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『デトロイト・メタル・シティ』 【2008年実写映画/アニメ/漫画】【強烈個性キャラ:ヨハネ・クラウザーII世】
【感想】
2024年10月6日投稿
先日「極悪女王」を観ていて思い出してしまったのが、この作品。
この作品も、自分がやりたい意志とは逆に所属事務所の社長が極悪ハードロックバンドをやらせて儲けるストーリー。でも、笑えて泣ける思い出深い作品です。
松山ケンイチさん主演、この方はホント凄いです。今は山崎賢人さんが、原作キャラ俳優ですが、その前は間違いなく、マツケンさんでした。この俳優業、たくさん作品に出演しても長者番付に載らないとは、世の中おかしいです。
松山ケンイチさん、原作キャラ
有名な映画出演作品
デスノート、カムイ外伝、カイジ、GANTZ、聖☆おにいさん他
有名なドラマ出演作品
ごくせん、ビーパップ・ハイスクール、1リットルの涙、銭ゲバ、ド根性ガエル、白い巨塔、聖☆おにいさん、日本沈没など
憑依型俳優と呼ばれ、どんな役でもなれる感じでした。それはもはや、パリコレのモデルのように、服が歩く。マツケンさんもキャラが演じていた。
最近では「虎に翼」では、重厚でちょっとおちゃめな存在感を放ち、マツケンさん無しでは見れませんでした。それくらい日本俳優の宝的存在です。
つい脱線しました。この作品、原作者の実家が大分県豊後大野市犬飼町と言う場所で、実家から割と近い距離にあり、ロケもそこで行われたようで、15年前くらいでしょうか、初聖地巡礼して参りました。
駅前のスーパー「あべよし」さんも観てまいりました。では、また。
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【作品情報】
『デトロイト・メタル・シティ』 若杉公徳氏のギャグ漫画。またはそれを原作とした日本映画・アニメなどの作品。白泉社『ヤングアニマル』で2005年から2010年まで連載。番外編は「BONUS TRACK」と表記
2008年8月8日にアニメDVD発売。全12話、24エピソード構成。PG-12指定。
2008年8月23日より、実写映画が全国東宝系にて公開
概 要
デスメタルバンドのフロントマンを嫌々演じる青年の苦悩と、その2つの顔のギャップがもたらす笑いを主軸とするギャグ漫画。
キッスや聖飢魔IIを彷彿とさせる「白塗り」「悪魔を自称」といった、ハードロック/ヘヴィメタルに対して日本の一般大衆が抱くステレオタイプなイメージを最大限に利用し、このキャラクター像と一般社会とのギャップを強調することで笑いを生み出し、人気を博した。
しかし、性的な表現を絶叫するなど従来からのヘヴィメタルへの誤解をさらに助長させるような描写が多く含まれており、『BURRN!』読者などの本格的なメタル支持者らは、この漫画に対して否定的だった。
作者若杉氏は、いわゆるハードロック/ヘヴィメタルはあまり聴かず、詳しくもない。『フラッシュEX』でのインタビューでも「自分がデスメタル愛好家なら、このようなギャグマンガとして取り上げはしなかっただろう」とコメント。
「このマンガがすごい!2007」(宝島社)オトコ編1位。「このマンガを読め!2007」(フリースタイル)1位。2022年1月時点で累計発行部数は600万部を突破
【あらすじ】
地獄から来た悪魔と称されるインディーズ・メタルバンド「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」のフロントマン「ヨハネ・クラウザーII世」。その実態はオシャレなポップ・ミュージックを愛する平凡で弱気な音楽青年・根岸崇一である。
自分のやりたい音楽では誰からも認められない根岸だが、クラウザーとしてステージに立つと秘められたメタルの才能を発揮し、必ず信者(ファン)を熱狂させる。東京タワーでの突発ゲリラライブや映画出演、果ては警察官への暴行(実際は事故)といった「伝説」を重ね、さらに自称ニューヨーク帰りのラッパー「鬼刃」、パンク・ロックバンド「金玉ガールズ」、ブラックメタルの帝王ジャック・イル・ダークといった他アーティストとの対決までもことごとく制し、クラウザーはよくも悪くもインディーズ界の注目を集める存在となってゆく。
【主要人物】
根岸 崇一(そういち)声 - 岸尾だいすけ / 演 - 松山ケンイチ
大学進学に伴い犬飼町(現豊後大野市)から上京してきた、心優しい青年。初登場時点で23歳、童貞。身長170cm、体重58kg、血液型A型。
大学の同級生の相川に自作曲を誉められたことがきっかけで、プロを目指すことを決意。卒業後にインディーズレーベル「デスレコーズ」と契約したが、本人の意に反し、DMCのフロントマン「ヨハネ・クラウザーII世」として活動していくことになる。
ポップミュージシャンを目指し、クラウザーとしての仕事の傍ら、事務所には秘密で路上でギター片手に自作曲を歌っているが、相川と佐治以外の大多数からのウケは芳しくない。一方でクラウザーとしては常に天才的なパフォーマンスを発揮し、とりわけギターテクニックは非常に高いのだが、普段の生活においてそのテクニックが発揮されている様子は見られない。
