とも@宗教マイノリティ理解増進を目指す会

首都圏平和大使協議会、宗教政治フォーラム事務局長。UPF平和外交フォーラム前事務局長。…

とも@宗教マイノリティ理解増進を目指す会

首都圏平和大使協議会、宗教政治フォーラム事務局長。UPF平和外交フォーラム前事務局長。宗教教育学修士。 2021年国連異教徒間調和週間銀賞受賞。 2023年10月から宗教マイノリティ理解増進を目指す会を始めました。

最近の記事

信教の自由のスタンス|第11回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

「第11回宗教マイノリティ理解増進勉強会」(8月23日開催)の意見交換の後半をまとめました。「宗教と無宗教」をテーマに家庭連合の他に二つの宗教団から参加がありました。 意見交換宗教間対話の意義 E男さん(家庭連合、壮年) どうして宗教間の融和は難しいのかを聞いてみたいです。 B男さん(新宗教Aの信徒) うちで宗教間の対話を目的で始めた企画があって、3〜4団体集まっていただいたんですよね。最初はそれぞれの宗教団体の教義のお話を頂いて、それに関して「ご意見ください」とやって

    • 対話と真理|第11回宗教マイノリティ理解増進勉強会【中】

      「宗教と無宗教」をテーマに「第11回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を8月23日に行いました。家庭連合からは南東京エリアの渡邊一喜・大教会長や信徒ら15名、そして2つの新宗教団体から3名の合計18名が参加。「宗教と無宗教」についての発表後、活発な意見交換が行われました。 意見交換宗教と宗教心 A男さん(新宗教Aの信徒) 私が海外に行って気づいたこととしては、日本人こそ本当の意味での宗教心を持っていると感じるんですよね。だから宗教の概念を、宗教の定義を変えた人たちがいるなと

      • 宗教者と無宗教者|第11回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

        「第11回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を8月23日に都内で行いました。家庭連合からは大学生、青年、壮年、婦人ら15名、そして2つの新宗教団体から3名の合計18名が参加しました。 今回は「宗教と無宗教」をテーマに発表、その後、意見交換を行いました。以下は、「宗教と無宗教」について発表した内容の要旨です。 宗教と無宗教日本では自分を「無宗教」と思っている人たちが多いので、日本で宗教についての取り組みを考えるにおいて、「無宗教」についての理解も必要だと思います。 東洋経済

        • 社会貢献と宗教|第10回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

          7月27日の「第10回宗教マイノリティ理解増進勉強会」では、「宗教の地域社会への影響に対する社会学的研究」発表がありました。 以下に、その後行った参加者間の意見交換をまとめました。 意見交換社会貢献活動と宗教 発表者、A男さん(家庭連合系の大学生グループのリーダー、青年) お寺が同じ場所に長くとどまることで、地域に自然と溶け込んで、安心できる場所として人が集まる場所になっていくんですけど、同じ場所に長くとどまるという要素さえあればそうなるかと言うと、そういうわけではない

        信教の自由のスタンス|第11回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

          社会における宗教の意義|第10回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          「第10回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を7月27日に行いました。家庭連合からは大学生、青年、壮年、婦人ら16名、それに新宗教の元役員の方、別の新宗教の信徒の方、合計18名が参加しました。 はじめに大学生グループ(W-CARP JAPAN )のメンバーから発表があり、その後、意見交換を行いました。 発表内容の目的 発表者、A男さん(家庭連合系の大学生グループのリーダー、青年) 日本では、宗教が社会の中でどんな意味をもたらしているのか、どういう価値をもたらしているのかに

          社会における宗教の意義|第10回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          マイノリティ問題の観点から宗教をめぐる問題を考察

          「宗教マイノリティ理解増進を目指す会」では昨年10月から毎月一回「勉強会」を持ってきました。第9回の勉強会では、今まで行ってきた内容を「論文」として、まとめて発表、意見交換を行いました。 以下が発表した論文です。 宗教を巡る問題の現状と解決に向けて1. はじめに2022年7月に安倍晋三元首相銃撃事件で逮捕された山上徹也被告が、「宗教団体への恨み」が犯行動機と供述したことなどをきっかけに、宗教を巡る問題に注目が集まるようになった。 「宗教二世」や宗教団体への「高額献金」へ

          マイノリティ問題の観点から宗教をめぐる問題を考察

          なぜ宗教が必要か|第8回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

          5月18日に「第8回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を行いました。 はじめに、私が過去7回行ってきた内容のまとめを発表。 その後、参加した「主の羊クリスチャン教会」の中川晴久牧師、新宗教の信徒、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)南東京エリアの渡邊一喜・大教会長、家庭連合の信徒ら合計19人で、活発な意見交換が行われました。 意見交換情に訴える A男くん(家庭連合、大学生) ジェンダー・マイノリティの主張の中には、センセーショナルな映像とか、「我々はこんなに蔑まれてきたん

          なぜ宗教が必要か|第8回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

          マジョリティが現在を作りマイノリティが未来を創る|第8回勉強会【上】

          「第8回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を都内で5月18日に行いました。家庭連合(旧統一教会)の信徒、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師、新宗教の信徒の方など、20代から70代までの幅広世代の男女19人の参加を頂きました。 今回は、過去7回行ってきた内容のまとめを私が発表した後、参加者間で意見交換を行いました。 以下は私の発表の要旨です。 マジョリティが現在を作り、マイノリティが未来を創る「宗教マイノリティ理解増進を目指す会」として、去年10月から勉強会を始めました。

