財団の祖先=マグナス・ハンソ。シャム王国に交易目当てで向かったとされている。1867年頃、カナリア諸島のリチャードを乗せた。南太平洋で嵐に襲われ、タウエレトの石像に激突してこれを倒壊させ、さらに大津波で島の内陸にまで運ばれ擱座状態となった。21世紀現在も、船内には奴隷たちの死体と採鉱用のダイナマイトが放置されたままとなっている。77話でチャールズ・ウィドモアがマグナス・ハンソ船長の航海日誌をオークションで落札した。
リチャード・アルパートが奴隷として乗り込んでいた。

タウエレトの石像

49話でヨットに乗っていたサイードたちが見つけた、左足と台座だけが残っている巨大な石像。台座の中はジェイコブの住み処でもある。本来は全高が100メートル近い大きさであったが、102話、1867年頃、「ブラック・ロック号」が激突して倒壊させてしまい、現在の姿になった。誰が何の目的で造ったのかという点については劇中最後まで明言されない。

数字

「4 8 15 16 23 42」という数列。ハーリーが当たりを引き当てたロトくじの番号であり、「スワン」に刻まれていた数字であり、「スワン」の中で108分ごとに入力するコード(数字を全て足すと、ちょうど108になる)でもある。ジェイコブが自分の後継者を多数選びその中で最終的に選抜されたメンバーの番号。海に面した断崖絶壁の洞窟天井にその名前がある。
4:ジョン・ロック 8:ヒューゴ・レイエス 15:ジェームズ・フォード 16:サイード・ジャラー 23:ジャック・シェパード 42:サンファ若しくはジンスークォン

他の者たち

815便の生存者、ルソー、かつてのダーマ・イニシアティブと敵対する謎の勢力。上記3者からすると先住民の位置づけとなる。彼らの正体は、太古の昔からジェイコブに呼び寄せられたり遭難したりして島にやって来て、漸進的に形成されてきたジェイコブの従者集団である。815便後部座席の生存者たちも拉致されて仲間に加わっている。その使命はジェイコブの指示に基づいて「島を守る」こと。
2つのグループに大別される。テント村を築きながらジャングル内を転々としていたが、ダーマ村=バラックを乗っ取ったベンのグループと、古代遺跡「テンプル」を居住地として道厳に率いられるグループである。ベンのグループは黒服の男に村を襲われた後、一部を除いてテンプルに合流した。
村や基地の外では変装する等して貧しい低文明集団を装っているが、ダーマのインフラをそっくり接収しているため、その技術水準は高い。ただ、一旦失われたダーマの機器、設備を再生産することはできず、故障したままのものも多い。軍事能力、サバイバル能力も精強で、アメリカ兵やウィドモアの傭兵を倒すほどの戦闘力がある。医師であるイーサンですら、ジャックを一方的に叩きのめす徒手格闘の腕前を持っていた。
ナンバー2としてリーダーを補佐するリチャードは不老不死なため一貫してそのポジションにいるが、リーダーは代替わりする。新たなリーダーはリチャードが資質の見込まれる者を島外で探してまわり、厳格な調査、審査に基づいて選定する。
一部のメンバーは島外でも活動しており、ダーマから接収した潜水艇で島と外界を行き来していた。島の外ではミテロス・バイオサイエンス社と称している模様。ロックを「奇跡の子」と見なしており、後に彼を新しいリーダーに迎え入れる。なぜか彼らはタイムスリップしなかった。

登場人物の過去の接点

島に来たことで出会ったと思っていた登場人物たちが、実は過去に多くの接点を持っている。

寺院(テンプル)

バラックから去った「他の者たち」が向かった場所。ベンが「神聖な場所」と言った通りで許された者以外見ることすら許されない。
道厳の管理のもとで怪我を治す泉がある。(但し泉が濁っていると効果はない)

滑走路(ランウェイ)

シーズン3で「他の者たち」がケイトやソーヤーたちに造らせていたもの。目的は不明だったが考えられる物としてウェブ上で以下の物が有力である。
何らかの理由(ジェイコブが関係?)でアジラ航空316便が不時着することを知り作った。ただ、アジラ航空316便のボーイング737-800が着陸するには長さが不十分である。
潜水艇だけでなく航空機でも島と行き来したかった。

ダーマ・イニシアティブ

ハッチをはじめ、島に多くの基地を建てていた研究機関。

ウィドモア産業

チャールズ・ウィドモアが立ち上げた会社。その資金力は飛行機事故を偽装できるほど。ペク重工業とつながりがある。

KAHANA(カハナ)

ジャックが無線で助けを呼んだ、島の近くに止まっている貨物船。ウィドモアがマシュー・アバドンを通じて島に差し向けたものである。 船上構造物が極端に前方に寄った船首楼型で、ブリッジより後方の甲板はヘリコプター2機が積載、発着できるスペースがある。

オーシャニック6

シーズン4で島漂着108日後に脱出した6名に対し、マスコミが彼らを讃えて付けた呼び名。事故の責任者側であるオーシャニック航空は当初このような名がつくことを快く思ってはいなかったが、「キャッチー」であるという理由で追認した。それぞれオーシャニック航空より多額の示談金を受け取っている。島に残された仲間を守るために真実を隠し続ける。しかし、アーロンを除く5人はシーズン5でそれぞれの理由で再び島へと向かう。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集