福祉風呂のサービスの改善点
利用者目線が足りない気がしている。
入浴付きのデイサービスを受けられるようになるまで、あるいは長期の施設の休みに利用した人の話を元に書いています。
そもそも福祉風呂とは
下肢に障害をお持ちの方、ご高齢の方にも安心して入浴できるように作られたお風呂。(車椅子のまま入浴できる場合もあるようです。)
注意書き:
ちなみに、この記事の「福祉風呂」とは、福祉施設内のお風呂ではなく、一般の人も使う入浴施設内にある身体障害者が入浴をしやすいように作られたお風呂を指します。(基本個別予約制なので、存在を知らない人もいるかもしれない。)
そもそも数が少ない
福祉風呂は、家のお風呂では入浴困難な人が利用したい温泉の施設だと思いますが、まず福祉風呂のある温泉自体があまり多くなさそうです。
(検索には、福祉風呂はない施設でも、福祉と名のある温泉施設もひっかかりました。)
また、市町村在住者しか利用で来なさそうな福祉風呂もありました。
(そのため、近くにあっても利用のためにかなり遠方に移動が必要な場合もあります。)
利用可能時間が短い
これは、筆者が調べた範囲の話ですが、利用時間が短いです。(1時間とか1時間半ぐらいでした。)
身体的障害持ちの人は脱衣と入浴後の体を乾かして着衣を終える時間だけで、身体的健常者の数倍かかる場合もあります。(着替えるのが遅くて、脱着衣の時間だけで1時間かかったときもあったそうですし)
利用時間が1時間程度では、ゆっくりできない人も多いと思うので、一枠を2時間以上とったほうがいいと思います。
現状だと介助する人がいても、本当にあっという間で、せわしなかったそうです。
(大抵、一緒に入って介助できる人数も限られているようです。その人も濡れて着替る必要もあるでしょうし、利用時間は、利用者の着替の時間だけで1時間以上かかるぐらいで考えたほうがいいです。)
せめて、追加料金で二枠分続けて取れるようにするとかしないと、余計に利用しづらいと思います。
また、ひとによっては久しぶりの入浴でつかれてしまうこともあるだろうし、時間におされてすぐに移動はしんどい気がします。時間が余っても脱退所でお茶を飲むとか、くつろげる時間や場所があるぐらいの余裕がないとなかなか使いにくいようです。
福祉風呂の意味・意義だと思うこと
入るところは違うにしても、家族で、温泉に行くことができる
デイサービスなどで、入浴できても利用者の体調を考えてのんびり入浴できないことがあるため、もう少しのんびり入りたい人が行きやすくなると良いと思う。(現状の福祉風呂はのんびりはできないかも)
家のお風呂場での、入浴が難しい人も入浴できる。
あまりたくさん入浴の福祉サービスが受けられないが、たまにはもう少し入りたい人が入浴する機会を作ることができる。
できそうにないからあきらめさせるよりも、できる方法を増やすのがいい
入浴自体が、体の健康維持に一役買っているし、国民性なのか入浴が好きな人はおおいし、温泉にはリラックス効果もあり、無理のない範囲の入浴なら健康な体作りになると思います。
障害や体の自由が効かなくなったからと言って、健康なときはできていたことができなくなることは悲しいし、むなしくなるので、できる環境やチャンスを増やすことは、生きる気力の維持・回復にもなるのでもっと、対象の施設が増えてほしいです。