20241021『バック・トゥ・ザ・フューチャー Ⅰ~Ⅲ』 【1985~1990米映画】【強烈個性キャラ:ビフ・タネン】
BGMを聴きながらお楽しみ下さい
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【コメント】
2024年10月21日投稿
愛すべき悪人の一人。この作品を名作にした功労者。ビフ又はビフォード・タネンというキャラは、マーティ、ドクの次に好きです。
このキャラが、殺したいほど憎くないとまったく面白くない作品だったと思います。
そして、このキャラを見事に演じた、トーマス・F・ウィルソンさん、その後はパッとしてないようです。
さて、ビフのモデルが、大統領候補のトランプ氏らしい。道理でトランプ氏はダーティのイメージが強い。でも、根強い支援者がいるのでどうなるやら。ワタシは、初の女性大統領が見たいなと思います。
では、また。
2024年10月3日投稿
バック・トゥー・ザ・フューチャー(以降BTF)のカッコいい乗り物と言えば、あえてタイムマシン言わせてください。
マジョリティ(多数派)はデロリアンと答えるでしょう。しかしワタシは、BTFすべてのタイムマシンが好きで、甲乙つけがたいのですが、どうしても一番を付けるとすれば、「蒸気機関車型タイムマシン」正式名は無いようです。メッチャカッコいいです。乗れたら死んでもいいくらい。
それはまるで、ボロボロにされたマジンガZを助けたグレンダイザーやグレートマジンガーのように強く逞しい雄姿で現れ、わずかの時間だけの出演なのに、「あまちゃん」の前髪クネ男のような存在感。
しかし、BTFは、続編とかリメイクは絶対やめて欲しい。あの3部作でカミソリの刃も入らないほど完成しているのです。
作るなら、BTF魂が受け継がれた全く新しい作品を期待します。第2のロバート・ゼメキスは現れないのだろうか?
では、また。
2024年3月30日投稿
「不適切にもほどがある」最終回を観ていて、また観たくなった作品です。この作品は、私の中ではベスト1であり金字塔です。来年で公開から40年ですが、未だに超える作品を観たことがありません。
「不適切にもほどがある」で気になるのは小川さんと順子ちゃんの運命は変わらないのか?私は、そう思いません。なぜか?
ある説で、タイムスリップをして、歴史を少しでも変えると、変えた分だけ次元の違うアナザーワールドが増えていくそうです。つまり、小川さんと順子ちゃんが死亡する次元はそのまま進み、2人が生きて人生を全うする次元も発生するのです。それが本当のタイムパラドックスだと面白いですね。なのでこの線で続編が出来たらと願います。では、また。
【作品情報】
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、1985年のアメリカのSF映画。ロバート・ゼメキスが監督とボブ・ゲイルと共に脚本。1985年7月3日に公開。1985年の全世界における最高の興行収入を記録。アカデミー賞、サターン賞、ヒューゴー賞を受賞した。2007年には、アメリカ議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。その後、1989年『BTFⅡ』、1990年『BTFⅢ』の続編が製作。
1985年のカリフォルニア州の架空の都市・ヒルバレーに住む高校生マーティ・マクフライが、親友でもある科学者エメット・ブラウン(通称ドク)が発明したデロリアン改造のタイムマシンで過去・未来へと飛び、そこで巻き起こる騒動を描いたものである。1985年に第1作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が製作され、合計3作が製作されたことから、バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジーとも呼ばれ、映画の三部作の代表例にあげられることがある
本作の大ヒットにより、主演のマーティ役を演じたマイケル・J・フォックスはハリウッドスターの仲間入りを果たした。また、タイムマシンのベースとなったデロリアンは当時生産終了かつ同名の製造会社も解散していたが、本作の大ヒットにより一躍知名度を上げ、別会社で実車の再生産も行われるようになった。
第1作の公開から30年以上経つ現在も歴史改変SFの中では高い知名度を誇っており、今なおグッズの発売やパロディでの使用が多いほか、アラン・シルヴェストリ作曲のテーマ曲も様々な場面で使用されている。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのタイムマシン
タイムマシン仕様のデロリアン
デロリアンが世界的に有名になったのは、1985年に公開されたSFアドベンチャー映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したことが大きい。劇中ではタイムマシンに改造された車として登場した。
ガルウイングドアを装備していたことがタイムマシンのベースに採用された大きな理由だと監督は語っている。劇中ではエメット・ブラウン博士がデロリアンを選んだ理由として「見た目がかっこいい」ことなどを挙げている。制作サイドは当初、タイムマシンに冷蔵庫を使う予定だったが、映画を観た子供が中に入って真似をして事故になるのを避けるために、最終的に自動車を選んだとのことである。
改造には3台のデロリアンが用意された。1985年時点では既にメーカー倒産で生産されていなかった車種だが、劇中ではマイケル・J・フォックス演じる主人公マーティ・マクフライらがよく知る車として登場している。映画は大ヒットし、デロリアンは世界的に有名になった。
三部作の撮影中に合計6台のデロリアンが使用され、そのうち一台は第3作『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』において列車に衝突してバラバラになっている。また、第2作『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の飛行をシミュレートするために、等身大のガラス繊維モデルも使用された
【あらすじ】
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
1985年のカリフォルニア州ヒルバレー(架空の都市)に住む、ロックとペプシコーラとスケボーが大好きで、トヨタ・ピックアップに憧れる高校生マーティ・マクフライは、冴えない家庭の事情やなかなか上手く行かないバンドマンへの夢に押し潰されそうになりながらも、それなりに普通の人生を過ごしていた。
ある日、科学者であり歳の離れた親友でもあるエメット・ブラウン博士(通称:ドク)から、長年の宿願だったタイムマシンがついに完成したことを聞かされ、成り行きで彼の実験を手伝うことになる。深夜のショッピングモール「ツイン・パインズ・モール」の駐車場で、スポーツタイプの乗用車デロリアン・DMC-12を改造してドクが開発したタイムマシンの実験を10月26日1時20分に行う。
ドクの愛犬であるアインシュタインを乗せたデロリアンを1分後の1時21分にタイムトラベルさせる実験は無事成功したが、タイムマシンの肝である次元転移装置の燃料として用いるプルトニウムを調達するためにドクが騙したリビアの過激派の襲撃に遭い、ドクはAK47の凶弾に倒れてしまう。同じく命を狙われたマーティはとっさにタイムマシンに乗ってモールの駐車場内を逃走するが、シフトレバーを動かす際にひじで次元転移装置のスイッチを入れてしまったため、図らずも30年前の1955年11月5日にタイムスリップしてしまった。
1985年に戻ろうとするマーティだったが、プルトニウムを使い果たしてしまったため、タイムスリップすることができなくなっていた。そこでマーティは1955年のドクと会い、未来に帰る手助けをしてもらうことを思いつく。最初は疑念の目を向けるドクだったが、マーティが持っていたJVC製ビデオカメラに残っていたタイムトラベル理論を思いついたきっかけなど、当時の自分しか知らないはずの事情をマーティが知っていたことから、彼を信じて協力する。しかし、1955年に容易にプルトニウムなど手に入るはずもないことをドクから聞かされ途方に暮れていた最中、1955年11月12日22時4分にヒルバレー裁判所の時計台に落ちる予定の雷(マーティがたまたま1985年から持ってきたチラシに書かれていた)が発生させる電力を利用し、タイムマシンの次元転移装置を稼働させる算段を立てる。
しかし、もう1つ大きな問題が起きた。1955年はマーティの父ジョージと母ロレインが結婚のきっかけを得た年で、ロレインの父がジョージを車ではね、救護のため自宅に運び込まれたジョージにロレインが一目惚れする筋書きだったが、はねられそうになったジョージを助けたためにマーティがはねられてしまった。そのため運び込まれるのもマーティに入れ替わってしまい、若き母のロレインは未来の息子であるマーティに恋をしてしまう。
