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アブドッラー2世国王賞・銀賞受賞について|世界異教徒間の調和週間(World Interfaith Harmony Week)

2月1-7日は、国連が定める「世界異教徒間の調和週間(World Interfaith Harmony Week)」です。

日本ではあまり知られていませんが、世界各地で、この国際週間にあわせ「宗教間の調和と親善」の行事が行われています。

「アブドッラー2世国王賞」とは

「世界異教徒間の調和週間」は、ヨルダン王国のアブドッラー2世国王が提案し、2010年10月の国連総会で採択されたものです。

そのため、ヨルダン王室機関は、2013年から「世界異教徒間の調和週間アブドッラー2世国王賞」を設け、この国際週間に行われた世界各地のイベントを審査し、その中で「宗教間調和と宗教理解促進」に最も貢献した3つのイベントに毎年、金賞、銀賞、銅賞を授与しています。

日本では「宗教政治フォーラム」が初受賞

「世界異教徒間の調和週間アブドッラー2世国王賞」を日本で初めて受賞したのは、2021年2月4日に東京都内の会場で開催されたイベント「第2回宗教政治フォーラム」です。

「宗教政治フォーラム」は、家庭連合の信徒と他の宗教団体の信徒が協力して行っているプロジェクトで、事務局長は私が務めさせて頂いています。

受賞した「第2回宗教政治フォーラム」には様々な宗教団体から35名が参加、「宗教間対話」をテーマに大学名誉教授(宗教学者)に講演を頂き、参加者との質疑応答等が行われました。

参加者の内訳は、イスラームからイマーム(導師)など2名、キリスト教から牧師2名、浄土真宗から僧侶1名、家庭連合から8名、その他、3つの宗教団体から中堅幹部、元役員、信徒など15名、特定の信仰は持っていない方々などでした。

講演と質疑応答の後は、懇親の場を持ち、宗教を超えた交流・相互理解が深まる場となりました。

2021年アブドッラー2世国王賞

このイベントの開催前、ヨルダン王室機関に「宗教政治フォーラム」の概要を登録、イベント終了後に結果を報告したところ、3月初めにイベント詳細の問い合わせがあり調査を受け、3月末に世界各地で1,000を超すイベントが開催された中で、世界2位(銀賞)受賞のお知らせが王室機関からありました。

私は、「宗教政治フォーラム」の広報活動の一つ程度の感覚で報告をし、受賞など全く意識していなかったので、受賞の知らせには驚きました。1位はニュージーランドの団体、3位はインドの団体でした。

3月31日には王室機関の代表者、1位の代表者、3位の代表者、そして2位の代表者として私の4人によるZOOM会議が英語で行われ、受賞の思いをそれぞれ分かち合いました。(私はそこそこ英語ができるので)

コロナ禍でヨルダンに渡航できず日本で授賞式

当初は、受賞者代表がヨルダン王国に招待され、ヨルダン王室内で授賞式が行われる予定でしたが、コロナ禍でヨルダンに渡航できない状況だったため、それぞれの国内で授賞式が行われることとなりました。

日本では2021年6月、東京都内のヨルダン大使公邸で、銀賞授賞式が行われました。

アブドッラー2世国王賞銀賞の賞状と銀メダル

授賞式には、宗教政治フォーラムの代表者4人が参加。はじめにヨルダン大使が祝辞で「キリスト教の牧師、仏教の僧侶、イスラームのイマームのほか多くの宗教関係者が共に活動をしていることから、この国際週間に相応しい活動をしている」と受賞理由を述べられ、受賞者を祝福してくださいました。

それを受け、代表者として私が英語で受賞スピーチを行いました。

続いて大使から銀メダルと賞状が授与され、国際ピアニストによるピアノ演奏が行われ、とても高貴な雰囲気となりました。

その後、ヨルダン料理が振舞われ、ヨルダン大使館の外交官と受賞者の懇親の時間となりました。

ヨルダン大使公邸の授賞式で振る舞われたヨルダン料理

受賞スピーチ

私は受賞スピーチの中で「UPFの創設者であられる文鮮明・韓鶴子総裁ご夫妻は、永続的な平和構築における超宗教活動の重要性を強調しておられ、そのご夫妻の教えが、私の人生の根源となっています」と述べました。また、「宗教政治フォーラム」を共につくり上げてきた他の宗教団体の教祖や代表の方々にも敬意を伝えました。

最後に「宗教間調和を通して、様々な人々の調和と平和の拡大のためいっそう努力し、平和創造に尽力します」と誓い、神様に感謝を捧げ、スピーチを締めくくりました。

今後も「世界異教徒間の調和週間アブドッラー2世国王賞」の銀賞受賞者として、「宗教間対話と調和を通した平和」に貢献していくつもりです。

そして日本では、あまり知られていない「世界異教徒間の調和週間」の普及に努め、多くの宗教団体や宗教者が、この国際週間を記念し、「宗教間調和と宗教理解」の祈りや活動が行われるようにしていきたいと思っています。

この記事が多くの人々に読まれて、「世界異教徒間の調和週間」を知る人が増え、平和への一助になれば幸いです。

ありがとうございました。

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