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『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 【2023年NHKドラマ/note】

【感想】2024年7月21日

NHK+で再放送第2話まで視聴中。
私だったら、人生の中でかなり高レベルな不幸として受け止める作品。それが実話とは、そして、この「note」の投稿から広まったお話とは、この投稿で調べて分かりました。感動しました。

幼い頃に急逝した父、車椅子利用者の母とダウン症の弟、頼れる人は母の母(祖母)の
高校3年女子。
友達「岸本さんは、受験しないんですよね?」
七実「自分の人生まで考えられへんな」
高3なのになんと悲しいセリフでしょう。
下半身不随の母から「七実は、大学行ってやりたいことしてね」と言われるが七実は「ママは、じぶんのやりたことしてこうなって、自分がよう知ってるやろ」と精一杯感情を我慢して穏やかに母に気持ちをぶつけ家に帰る。この辺の繊細な演技が自然に見せる、河合優実さんは非常にうまい。
まるで、ドキュメンタリーを観ているような自然な演技と思います。

非常に重い話ではあるが、友達、先生、宅配の人、死んだ父親が話を聞いてくれているお陰で精神状態が保たれてるように感じます。そして、重い空気を和らげていれてます。

1年前既に放送されていたのですが「不適切にもほどがある」(錦戸亮さん、河合優実さん共演)のお陰で、世の中を知る良い作品に巡り合え、また生きる楽しみが出来ました。では、また。

【作品情報】

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』作家・岸田奈美氏による、配信サイト『note』に投稿された実話をもとに出版された自伝的エッセイ、およびそれを原作とするテレビドラマ。
概要
2019年11月9日に、作家・岸田奈美氏が配信サイト『note』に、車椅子利用者の母とダウン症の弟、幼い頃に急逝した父とのエピソードなどを綴った自伝的エッセイ。

配信から1年で累計800万PVを達成し、2020年9月には小学館から同名タイトルで書籍化。書籍版のページ番号には、24歳まで字が書けなかった弟の手書きの文字を採用している。岸田氏にとって初の著書。

NHK BSプレミアム・NHK BS4Kの「プレミアムドラマ」枠で2023年5月14日から同年7月16日まで全10話放送された。
主演は本作が連続ドラマ初主演となる河合優実。略称は「かぞかぞ」、英題は「MY FAMILY」。

エッセイの内容に加えて、家族や関係者への取材によって得られたエピソードも描かれている。

七実の父・耕助を演じる錦戸亮は、ジャニーズ事務所からの独立後初のテレビドラマ出演となった。

放送批評懇談会「ギャラクシー賞」テレビ部門の2023年7月度月間賞を受賞。

2024年7月9日より、NHK総合の「ドラマ10」枠にて地上波で放送中。なお、地上波放送では放送枠の都合上、BSでの本放送より5分短い短縮版となるが、監督を務めた演出の大九明子が自ら時間をかけて全話を45分に再編集している。

【あらすじ】

岸本七実、口が達者で、小学生の頃はネット掲示板で「降臨」を期待される存在であった。一時はジャックの影響によりニューヨークで大道芸人を目指すために担任の田口に英語を教わるも、大道芸人ではなく教わった英語と得意の小論文を活かし、2015年に近畿学院大学の人間福祉学部を受験し合格。
耕助が倒れる直前に、自分の話も聞かずに仕事から帰ってきてもソファで寝転ぶ耕助に対して「パパなんか死んでまえ」と言い放ってしまったことを後悔している。しかし、七実の「パパに会いたい」という気持ちから、耕助の幻視が見えるようになり、直接「死んでまえって言うてごめんなさい」と謝罪した。
偶然聞こえてきた首藤の講演に感銘を受けたことから『Loupe』への参加を志願し、七実が提案したひとみの講演などの頑張りが認められ『Loupe』の広報としてメンバーに加わった。
2019年には大学を卒業し、そのまま『Loupe』の広報の責任者として就職。長期間パソコンの電源を切らなかったことにより、自身のパソコンがコンピュータウイルスに感染し、社内や太陽テレビの二階堂などの取引先にウイルスメールが送信される事態を引き起こしてしまった。その件を挽回しようと編集者の末永から紹介を受けたネットメディア『Hope』で取材を受けるも、タイトルが「悲劇だらけでも大丈夫」と書かれており、ひとみの車椅子や草太のダウン症や耕助の死を「悲劇」と書かれたことに自責の念を感じてしまう。
その後、自ら「家族の良い所を書きたい」という気持ちがあった上に、耕助の「家族の物語を紡ぎたい」という夢を知ったため、草太の勘違いにより草太と共に遊園地に行った出来事を中学生の頃に利用していたブログに綴ると、当時の読者からより利用者が多い投稿サイト『ALL WRITE』を勧められ、そこに投稿すると一晩で7000いいねを超える反響があり、そこから投稿した文章に多くの読者がつくようになった。七実の文才を見出した『ALL WRITE』の小野寺の説得により、『Loupe』を退職して作家の道に行く決断をした。2019年には『ALL WRITE』に投稿した記事をまとめた著書『大丈夫じゃない日々、大丈夫な家族』を発売し、何度も重版されるほどの大ヒットを記録した。本が売れて以降は、「ファンとの交流の場所を作りたい」「人を楽しませたい」という想いから、月に一度バーでママとして働いている。ひとみが再び入院するまでは約2年間毎日記事を更新し続けていた。2025年には、十色出版から新たな著書『岸本家のあかん日々』を発売しており、再び大ヒットを記録した。さらに、「耕助に褒められたかった」という理由から、これまでに七実が書いた著書の印税で耕助のボルドーを買い戻し、そのボルドーでの「初ドライブ」として耕助の墓参りに芳子を含めた岸本家全員で行った。

【主要人物】

岸本七実 演 - 河合優実

本作の主人公。三軍女子。兵庫県神戸市出身。高校3年生(1・2話)→大学1年生(3・4話)→『Loupe』広報責任者(5・6話)→作家(7 - 終)。



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