このままでは両親が結婚せずマーティが生まれなかったことになってしまい、存在が消滅してしまう危険をドクから示唆されたマーティはジョージとロレインを接近させるべく奮闘するが、ジョージの不甲斐なさや学校一の不良でロレインに片思いしているビフ・タネンとその子分の妨害もあり、なかなか上手く行かない。
1955年11月12日に行われたプロムで、臆病者のジョージがビフを退けてロレインとキスをする手助けをしたマーティは、辛うじて自身の消滅を免れ、時計台に落雷する22時4分ぎりぎりにタイムマシンに乗り込み、ドクの命がけの助力で1985年10月26日1時24分(ドクが銃撃される11分前)への帰還に成功する。
すぐに現場に駆けつけたマーティだったが、あと一歩及ばずドクはまたも過激派の銃撃を受けてしまった。その場に泣き崩れるマーティだったが、彼の目の前でドクはゆっくりと起き上がる。1955年から帰還する直前にマーティが残した手紙で、自分が銃撃される未来を知っていたドクは防弾対策を施していたのだった。ドクとの再会を喜んだ後に自宅に戻ったマーティは、朝になって自宅が裕福になっていたことに驚く。マーティの介入によって1955年11月12日にビフを倒したジョージは自信をつけて臆病な性格を改善し、夢であった小説家として大成していた。一方でビフは零細自動車整備業の名ばかり社長となり、ジョージに頭が上がらなくなっていた。
困惑するも冴えない家庭が立派になって喜んでいたマーティの目の前に、再びドクがデロリアンに乗って現れる。未来で重大なトラブルが起こったので、解決のために同行して欲しいという。マーティとその場に居合わせたガールフレンドのジェニファーを乗せ、未来の技術で改良されたデロリアンは、空を飛んで未来へと向かうのだった。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』
マーティ・マクフライが1955年11月12日から1985年に帰還した翌朝、マーティとガールフレンドのジェニファーの前に突然エメット・ブラウン博士(通称:ドク)がデロリアンで現れた。未来においてマーティの息子がトラブルを起こし、それを機に未来のマクフライ家が破滅することが判明したという。それを回避するため、マーティとドクはジェニファーや愛犬のアインシュタイン共々、30年後の2015年10月21日にタイムトラベルする。デロリアンは空中を飛行するが、炎の軌跡を残して消える瞬間を、ビフ・タネンが目撃していた。
2015年10月21日に着いたマーティは、将来的にジェニファーと結婚することと、彼女と自分の息子であるマーティ・マクフライJr.がひ弱でだらしない性格で、ビフ・タネンの孫であるグリフの言いなりになった挙句に窃盗容疑で逮捕され懲役20年の刑に処されること、連鎖して娘が犯罪を犯し、マクフライ家の家族崩壊を引き起こしてしまうことを知る。ドクの作戦でマーティは息子本人になりすまし、レトロ喫茶「Cafe 80's」でグリフからの命令を断った。しかし腰抜けと言われたことで怒ったため店内で喧嘩になり、ホバー・ボードによる追跡劇に発展するが何とか逃げ切る。逆に、追跡劇で裁判所を破壊してしまったグリフが逮捕され、息子が起こすはずだったトラブルをどうにか未然に防ぐことができた。未来からの帰りがけに、マーティは骨董品屋で1950年〜2000年の主要スポーツの試合結果が書かれた年鑑を買い、スポーツ賭博で小遣い稼ぎをしようとする。しかしドクに見つかり「お金儲けのためにタイムマシンを発明したわけじゃないんだ」と叱られてゴミ箱に投棄される。一連の流れを見ていた2015年のビフ老人は、デロリアンがタイムマシンであることを知り、ゴミ箱から年鑑を回収していた。
そうこうしている内に、眠らせて路地裏に置いていたジェニファーが2015年の本人と勘違いされ、警官に護送されてしまい、マーティとドクは未来のマクフライ家へジェニファーを助けに向かう羽目になる。目覚めたジェニファーは未来の暗雲たる自身の家庭と夫婦生活を知り、更に未来の自身と遭遇してしまったジェニファーはまたも気絶、どうにかドクによって回収された。その頃、ドクとマーティがマクフライ家へ向かっている間にビフがデロリアンを盗み、どこかへタイムトラベルしてデロリアンを元の位置に戻す。体調が悪化するビフは、杖を折りながらデロリアンから立ち去った。
