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『オデッセイ』【2015年米映画】

映画のエンディングロールの曲を聴きながらお楽しみください

【感想】2024年7月26日

やっとNETFLIXで観ることが出来ました。高評価作品と知ってましたが、SFと言うか、科学的要素が強いと思い込んでおり、一歩踏み込みませんでした。でも、観てみたら、確かに有人火星探査中心の科学モノですが、私は、この作品の素晴らしさは
「人間本来の生きる力、知識を活かし、困難に諦めない精神力」を学んだことでした。今ある資源から、生命維持の水、食料のジャガイモを栽培するなど、よくわからなかったが、宇宙で生きる怖さにハラハラしました。そして、ラストNASAと中国の協力、主人公を火星に残してしまった、チームメンバーが救出に向かう感動。観ないと伝えられないこの気持ちは得難い感動として記憶に残るはずです。では、また。

【作品情報】

『オデッセイ』2015年に公開されたアメリカ映画。2035年の近未来を舞台に火星に1人取り残された火星探索者が生き延びようとする活躍と、彼を救い出そうとするチームのクルー達や地球のスタッフ達の努力を描くSF映画。
原作はアンディ・ウィアーによる2011年の小説『火星の人』(The Martian)。監督はリドリー・スコット、主演はマット・デイモン。日本語タイトルの「オデッセイ」(英:Odyssey)はホメロスの叙事詩『オデュッセイア』及びその主人公オデュッセウスに由来し、「長期の放浪・冒険」を意味する。

【あらすじ】

2035年。アメリカは有人火星探査計画「アレス3」を行い、植物学者マーク・ワトニーら、数名の調査隊が火星のアキダリア平原に降り立った。今回は31ソル(火星日)の日程であったが、18ソル目に激しい砂嵐に襲われ、隊長のメリッサ・ルイスは火星からの撤退を決断する。その作業中にマークは飛来物に巻き込まれて行方不明となる。メリッサは彼を死亡したと見なし、宇宙船ヘルメス号で地球へ帰還する苦渋の決断を行う。メリッサからの報告を受け死亡と断定し、地球ではマークの葬儀が行われた。

しかし、マークは奇跡的に生きており、自分が火星に置き去りにされたことに気づく。通信設備がないため、地球やヘルメス号に自分の生存を伝えることはできない。地表に残された資材などを確認すると、彼は4年後の「アレス4」まで生き延びることを決意する。種芋を見つけると火星の土とクルーの排泄物を使ってジャガイモ畑を作り、化学的に水を確保し、食料を確保する。一方、火星表面の衛星画像を分析していたアメリカ航空宇宙局(NASA)の担当官はソーラーパネルなどの資材が人為的に動かされていることに気づく。ここからアレスの計画者たちはマークの生存を確信し、NASAのサンダース長官はこの事実を一般に公表する。しかし、救出の目処が立たないため、ヘルメス号のクルー(乗組員)には伝えないことを決める。

マークは20世紀末に火星に送られた無人探査機マーズ・パスファインダーを思い出すとこれを見つけ出し、地球との交信を試みる。送れる情報量が限られる中で、16進数とアスキーコードを用いた初歩的な方法でNASAとの意思疎通に成功する。NASAは急いで追加物資を送ればマークは生き延びることが可能と判断して喜びに沸き立ち、マークも窮地を脱したと安心する。NASAの技術者は、火星に残された機材からより高度な通信が可能な方法も伝え、地球との交信もスムーズになる。状況の好転からNASAはヘルメス号のクルーにマークの生存を教える。

エアロックが壊れたことで居住施設の一部が気圧で爆発するという事故が起きる。マークは負傷なく助かるものの、外気に晒された畑が全滅する。追加物資の輸送が急務となる中、NASAは急ぐあまり補給船の一部の点検を省き、これが仇となって打ち上げた補給船は爆発する。絶望に陥る中で、中国国家航天局が次回の「アレス4」に自分たちも参加することと引き換えに、太陽観測用に準備していた打ち上げロケットを提供することを申し出る。また、NASA内部では間もなく地球に帰還するヘルメス号を、地球の重力によるスイングバイで速度を落とさず再び火星に向かわせれば、予定より早くたどり着けることに気づく。しかし、この方法はヘルメス号のクルーへの負担が大きく、サンダースは反対する。フライトディレクターのヘンダーソンは、密かにヘルメス号に計画を漏らし、メリッサとクルーらは再び火星に向かうことを決める。結果、中国の協力で宇宙空間上で補給物資を受け取ったヘルメス号が火星へ再出発する。

1日の食事量を減らし、マークはヘルメス号の到着までなんとか生き延びる。ヘルメス号の火星の衛星軌道到着に合わせ、「アレス4」用に既に送り込まれていた脱出艇MAVに向かう。さらにMAVを軽量化するため、地球の指示に従い余分な外装などを取り払っていく。計画実行日、マークが乗ったMAVはヘルメス号からの遠隔操作によって打ち上げられるが、軽量化のための覆いが打ち上げ途中に剥離し、それに伴う空気抵抗でヘルメス号の軌道に届かない。また、ヘルメス号とMAVの相対速度も低くならない。ヘルメス号は船のエアロックのうち一か所を自ら破壊して急減速を行い、マークも宇宙服の指に穴を開けて吹き出る空気の反動を利用し、ヘルメス号へ近づこうとする。彼等の命がけの工夫が功を奏し、全世界が中継映像を見守る中、ワトニーは無事に船内に収容されてクルーたちとの再会を果たす。

後日、NASA教官となったマークは、宇宙飛行士訓練生たちの前でユニークな話しぶりで火星での日々を振り返り、救出ミッションに関わった者たちの後日譚が描かれる。

【主要人物】

アレス3マーク・ワトニー演 - マット・デイモン

〈アレス3ミッション〉のエンジニア兼植物学者。冗談好きで明るく前向きな好人物。火星にたった一人事故で取り残されてしまうが、残された物資を駆使し、必死に生き抜こうと努力をしていく。





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