          マジョリティが現在を作りマイノリティが未来を創る|第8回勉強会【上】

          宗教者として提案できる問題解決|第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

          4月27日に行った「第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会」には、家庭連合(旧統一教会)の信徒25人、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師、他の新宗教の信徒ら計28人が参加。「信者の人権を守る二世の会」と私が「宗教二世」をテーマに発表した後、参加者間で活発な意見交換が行われました。 以下は意見交換内容の要旨です。 過去をどのように捉えて生きていくのか B男くん(家庭連合信徒、大学生) 親子の問題、家族の問題が大きいというのを聞きながら思ったのは、結局、宗教二世が信仰を持つ

          宗教者として提案できる問題解決|第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

          二世問題解消に必要な宗教理解|第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会【中】

          4月27日に家庭連合から25名とキリスト教牧師、新宗教の信徒の方など28名の参加を頂き「宗教2世」をテーマに「第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を行いました。 前回のnoteでは「第7回勉強会」における「信者の人権を守る二世の会」の発表を紹介しました。 今回は私の発表を紹介します。以下がその要旨です。 「させられる」ことの苦痛とは?嫌な「習い事に行かされる」と「教会に行かされる」の違いは? とも(主催者) 「二世の会」の発表と重なるところもありますが、私からも少し

          二世問題解消に必要な宗教理解|第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会【中】

          「宗教2世問題」について|第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          4月27日に「宗教二世」をテーマに「第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を東京都内で行いました。(宗教二世とは、特定の信仰や信念をもつ親・家族の元で育った世代のこと) 家庭連合(旧統一教会)からは「信者の人権を守る二世の会」の4人と大学生、青年、壮年、婦人ら計25人が参加、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師、他の新宗教からご夫婦での参加も頂きました。 はじめに「二世の会」と私から「宗教二世問題」についてまとめた内容を発表。その後、参加者全員で意見交換をしました。 以

          「宗教2世問題」について|第7回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          「キリスト教が世に果たしている役割」をテーマに講話|諸宗教との協力を推進

          キリスト教牧師、仏教住職、神道宮司など、様々な宗教者が参加して、宗教間の相互理解を深める「宗教塾」が、2024年3月に開催されました。 「キリスト教が世に果たしている役割」をテーマに、日本バプテスト連盟の黒瀬博牧師が講話をし、司会は、共催者として私が務めさせて頂きました。 以下、黒瀬牧師の講話と質疑応答の内容をまとめました。 キリスト教が世に果たしている役割キリスト教の2000年の歴史は、単に一つの宗教の歴史ではなく、世界に影響を与えてきた歴史を持っています。従って、キ

          「キリスト教が世に果たしている役割」をテーマに講話|諸宗教との協力を推進

          オウム事件の総括と宗教イメージの好転へ|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

          3月16日に「第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を行いました。 はじめに私の方から「マイノリティ問題の解決について」「宗教とカルトの違いについて」まとめた内容を発表。その後、参加者間で活発な意見交換が行われました。 主な参加者は、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師、新宗教の元役員、「信者の人権を守る二世の会」のメンバー、家庭連合(旧統一教会)南東京エリアの渡邊一喜・大教会長、家庭連合の信徒ら合計20人です。 意見交換 中川さん(キリスト教牧師) うちの教会に、家庭

          オウム事件の総括と宗教イメージの好転へ|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

          宗教とカルトの違い|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【中】

          3月16日に3つの宗教から20名が参加して「第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を行いました。 前回の記事では、私の発表前半の「マイノリティ問題」ついてまとめました。 今回は、発表後半「宗教とカルト」の要旨をまとめました。以下がその内容です。当日の発表に少し修正・加筆した点もあります。 宗教とカルトの違いとは日本で「宗教マイノリティ」への理解が進まない理由に、自分の宗教を公にすることが少ないため、宗教マイノリティの存在が顕在化しにくいというのがあるようです。 その他

          宗教とカルトの違い|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【中】

          マイノリティ問題解決に必要なこと|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          「第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を3月16日に東京都内で行いました。 今回は新宗教の元役員の方が初参加、「信者の人権を守る二世の会」のメンバーも初参入、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師の参加も頂き、三つの宗教から、合計20名が参加しました。 はじめに私が「宗教マイノリティ」についてまとめた内容を発表、その後、参加者全員で意見交換をしました。 以下は発表内容の要旨です。 マイノリティ問題について一般的な「マイノリティ問題」について、以下のサイトを参考にまとめ

          マイノリティ問題解決に必要なこと|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          第5回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】|世俗と宗教

          「宗教の役割と公益性」をテーマに2月24日、「第5回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を開催しました。 前回の内容は以下をご参照ください。 今回は発表後の意見交換の内容をまとめました。 参加者は、家庭連合から青年・学生9名、壮年・婦人5名、そして主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師、新宗教の信徒2名の合計17名でした。 意見交換中川さん(キリスト教会牧師) 僕は国が宗教に入ってきてほしくないと考えている。宗教の公益性は、宗教がそれぞれ独自のあり方を展開するこで、多元主義

          第5回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】|世俗と宗教