トラブルを解決したマーティたちはデロリアンで1985年の夜に戻ったが、マーティの家には別の家族が住んでおり、窓から家へ入ると不審者扱いされて叩き出されてしまう。ヒルバレーも様変わりしており、ビフは娯楽施設「ビフのカジノ・パレス」を擁する一大資産家に、そしてマーティの母ロレインはビフと再婚させられ、マーティは義理の息子となっていた。そればかりでなく、マーティの父ジョージは1973年にビフに殺されていたのだ。ジョージの墓の前で悲哀にくれるマーティの所へ、ドクがやって来てタイムパラドックスが起きた事を説明する。ドク自身も、1983年に精神異常者として精神病院に入院させられることになっていた。デロリアンの中で老人のビフが所持していた杖の持ち手を見つけ、過去のビフの写真にあの年鑑が映っているのを見つけたドクは、2015年のビフが年鑑を入手し、過去のビフに渡したと推測する。全ての原因があの年鑑にあると気づいたマーティは、ビフの部屋で年鑑を手に入れた経緯を聞き出す。ビフは、時計台に落雷があった1955年11月12日に、遠い親戚と名乗る老人からスポーツ年鑑を貰ったことや、年鑑を使ってスポーツ賭博で大金持ちになったことを話す。そしていつの日か、イかれた科学者と一人の小僧が年鑑の事を聞きに来たら何も言わずに殺すよう言われたと、マーティを射殺しようとする。マーティを屋上に追い詰めたビフは、ジョージが殺された時も、警察は自分の言いなりだったと、引き金を引こうとする。しかしマーティはドクが操縦するデロリアンに飛び乗り、何とか危機を脱する。ドクとマーティは、元の未来を取り戻すため1955年11月12日へと旅立つ。
1955年11月12日に戻ったマーティは若き日のビフが2015年のビフと接触するのを目撃する。マーティとドクは別行動をとり、マーティは年鑑をとり戻すためビフの車に乗り込んだが、ビフのガレージに閉じ込められてしまう。ビフ老人から年鑑を受け取った若き日のビフは車でダンスパーティーに向かい、マーティは年鑑を取り戻そうとするが、邪魔が入って思うようにはいかない。ビフはパーティー会場でも年鑑を肌身離さず持ち歩いていたが、教師に見つかり、取り上げられてしまう。マーティは教師の部屋に忍び込み年鑑を手に入れるが、それはカバーを替えた別の雑誌だった。マーティはビフがジョージに殴られて気絶した場所に戻り、遂に年鑑を手に入れるが、ビフの仲間に見付かりパーティー会場に逃げ込む。ビフの仲間たちはステージで演奏する過去のマーティを見つけ叩き出そうとするが、現在のマーティに阻止される。
マーティは屋上で待機するドクの元に向かおうとした矢先、最悪のタイミングでビフに見つかり、挑発に乗ってしまった為に襲われ、年鑑を奪われてしまう。会場を後にしたビフを追うため、マーティはドクと合流してデロリアンでビフを追跡する。マーティはホバー・ボードに乗り換えてビフの車に接近して年鑑を今度こそ奪い返す事に成功する。それでも諦めず、怒り狂ったビフは悪魔の様な高笑いをしながら、マーティを車で轢き殺そうとするが、失敗して馬糞を積んだトラックに衝突し、またもや車と共に馬糞まみれになってしまった。その後、マーティはバケツの中で年鑑を焼却する。年鑑が消えたことにより、新聞の見出しが変わって未来が元に戻った事を確認したマーティとドクは、1985年に戻ろうとする。だが、激しい嵐でマーティはデロリアンに乗れず、目の前で雷が落ちたデロリアンがドクを乗せたまま消えてしまう。途方に暮れるマーティの元に、電報会社(ウエスタンユニオン)の男が現れ手紙を渡す。それは、落雷の影響で1885年に飛ばされていたドクが、マーティ宛てに書いた70年を経た手紙であった。マーティは1985年に戻るため、1955年のドクに会いに行く。(前作・PART1で)ついさっき1985年へと帰っていったばかりのマーティが再び現れたことに、1955年のドクは気絶してしまうのだった。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』
前作のラストシーンで、タイムマシンのデロリアンが飛行中落雷に打たれ、エメット・ブラウン博士(通称:ドク)は1955年から1885年に飛ばされ、マーティ・マクフライは1955年に1人取り残されてしまう。しかし、1885年のドクがマーティに送られるようウエスタンユニオンに手配していた手紙の指示通り、マーティはPART1のラストで過去のマーティと別れたばかりの1955年のドクと再会。ドクからの手紙には、ドクが西部開拓時代の鍛冶屋として元気にやっていること、1885年の技術では故障したデロリアンを修復し帰還するのは不可能なためこの時代で生涯を終える決心をしたこと、そしてタイムマシン及びタイムトラベルはまだ人類の手には余る物だったことを痛感し、鉱山に封印したデロリアンを1955年のドクに修復させ、マーティが無事1985年に帰った後にデロリアンを破壊するように指示されていた。