マッシュルームカット・痩せ型で「ゴボウ」と揶揄されるひ弱そうな外見だが、農業を手伝っていたためか、牛の世話や草刈り、トラクターの運転など、高い農業スキルを持ち、体力もそれなりにある。酒は飲めるが、あまり強い方ではない。大学ではフランス語を専攻していたため、フランス語で会話ができる。紅茶を飲みながら、カヒミ・カリィのホームページと、加藤ローサと山野花江(後述)のブログをチェックすることが日課。好きな映画は『アメリ』いわゆる渋谷系のアーティストを信奉しており、特にカヒミ・カリィは全てのアルバムを所持するほどの大ファン。スウェーディッシュポップやフレンチ・ポップスなども嗜好する。映画版での携帯の着信音はフリッパーズ・ギターの『恋とマシンガン』であった。嫌々クラウザーを演じている身だが、怒りや嫉妬心などでテンションが上がった時は、自然にクラウザーの人格が顔を出す。この状態では罪悪感がなくなっているため、周囲の者が被害を被ることも多い。またファミレスで3日間かけて相川のバストサイズを計算するなど、クラウザー化していなくても追い込まれた時は特に超人的な能力を発揮する。基本的にクラウザーとしての自分を嫌悪していることからライブ後の打ち上げにもほとんど顔を出さないが、メンバーとの信頼関係は篤く、対バンなどを通じアーティストとして純粋に対抗心を燃やすなど、本質的には「バンド野郎」である。サタニック・エンペラー以降は徐々に人格がクラウザーと同化しつつあり、日常生活でも頻繁にクラウザー的な言動が出るようになったり、自らの犯したクラウザーとしての悪行をあまり反省しないようになった。北原に勝負を申し込まれた際、一度は断ろうとするも、北原のレベルの高い演奏に触発されたことで対抗心が生まれ勝負を請けるが、敗れて伝説のギターを奪われ、「メタルで負けた」ことにクラウザーとして初めて挫折を味わい自信を喪失。立ち直った後はメタルとの決別を決意し、一時的に行方をくらまし、オシャレなアーティスト志望の人々が集うシェアハウス「アートキワ荘」に身を寄せていた。しかし根岸の居場所を突き止めたデスレコーズ社長が送り込んできたメタルミュージシャン志望の男たちの影響によって復活、DMCとブラックデスDMCの対バンが行われている会場に駆けつけ、クラウザーI世との直接対決で見事雪辱を果たす。
それから暫くして、カールス秀喜のゴッドとしての振る舞いを客観的に見た結果、今の自分に不信感を抱き、再びメタルとの決別を決意。音楽修業のためフランスに留学するが、路上ライブでは日本のように罵声を浴びせられることさえなく、ただひたすらに無視され、「何でもいいから反応が欲しい」と思うあまり、「駄目だった時にぶつけてもらうために」と卵を用意するほど錯乱していく。
その後、和田からの手紙でデスレコーズ社長が倒れたこと、ゴッドに世界のデスメタルバンドが全滅させられたことを知り、「メタルをやりたくない」という本心とは裏腹に半ば本能的に日本に帰還。ゴッドとの対決に勝利した後、改めて相川に自分の正体を明かしてプロポーズをしようとしたが、当人に信じてもらえず、結局最後まで正体が露呈することはなかった。
映画版では、相川がクラウザーの正体に勘付く場面があり、ジャックとの対バンで勝利を収めた直後にクラウザーの姿で自作のポップソングを披露したことから偶然取材に来ていた相川に正体を勘付かれたものの、その時の根岸は完全にクラウザーと同化していたため、彼女の言葉を否定した。
ヨハネ・クラウザーII世 声 - うえだゆうじ / 演 - 松山ケンイチ
DMCのリーダーで、ギター&ボーカルを担当。頭に金髪のフルウィッグ、顔に白塗り・隈取りのメイクを施して額に「殺」の字を書き込み、「覇獣の鎧」と呼ばれる銀色のコスチュームにマントを纏う。後にジャック・イル・ダークよりSGタイプの通称「伝説の悪魔のギター」を譲り受けた(クラウザーII世が3代目)。
DMC信者からは「クラウザーさん」と慕われ、崇拝されると同時に恐れられている。
当初のキャラ設定は「魔界出身の悪魔で、幼き頃に両親を殺害してレイプしたため服役していたが、バンド活動のために刑務所から出てきた」というデビュー曲の歌詞から派生したものだけだったが、その後、人権無視・女性蔑視などの非人道的言動、曲の歌詞や宣伝文句、数々の奇行を経て、時に根岸当人さえ全く知らない虚虚実実な逸話がファンを中心に広まっていった。
優れたギターテクニックを生かし、ギターを歯で弾く、ウィンドミル奏法といった奏法を得意とする他、1秒間に10回「レイプ」と「イ」の半分を叫ぶ「1秒間に10回レイプ発言」、相手の尻を平手でひたすら叩く「スパンキン風林火豚」など多くの得意技を持つ。また、魔の刻印(サイン)はアーティストにありがちな凝ったものではなく、単に日本語で名前を書いただけのもの。『ノ・ビーレ』という恋愛映画で役者デビュー(事実上の主演)も果たし、作品の題字も手掛けた。
ゴッドがメタル界を席巻する直前から再度行方をくらましていたが、日本武道館での式典ライブに乱入し、「メタルをやりたくない」という強い思いをゴッドとぶつけ合う。伝説のギターの弦が切れてゴッドに敗北しそうになった時、客席奥のデスレコーズ社長が持っていたクラウザーのギターを見て衝動的に伝説のギターを破壊し、自身が新たな伝説となった。その後もデスメタル界の生ける伝説として名を轟かせてゆくこととなる。