『最後から二番目の恋』【2012冬ドラマ】
【2024年3月19日感想】
TVerで第2話まで配信中。何度も観ましたが、すごく楽しい作品です。何が?なんといっても、キョンキョンと貴一さんの口喧嘩。なんと、絶妙なコンビネーションか。そして、出演者全員のキャラ設定、これは脚本家の岡田惠和先生の素晴らしさだと思います。それから、エンディング 浜崎あゆみさんの「how beautiful you are」はドラマにとてもマッチしていて笑った後の余韻を楽しめます。それらすべてがバランスよい中高年向け作品として名作だと思います。では、また。
【作品情報】
『最後から二番目の恋』、2012年1月12日からフジテレビ放送のドラマ。2014年4月17日『続・最後から二番目の恋』が放送の人気ドラマ。
【あらすじ】
テレビ局のプロデューサーである吉野千明(小泉今日子)は、親友二人と鎌倉の古民家で暮らす約束をすっぽかされ、一人暮らしをはじめる。その隣家・長倉家には鎌倉市観光課長の和平(中井貴一)、自宅兼店舗『カフェナガクラ』の店長・真平(坂口憲二)、引き籠もりの万理子の三兄弟と和平の娘で小学生のえりなが暮らしていた。海岸で一人黄昏れていた千明は、ゴミ拾いの傍ら桜貝を拾い集めている和平を見かける。「死別した妻が集めていた」という和平の言葉にほだされるが、和平が発した些細な一言が千明の地雷を踏んでしまい、売り言葉に買い言葉の大喧嘩に発展する。ところが千明は「天使」の評判をとるフレンドリーな真平と親しくなり、長倉家に出入りするようになる。やがて離婚の危機を迎えた長倉家の長女・水谷典子(飯島直子)が千明の家に転がり込んでくる。個性的な四兄弟と触れ合ううち、千明の独身生活は賑やかで充実したものになっていく。また、長倉家四兄弟も千明の出現によりそれぞれ考え方が変化していくのだった。
【主要人物】
吉野千明 演 - 小泉今日子
テレビ局・JMTテレビに勤務する敏腕プロデューサー(第1期) → 編成制作局ドラマ制作部副部長(第2期)。
性格は明るく溌剌として姉御肌で誰からも好かれるが、反面かなりの毒舌家。男勝りで時折ガラの悪い口調になったり突飛な行動をとるせいで、和平から「元ヤンキー」ではないかと疑われている。読書家で自宅には大量の本が置かれている。
長倉家の面々に対しては名前を呼び捨てにしているが、なぜか和平に対してだけは「長倉和平」とフルネームで呼ぶ。
数々のヒット作を世に送り出してきたが、仕事人間で温かい家庭生活とは全く無縁の人生を送ってきた。そうした独身生活に一抹の寂しさを感じ、同じく独身の女友達と一緒に鎌倉の古民家に住む約束をするが土壇場で裏切られ、やけを起こし一人で長倉家の隣に引っ越して来る。それ以来お隣さんとして長倉家と交流することが多くなり、個性的な兄弟たちとの繋がりを持っていく。
非の打ち所のない性格の真平とは恋人同士の関係に発展する。反対に和平とは些細なことでケンカばかりしている仲だが、なぜか自然とウマが合ってしまう不思議な関係。また、千明が思いも寄らない人物から熱烈な想いを寄せられることになる。
好きなタイプはスポーツ万能で寡黙な美少年。恋愛遍歴こそ豊富だが、プロポーズされたことは一度もなかった。
『最後から二番目の恋 2012年秋』(以下、『2012秋』)では手がけたドラマの低視聴率から仕事を干され、すっかり落ち込んでいた。しかも、名誉挽回のチャンスは苦手にしているサスペンスドラマの仕事だった。
『続・最後から二番目の恋』(以下、『続』)では副部長に出世するも、現場の第一線から外されたことに鬱屈し、自身の言葉とは裏腹にすっかり「面倒臭くて煙たい上司」に。ストレスを抱えては和平と深酒する日々を送っていたが元カレの涼太が生活に困窮して家に転がり込む。涼太に対し、見栄や意地から同居や仕事の世話もするのだが、その口から「ポストイット事件」の真相を聞くことになる。新ドラマのロケが鎌倉および自宅で行われることに決まり、和平の提案で長倉家に居候することに。
長倉和平 演 - 中井貴一
鎌倉市観光推進課課長(第1期) → 観光推進課課長兼秘書課課長(第2期)。長倉家の長男、典子と双子の姉弟の兄。
性格は生真面目な堅物で理屈っぽく、なにかと説教臭い。嫌味かつ細かい発言で、千明や典子からは「小姑じみている」「オバサンくさい」と指摘されることが多い。また、自分にも他人にも厳しい質で、なかなか羽目を外すことが出来ない。
千明に対して人前では「吉野さん」と他人行儀だが、口論で興奮すると「あーたね」と容赦なくなる。
両親を早くに亡くし、一家の大黒柱としての責任感から実直に生きてきた。口うるさくもあるが兄としては立派で頼もしい。そうした自分の人生や人柄について「古くさい」「器が小さい」と自嘲しており、年齢には人一倍敏感。妻に事故で先立たれてからは、シングルファーザーとして一人娘を育てているが子育てに関しては妻に任せきりだったせいで、思春期を迎えた娘のえりなとの接し方に困って真平を頼るなど、父親としてはかなり情けない。家庭でも職場でも周囲の個性的な人々に振り回される日々を送っている。
恋愛面では真面目で優等生で可憐な「委員長」タイプが好み。だが、好みのタイプからはつれなくされるのに、なぜか未亡人にばかり好意を寄せられるというかなり特殊な女難体質。
『2012秋』では元部下が上司に昇進。鎌倉観光大使の一件を巡ってとんでもない事態に陥る。なお、劇中で51歳の誕生日を迎えた。
『続』では観光大使の一件の責任を取る形で観光推進課と秘書課の課長を兼務する羽目に陥り、癖の強い市長に振り回される。千明との不思議な関係が平行線を辿る中、未亡人の薫子に興味を持たれ「友人関係」になるが、薫子が「天使」(=真平)と会ったことを知り、誤解から「セフレ問題」を招き寄せてしまう。結婚を機に真平が実家を出て、万理子も仕事で帰りが遅くなるようになったことで、夜はえりなと二人きりの侘びしい生活に。亡き妻が集めていた桜貝の秘密が意外な人物の口から語られることになる。