70年前に飛ばされたドクが気掛かりながらも、1985年に帰るために鉱山に封印されたデロリアンを掘り起こすマーティ。だが、鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を偶然発見し、記録を調べたところ、手紙を書いた約一週間後の1885年9月7日にドクがビフ・タネンの祖先であるビュフォード・タネンに射殺されるという非業の最期を知ってしまう。
ドクを救うために、マーティは1955年のドクの協力の下、修理したデロリアンで手紙の消印の翌日となる1885年9月2日午前8時00分へとタイムトラベルする。しかしタイムトラベルした直後、インディアン[注 1]の大群と騎兵隊に遭遇した上に熊にも襲われ、坂から転げ落ちて気絶してしまう。そこで自分の祖先にあたるシェイマスとその妻のマギーに助けられ、彼らの協力でヒルバレーにたどり着いたものの、不運にもビュフォード・タネンに出くわしてしまう。彼とトラブルになったマーティは危うく殺されそうになるが、間一髪のところでドクに助けられ再会を果たす。
しかし、肝心のデロリアンはインディアンから逃げる最中に燃料タンクが破損してしまい、タイムトラベルに必要な条件である時速88マイル[注 2]までの加速が自力では不可能になってしまっていた。様々な方法を試した末、最終的に9月7日の朝にやってくる蒸気機関車でデロリアンを押して走らせる作戦を考える。そんな中、ドクは峡谷に転落して死ぬはずだった女性クララ・クレイトンを咄嗟に助け、お互いに恋に落ちてしまう。クララからカーニバルに誘われたドクとマーティだったがそこにタネン一味が襲来、隠し持っていたデリンジャー銃でドクを背後から暗殺しようとするが、マーティが咄嗟にパイ皿をフリスビーのように投げつけて失敗させる。激怒したビュフォードはマーティを挑発し今度の月曜(9月7日)の朝に決闘を行うよう申し込み、マーティも(9月7日の朝にはタイムトラベルを行うべく既に街を去っているため、最初からすっぽかすつもりで)安請け合いしてしまう。翌朝、1955年に撮っていた墓石の写真から「エメット・ブラウン」の文字が消えていることに気付き安堵するマーティだったが、ドクは墓石自体と日付が全く変わらないことを訝しみ、墓石に入るのはマーティの名前なのではないかと推測。他人からの挑発に簡単に乗ってしまうマーティをドクは注意する。
9月6日の夜。ドクはクララへの想いから、未来に帰らずこの時代に残りたいとマーティに打ち明けるが、マーティの「自分たちはこの時代の人間じゃない」「科学者として何をするのが正しいか」と説得されたドクはクララと別れて元の時代に帰ることを決心し、クララに「未来に帰る」と告げる。しかしクララにはそれを信じてもらえず罵倒され、挙句の果てにはビンタをもらい、ドクは心に深い傷を負う。
9月7日の朝。マーティは酒屋でやけ酒のウィスキーを飲んで昏倒したドクを起こそうとしている途中でビュフォードに見つけられ、約束の決闘を挑まれる。マーティは墓石の写真がこの時代での自分の名前(クリント・イーストウッドと名乗っていた)に変化したのを見、また以前シェイマスから聞いた「(彼の)兄が挑発に乗り過ぎて無駄死にした」という話やドクの忠告を思い出し、決闘に行かずにいる姿を腰抜け呼ばわりするビュフォードや周囲からの挑発を我慢する。マーティは酔いから覚めたドクと共に裏口から逃げようとするが、失敗しドクが人質に取られてしまう。マーティはドクを救うためビュフォードと決闘、ビュフォードの早撃ちによりマーティは撃たれてしまうが、決闘直前に鉄板を胸に仕込んだことで銃弾を防ぎ勝利、死を回避する(墓石の写真から墓石そのものが消える)。2人はすぐに出発して計画通り蒸気機関車を乗っ取りデロリアンに乗り込もうとするが、人づてにドクの話が真実だったということを知ったクララが追ってきていた。
ドクはクララも連れて行こうとするが、クララが機関車からデロリアンに移動する途中で最後の強化燃料が点火してボイラーが爆発してしまい、下に落ちそうになる。ドクは、マーティが万一に備えて1955年から持ち込んだ2015年製のホバーボードを使って無事クララを助けたが、デロリアンに乗り遅れ帰れなくなってしまった。
マーティが乗ったデロリアンは1985年に戻った直後、線路の上で立ち往生しているところをディーゼル機関車と衝突しバラバラに壊れてしまう。マーティが帰還した1985年は、前作にてスポーツ年鑑を燃やしたことで修正された「良い」85年に戻っており、恋人のジェニファーも無事だった。その後、ジェニファーを連れ車で走っていると、マーティは悪友のニードルスらに挑発交じりにレースを挑まれた。しかし西部時代の一件で挑発を克服したマーティはこれに乗らなかった。ニードルスらの車が猛スピードで走り去っていく中、ロールス・ロイスの高級車がその先の交差点から入ってくる。ニードルスらの車は間一髪で避けるが、その光景にマーティはもし挑発に乗りレースしていれば自分たちが高級車と衝突してしまっていたと悟る。すると、ジェニファーが2015年から持ち帰っていた未来のマーティのクビの辞令の文面が消滅する。
ジェニファーを連れ、バラバラになったデロリアンが残る線路まで再びやってきたマーティ。もう二度とドクとは会えないと悲しんでいると、そこに突如として蒸気機関車の形をしたタイムマシンが現れる。ドクは1885年に取り残された後、新たにタイムマシンを作っていたのだった。しかもクララと結婚し、2人の息子を授かっていた。マーティとドクが再会を喜ぶ中、ジェニファーから未来のマーティの辞令の文面が消滅したのは何故かと問われたドクは「君達の未来はまだ決まってない。未来は自分で切り開くものだ」「君たちも、いい未来を創りたまえ」と2人に激励し、蒸気機関車型のタイムマシンへ乗り込みどこかへ走り去っていった。
【主要人物】
マーティン・シェイマス・マクフライ
演 - マイケル・J・フォックス
愛称はマーティ。1968年6月12日生。ロックとペプシが好きな高校生、ギターが得意。運動神経と身体能力にも優れており、喧嘩で相手を殴り飛ばす、カーチェイスも得意・PART3ではムーンウォークを披露する。ほかにもスケボーとゲームセンターの銃の早撃ちが得意。PART1では自分とドクを救うために、PART2では未来の息子を救うため、そして自分のせいで引き起こされた1985年のゆがみを修復するために、PART3ではドクを救うため、タイムスリップし各時代で奮闘する。
各時代でタネン家にいびられている「弱虫」マクフライ家の中では勇気がありアクティブかつ明るい性格。しかしながら真面目な常識人でもあり、奇天烈な言動の多いドクに対して度々ツッコミを入れる役割も担っている。基本的に面倒ごとは避けようとする一方で挑発に弱く、特に「腰抜け」と呼ばれるとすぐカッとなる気質であり、「誰にも腰抜けとは呼ばせない」と挑発に乗ってしまう悪癖がある。そのせいで全編(特にPART2以降)を通して窮地に陥っている。その短気が理由で1985年にロールス・ロイスに接触して自動車事故を起こし、2015年ではその後遺症のためミュージシャンの夢を絶たれる。しかし、全編を通した経験の結果、PART3ではその短気を克服。起こすはずだった自動車事故を回避したことで、明るい未来の可能性が示唆されている。
ヒルバレー郊外にあるリヨン団地在住で、PART2で描かれた2015年にはヒルデイル、1985年では高級住宅街だが、2015年では治安の悪い貧民街に成り果てているが住むことになっている。ここでのマーティはすっかり疲れきった冴えない中年会社員であり、奇しくもそれは、歴史を改変する前の臆病な会社員の姿だった父ジョージに通じるものがある。
ドク / エメット・ラスロップ・ブラウン 演 - クリストファー・ロイド
マーティの親友の科学者であり、発明家。容貌は長身痩躯に大きな鼻とボサボサの白髪頭が特徴の老人で、クララに「背が高くて、茶色い大きな子犬のような目をして、銀色のつやがある髪の人」と表現されている。2015年を訪れた際に若返りの整形手術を受けており、同時に血液や脾臓、結腸の交換もして実質的に30〜40年ほど寿命が延びている。PART1のラスト(PART2の冒頭)で1985年に戻ってきた際には、マーティが自分だと分かるように老けメイクで変装していた。
彼の家系はドイツ系で1908年にヒルバレーへ渡ってきたとされ、その当時の姓はフォン・ブラウン といった。現在の姓は彼の父・エルハルトが第一次世界大戦中に改名したものであるという。1985年時点で65歳。
ヒルバレーでは変人として知られており、PART1ではストリックランドがマーティに「関わると危険」と説教しており、PART2の改変された1985年Aでは精神科病院に入れられてしまっている(修復後は市民賞を受賞することになった)。事実、目的のためには見境のない行動をとることが多く、彼とまともに付き合っている人物はマーティとジェニファーの2人ぐらいである。科学者だが、彼がクララに述べたところによると特定の専門分野はなく、あらゆる分野がその研究の範疇であるという。実際に彼の発明品は広範囲の知識を必要とするものが多い。下戸であり、ウィスキー一杯で昏倒するほど。独立記念日にも同様のことがあったらしい。
1955年11月5日にトイレで時計を掛けようとして足を滑らせて便器に頭を打った際、タイムマシン理論とそれを実現させるタイムサーキットが閃いたが、実現には30年の歳月と全財産分の費用がかかった。1955年当初はリバーサイド通り(1985年ではジョン・F・ケネディ通り)1640番地に位置する豪邸に住んでいたが、PART1冒頭の新聞で確認できるところによると後に本館は火事で全焼し、土地を売って1985年にはバーガーキングになっている。トレーラーを所持しており、そこには「Dr. E. Brown Enterprises 24 Hr. Scientific Services(ブラウン博士の科学サービス 24時間営業)」と書かれている。
とてつもなく理屈っぽく、何事に対しても論理的に物事を考える性格であり、「デート」という言葉が出てこず、「社交の場で交流」、「ダンス」を「律動的な式典」と表現している。しばしば「何が正しいかは頭で決めなければならない」とマーティを諭している(PART3では逆にマーティからそれを指摘されることとなる)。タイムトラベル理論に関しては「時空連続体」という概念を提唱しており「ある1つの歴史的矛盾が別の大きな矛盾を生み、それが繰り返されることでやがて時空全体が崩壊する」という仮説を立てている。これを防ぐためにマーティに対しては「絶対にその時代の人間と関わらないこと」、PART2とPART3では「歴史の修正が完了したらデロリアンを壊すこと」とマーティに忠告したこともあった。一方、PART3でマーティの短気を諌めており、その際に口をすべらせ、マーティが起こすはずの自動車事故のことを一瞬持ち出してしまった。基本的に恋愛には全く興味がなく、マーティがジェニファーに対する感情も科学的に説明しようとする始末だったが、後にクララと恋に落ちる。
1885年にタイムトラベルした際は鍛冶屋を営んでいたが、本来は渓谷に落ちるはずだった女性教師クララ・クレイトンを救出し、一目で恋に落ちてしまう[注 10]。その後蹄鉄のトラブルでビュフォード・タネンに射殺される運命となるが、マーティによって阻止される。結果的に、自分を追いかけてきたクララを助けるために1885年に取り残されてしまうが、その後クララと結婚してジュールとベルヌという二人の息子をもうけ、蒸気機関車を改造したタイムマシンを新たに開発して1985年に向かい、マーティとジェニファーに再会する。
口癖は「Great Scott!(なんということだ、なんてことだ)」。PART3では逆にマーティがこの台詞を言い、ドクがマーティの口癖を言う場面が見られる。
西部劇をこよなく愛しており、1985年、1955年、1885年いずれも西部開拓時代の拳銃コルト・シングル・アクション・アーミーを所持している。PART3ではライフルに自作のスコープを装備し、マーティが吊るされた縄を撃ち抜くといった見事な腕前を披露しており、その直後ビュフォード達に対して「500メートル先の犬の背中のノミでも撃ち落とせる」と啖呵を切っている。また、ジュール・ヴェルヌの大ファンで、彼のベストは「海底二万里」。子供の名前もそれに由来する。
なお、西部開拓時代にタイムトラベルした後、小屋の中で密かにデロリアンを整備しているところを羊飼いの青年アルバートに見つかり、咄嗟にデロリアンを隠しながら「気象の実験だよ」と誤魔化している。
自身のペットには歴史上の偉人の名を付けており、1955年の犬には「コペルニクス」、1985年の犬には「アインシュタイン」、1885年の馬には「ニュートン」、「ガリレオ」、「アルキメデス」と名付けている。また、クララとの間にできた二人の息子にも「ジュール」、「ベルヌ」と名付けている。
縦型開閉式のドアを好み、蒸気機関車型タイムマシンもデロリアン同様の縦型開閉のドアと階段を取り付けている。
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